【大塚角満のゲームを語る】第72回 新型Nintendo Switch、電撃発表!

これにはビックリ!

 こういうのを、青天の霹靂と言うのだろうか……?

 昨夜、同僚のたっちー先生から飛んで来たSMSを見た瞬間、半分寝かけていた俺の双眸が一気に5センチくらい見開かれてしまった。

 そこには、つぎのように書かれていたではないか!

 「いきなり新型発表きたぁぁぁぁあああ!!!!」

 これだけで……全世界数億人のゲームファンは、何のことかピンと来てしまうのではなかろうか。

 見開きすぎてカピカピに乾いてしまった目を閉じようともせず、そのままの状態で返信する。

 「ししし、新型って……ついに!??

 そしてたっちー先生の返事も待たずに、一目散に任天堂の公式Twitterアカウントに突撃した。

 すると……!!

 思った通りそこでは、つぎのような固定ツイートがが更新されていたではないかッッ!!

 「色鮮やか 有機ELディスプレイ「Nintendo Switch(有機ELモデル)」10月8日(金)発売。初公開映像・公式サイト を公開しました」

 うおおおおおお!!!

 先のE3がナニゴトもなかったかのように終了してしまったので、

 「ウワサされていた新型Switchは……まだまだ先になるのかな」

 なんて、若干ながらガッカリしていたんだけど、ま、まさかこのタイミングで……!! 発売日まで明記して詳細が明らかにされるなんて!!

 すでに多くの人が発表内容を確認済みだと思うが、改めまして……!

 7月6日夜、任天堂が公式ホームページにて、かねてから存在が確実視されていたNintendo Switchの新モデル“Nintendo Switch(有機ELモデル)”を電撃発表!! 2021年10月8日発売で、価格は37980円【税込】ときたもんだッ!!!

 ここでは改めて、新型Nintendo Switchの特徴をまとめておきたいと思う。

有線LANもついた!

 今回発表された新型Nintendo Switchの最大の特徴は、モデル名にもある“有機ELディスプレイ”だろう。

 有機ELってのは、公式サイトの説明をそのまま貼り付けると、

 “通常の液晶ディスプレイのように画面全体を照らすバックライトが存在せず、ピクセル一つ一つの有機EL素子が自ら発光することで画像を表示するディスプレイのことです。ピクセルの発光をオフにすることで深い黒色を表現できることが特長です。黒が引き締まるため明暗差がはっきりし、ハイコントラストで鮮やかな映像を映し出すことができます”

 ↑このようなディスプレイのこと。

 これだけだと、

 「ナルホド。鮮やかなのね」

 という感想に留まりそうだけど、公式サイトにある通常のNintendo Switchとの比較画像を見ると、その鮮明さ、色鮮やかさが際立っているので、↓こちらをぜひ確認してほしい。

 ぼやけて見えていたところがくっきり、はっきりと表示され、陰影もより鮮明に映し出されるって感じか。これは実際に手元で見れば、圧倒的な差となって衝撃を受けるんだろうな。

 ちなみに、画面の大きさもノーマルの6.2インチから7.0インチにと若干大きくなっている。

 そして、個人的にもっともうれしいパワーアップポイントは、Nintendo Switchを立てかけておくドックに、新たに有線LAN端子が搭載されたこと!!

 無線LANだけでも気にせず運用はできていたけど、やっぱりより安定した通信、オンラインプレイを求めたいときに、

 「Nintendo Switch、有線LANに対応してればいいのに……」

 と、何度思わされたことか……!

 その不満が、新型のドックで解決されるってわけだ。

 さらに本体保存メモリーが、これまでの32GBから64GBに倍増!

 microSDカードで拡張できるとはいえ、32GBではあまりにも心許ないと思っていたので、この改良はありがたい。

 そしてもうひとつ、

 内臓スピーカーも改良されて、

 「携帯モードやテーブルモードでのゲームプレイを、クリアなサウンドでお楽しみいただけます」(公式サイトより)

 とのこと。ノーマルのものでもとくに不満はなかったけど、良くなるのならそれに越したことはありません。

 また細かな部分だけど、

 背面スタンドの角度を自由に調整できるようになったことも見逃してはならない。

 さてこれで、Nintendo Switchは3モデル展開になるわけだな。

 単純な価格の比較だと、

・Nintendo Switch Lite:21978円【税込】
・Nintendo Switch:32978円【税込】
・Nintendo Switch 有機ELモデル:37980円【税込】

 と、新型はノーマルと比べて約5000円の差。自分のお財布とプレイスタイルを勘案して選択することができるので、バリエーションが増えることは大歓迎ですな。ただ単純に、Nintendo Switchは人気過ぎてたびたび品不足になっているので、新型が店頭に並ぶ10月8日が心配ではあるけど……。

 予約の開始は、9月下旬を予定。全国のゲーム取扱店やオンラインショップで受付が開始されるとのことで、具体的な日程は任天堂の公式Twitterアカウントで発表するようだ。発売日に新型を手に入れたい人は、アナウンスを見逃さないように!

 ちなみに俺も、鮮やかな画面と有線LANの魅力に抗えそうもないので、がんばって予約してみようと考えておりますw

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。