去年の忘れ物な虫
最近、虫のことばっか書いている気がするが、
夏は虫たちのベストシーズンだからな!!
俺は子どものころから、虫だろうが哺乳類だろうが両生類だろうが、とにかく生き物という生き物が大好きだったので、身の回りのいたるところで魅惑の昆虫が採集できる夏というシーズンが待ち遠しくて仕方がなかったのだよ。
これは、育った環境が“昭和の群馬県のド田舎”ってのも大きく関係しているんだと思う。
故郷の群馬県下仁田町は、“九峰(きゅうほう)”と呼ばれる九つの峰に囲まれた緑豊かな土地で、昭和50年代当時は文字通り“手付かずの自然”に守られた地上の楽園みたいな場所であった(かなり誇張している自覚はある)。
俺は仲のいい幼馴染と広い河原で焚火やキャンプをするのが趣味だったんだけど、夏の夜に川に向かう道すがら、大人の背丈くらいの高さに生い茂った草っぱらを眺めるのが恒例行事だった。
脚を止めてジッと草木を見つめていると、やがてアチコチで「ぽっ……ぽっ……!」と蛍光グリーンの光が灯り出し、気が付いたころにはあたり一面が燃えるような緑色(ヘンな表現だが、そうとしか言いようがないw)の光で覆われていてキレイなんてもんじゃなかった。
そうこれ、全部ホタル。
かの二宮金次郎が、ホタルの光を灯りにして夜も読書に励んだ……という逸話は有名だけど、あの時代のホタルラッシュを経験した身からすると、
「そういうことも、ぜんぜん可能だったろうなぁ」
と、妙に納得してしまう。それくらい、大量のホタルが一斉に光ったときのパワーは圧倒的なのだ。
このホタルを筆頭に、当時の夏の夜は、カブトムシや各種クワガタ、カミキリムシに蚊にアブにスズメバチにと、あらゆる虫のオンパレードで賑やかなんてもんじゃなかった(イラネーのが混ざってるぞ)。
それに負けないくらい虫であふれる『あつ森』の島は、子どもだったころの夏の風景を切り取ってきてそのまま貼り付けたような風情をしているので、ついついノスタルジックな気持ちになってログイン時間が長くなってしまうんだよなーw
そして再三お伝えしている通り、俺はレックスが作る模型のコンプリートを目指しているので、レア度を問わず虫と言う虫を3匹ずつ捕えて保管しておかなければならない。
なので虫を見掛けるや、片っ端から虫あみで捕獲を試みている。
コーカサスオオカブトに……!
プラチナコガネ!!!
コーカサスオオカブトはすでに模型化されているけど、プラチナコガネはまだだったな。ていうか、こんな小さな虫を模型にしようだなんて昨年の夏は1ミクロンも考えなかったので、倉庫のストックもないはず……。なので、3匹集めないといけないのだよなーーー!!ww
同じように、
コノハムシも模型化されていないので、3匹のストックが必要。
当然、模型にしたところでなんの面白味もないであろうナナフシも、イチから集めないといけない。……でも、これはその手間よりも、
「ナナフシの模型なんて、イラネーよな^^;;」
と思ってしまいそうになる自分の心を抑えるほうが厄介な作業になるぞ(苦笑)。虫模型コンプリートって、想像以上にモチベーションを維持するのがたいへんなんだなぁ……w
でも中には、ホントは去年のうちに模型にしたかったのに3匹確保することができず、今年に持ち越してしまった昆虫もいる。
それが↓こちらだ!
そう!! レア中のレア虫、オウゴンオニクワガタです!!
でも、去年は2匹しか確保できなくて、レックスに模型依頼を出すことができなかったんだよなーーー!
まあ厳密に言うと、
「え……! オウゴンオニクワガタって……12000ベルで売れるの!!? さあたいへんだ。これは獲れた端からレックスに買い取ってもらわないと!!!」
ってことで“ベルの亡者”となり、4匹くらい売ってしまっていたんだよな……w で、後になって、
「オウゴンオニクワガタの模型が欲しい!!」
ということになったんだけど、そう思った瞬間にオウゴンオニクワガタはいっさい島に出現しなくなり、
「物欲センサー、こんなところでも猛威をふるっているのか……(((( ;゚Д゚)))」
と、彼のセンサーの恐ろしさを実感したのである(苦笑)。なのでオウゴンオニクワガタの模型化は、“二年越しの悲願”というわけなのだ。
しかし……。
もしかしたら、昨年の熱き思いを思い出す前に、オウゴンオニクワガタを捕獲しちまったほうがよかったのかもしれない。
というのも、すでに、
「オウゴン黄金!!! クワガタの黄金聖闘士、はよ出てこい!!!」
頭の中がオウゴンオニクワガタでいっぱいになってしまったせいか、7月に入ってから一度も、お目当てさんにお目にかかっていないのである……w こ、これ……紛れもなく物欲センサーの発動が……!
それでも、
「いや!!! そんなことはないはず!!>< 俺の2年越しの想いは、そんなセンサーなんて乗り越えられるはずなのだ!!!」
悲痛なまでの一途な気持ちを抱えたまま、オウゴンオニクワガタが出現する夜から早朝に掛けて島を散策し続けたところ……!
「あッ!!!! いたッ!!!! あれは紛れもなく、オウゴンオニクワガタや!!!!」
暗闇で輝く、小さな黄金色のボディー……!
あれこそ、丸1年ものあいだ待ち焦がれたオウゴンオニクワガタの雄姿ッ!!!
「慎重に……!! 気付かれないように……!!」
いつも以上にじっくりと接近し、「ここぞ!!!」ってところで虫あみを振るったところ……獲った!!!ww オウゴンオニクワガタの3匹目、ついにゲットだぁぁぁああああ!!!www
……ってこれ、ニジイロクワガタじゃねえか!!!!(驚) ぬぬぬ、ぬか喜びさせんじゃねえよ!!!>< 薄闇だと、どっちがどっちだかわからねぇぇええええ!!!><
というわけで、いまだ今年はオウゴンオニクワガタにお目にかかっておりません……。
ホントにいるんでしょうか……?
続く。
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2020年7月12日の様子は↓こちらです。
そうそう! アデレードの後釜捜しで離島ツアーに赴き、大人気のどうぶつ、アポロと出会った日だー!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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