【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×スリューが語るデュアルスイーパーの立ち回り術~1~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる× スリュー 第1回】

デュアルスイーパー系のスペシャリストであるスリュー選手が対談に初登場!

デュアルスイーパーといえば、ジャンプキャンセルやスライドなど、非常にテクニカルな要素を持ったブキのひとつ。それだけに、いまひとつうまく使いこなせないという人も少なくないのでは?

というわけで、今週からは初期からデュアルスイーパーを使い続け、トッププレーヤーへと駆け上がったスリュー選手に、デュアルスイーパーに関するさまざまな極意を聞いていくぞ。

 

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
Twitter:https://twitter.com/Atobaru_ika
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UChczP5QLI27iCB-pEfz2eYA
OPENREC.tv:https://www.openrec.tv/user/atobaru_ika
スリュー
デュアルスイーパーカスタムをメインで使用するトッププレーヤー。初期からデュアルスイーパー系を使い続けてきた「デュアルスイーパーの第一人者」として知られ、これまでに数々の大会で好成績を残しているほか、ガチマッチでも全ルールXパワー2900以上を達成するなど、その実力は折り紙付き。状況判断、エイム、キャラクターコントロールなどすべてが高いレベルにあり、その安定した立ち回りはぜひお手本にしたいプレーヤーのひとりだ。
Twitter:https://twitter.com/suryu_splatoon

デュアルスイーパーカスタムの第一人者

――ふたりは同じチームで一緒にプレーしたりもしていますよね。

スリュー:そうですね。
あとばる:1~2回、一緒に大会に出たことがあります。

 

――それはどういう経緯でチームを組むことになったんですか?

スリュー:なんでしたっけ?
あとばる:確か、ちかしくん(https://corocoro-news.jp/277521/)がメンバーを集めていて。
スリュー:ああ、そうだ。そこに自分も誘われて、あとばるさんもいてみたいな。

 

――あとばる選手から見た、プレーヤーとしてのスリュー選手の印象は?

あとばる:デュアルスイーパーの第一人者というイメージですね。昔からずっと使っていますし、デュアルスイーパーを練習したいんだったら、とりあえずスリューくんを見ておけばOKみたいな。

 

 

――スリュー選手の動画を見れば、基本的な立ち回り方とか一通りわかるという感じ?

あとばる:そうですね。デュアルスイーパーを使う人って無理やり前に出て、エイムでゴリ押ししてキルをとるタイプが多いんですけど、スリューくんはそういう感じではなくて堅実な立ち回りをしつつ、ここぞというタイミングでしっかり前に詰めてきてキルをとるプレーヤーで、その詰め方が本当に上手いんですよ。
 こっちが嫌だなと思うタイミングで確実に詰めてくるというか、相手をしていてめちゃくちゃ嫌なプレーヤーのひとりですね。

 

――必ずしもエイムとか反射神経だけで強さを出してくるプレーヤーではないということですね。

あとばる:エイムで勝負するタイプは、ある意味で動きが読みやすかったりするんですけど、スリューくんの場合はそこの駆け引きもかなり上手いので、デュアルを使うならかなり参考になる部分が多いと思います。

 

――逆にスリュー選手から見て、あとばる選手はどういうプレーヤーという印象がありますか?
スリュー:アーマーブキの先生という感じがします。あとばるさんはN-ZAP85とH3リールガンDのイメージがあって、味方でやっていて思ったのが、動きがすごく堅いんですよ。それって、アーマーブキで一番大事なことだと思っていて、アーマーを起点に打開とか抑えとかをしてくるわけじゃないですか。
 だから、アーマーブキがやられることによるチームの負担ってかなり大きいですけど、あとばるさんはそういうミスが極端に少ないという印象がありますね。たとえば打開のときとかも、「ごめん、やられた」よりも「1枚落とした」って報告をしてくるケースの方が圧倒的に多かったり。

 

――堅いけど、キルを取るところはしっかり取っていく。

スリュー:そうなんですよ。すごく理想的というか。

 

――そういえば、スリュー選手のYouTubeの中に、あとばる選手と偶然ガチマッチでマッチングしたら強すぎたみたいな動画がありましたよね。

スリュー:ありましたね。
あとばる:フジツボスポーツクラブのホコですよね。

 

――あの動画のあとばる選手は強すぎましたよね。1分経たないうちに試合が終わった中で、7キルしていましたもんね。

スリュー:強すぎましたね。この試合は完全にキャリーされました(笑)。
あとばる:まあ、この試合は、たまたま調子がよかったというか、うまく噛み合った感じだったので。

 

――この試合ってXパワー2600台でかなりレベルの高いプレーヤーが揃っていたと思うんですけど、このくらいのプレーは普通にできてしまう感じなんですか?

あとばる:いやいや、これは本当にたまたまうまく行った部類ですね。2600台は普通にみんな強いので、こういうプレーが毎回できるわけじゃないです。

 

――そういえば、ふたりがこうやって話したりするのはほぼ初めてですか?

スリュー:そうですね。初めてだと思います。
あとばる:こういうふうに落ち着いて話すのは初めてです。

 

――一緒にチームでやったときはお互いにいろいろ意見交換のようなものもしたり?

あとばる:いや。そんなに話した記憶はないですね。
スリュー:確か、練習とかもなかったですよね。
あとばる:うん。あんまり話し合いとかをする感じでもなかったというか、ぱぱっと集まってぱっと出たような大会だったので。あまりお互いにわかっていない状態で意見を言い合っちゃうと逆に負担になったりもするので、そういう場合は、その場の流れとかノリで戦った方がチームの士気も上がるんですよ。

 

 

――なるほど。確かにそうかもしれないですね。ちなみにスリュー選手は、たとえばチームで集まって、わりと「しっかりやろう」となると、自分からどんどん意見を言っていくタイプですか?

スリュー:そうですね。そもそも僕、あまりがっつりチームを組んでやるということがなくて、大会とかも基本的には即席で集まって、大会の前日にちょっと対抗戦をしてみたいな感じが多いんですけど、その中でも僕が前に出たいタイミングとかを味方に伝える必要があるので、そういうところは話したりはしています。

 

ホットブラスターに限界を感じたことでデュアルスイーパーを使うように

――スリュー選手はデュアルスイーパーカスタムをメインに使っていますが、無印のデュアルスイーパーを使うこともあるんですか?

スリュー:ありますね。昔はステージとかで使い分けていたんですけど、最近は味方や相手の編成に合わせて使っています。

 

▲デュアルスイーパーはサブがポイントセンサー、スペシャルがマルチミイルという構成。マルチミサイルを軸にした立ち回りがポイントになる。

 

――基本はカスタムで、編成によっては無印を出すこともある?

スリュー:はい。たとえば味方にリッターがいる場合とか、デュアルスイーパーカスタムを持つとアメフラシが2枚になって打開が弱くなっちゃうんです。なので、そういう場合はマルチミサイルを持つ無印を出したりしています。

 

――マルチミサイルの方が打開としては優秀?

スリュー:そうですね。マルチミサイル自体けっこう強くて、たとえば2枚とかにするとそれだけで安定した戦いができるんですよ。なので、こちらの編成の打開が弱いときは、マルチミサイルを選ぶことが多いです。

 

――デュアルスイーパー以外だと、練習しているブキはありますか?

スリュー:かじる程度ですけど、ステージよってはヒッセンを使うこともありますね。

 

――もともとデュアルスイーパーをメインで使おうと思ったきっかけはなんだったんですか?

スリュー:最初の頃はホットブラスターとかを使っていたんですけど、いろいろ限界を感じてしまって(笑)。それで違うブキに替えようと思ったのかきっかけですね。
 そのときは、まだデュアルスイーパーカスタムは実装されていなかったんですけど、デュアルスイーパーの無印があったので試しに触ってみたら、けっこう面白くてハマってしまって、そこからずっと使い続けている感じです。

 

――デュアルスイーパーは初期はそこまで評価の高いブキではなかった印象があるんですけど、どの辺が気に入ったポイントなんですか?

スリュー:デュアルってスライドしたあとぐねぐね動いたり、ジャンプキャンセルしたりできるんですけど、そこが面白いなと思って。あと、もともとホットブラスターを諦めたのもあって、気分的に「もう前線はいいかな」って感じだったんですよ。
 それで、最初の頃のデュアルスイーパーってメイン性能アップのギアもまだ実装されていなくて、前に出るという性能でもなかったんですね。後ろの方に下がって維持しつつマルチミサイルを撃つみたいな立ち回りで、そういうところも自分に合っているなと思って。

 

▲デュアルスイーパーカスタムの場合、メイン性能アップのギアを積むことで与えるダメージをアップさせることができる。このメイン性能アップの登場によって、デュアルスイーパーカスタムは一気に多くのプレーヤーが持つ”強ブキ”として流行することになった。

 

――やっぱりジャンプキャンセルが強いというのもあったんですか?

スリュー:そうですね。あと、やっていくうちに「前に出ることもできる」というのに気づいたんですよ。デュアルスイーパーって前衛と後衛のどっちもいけるな、となって。そのあたりでメイン性能アップのギアが追加されて、一気に戦い方の幅が広がった感じですね。

 

【今回のまとめ】
・堅実な立ち回りを心がけつつ、ここぞいう場面で前に詰める判断力が大事!
・相手の編成によって無印とカスタムを使い分けよう!

 

次回も引き続き、あとばる選手とスリュー選手の対談をお届け! 現環境におけるデュアルスイーパーカスタムについて分析してもらったぞ。

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次回は7/27(火)更新!!