甲子園全国大会2連覇がかかるGGBOYZ
――やまみっちーさんが所属するGGBOYZは『スプラトゥーン甲子園2019関東地区大会DAY2』で優勝しましたが、甲子園に向けてはチームとしてどのような練習をしていったのでしょうか?
やまみっちー:新しいブキが追加されりとか、大会までにいろんな環境の変化があったので、とりあえずやり続けないと変化に対応できず負けてしまう可能性もあったので、とにかく日々試合をするようにしていました。ただ、ナワバリバトルの対抗戦って、けっこう受けてくれる相手がいないんですよ。
あとばる:そうそう。相手をしてくれるチームいないよね。
やまみっちー:なかなか見つからない。
――相手がいない?
あとばる:ナワバリバトル自体がそもそもあんまり賑わっていないというか。
やまみっちー:いまの対抗戦の主流がガチエリアなので、知り合いとかに頼んでなんとか練習してもらった感じですね。とくに苦手ステージについては、どういう風に試合を組み立てていくかをかなり研究しました。甲子園の5回戦がバッテラストリートだったんですけど、ここは勝率が悪くて、試合前はかなり怖かったですね。
ただ、甲子園の2日前の対抗戦でバッテラストリートだけをひたすら練習していて、わりといい感じで終われたので、そのあたりも勝てた要因のひとつかなと思います。
――チームのブキ編成はどのように決めたのでしょうか?
やまみっちー:ひたすら試合を重ねて、いろんなブキを試して決めました。このステージは、このブキがいいのかなとか、とりあえずやってみて、ギアもいろいろ試して「このステージはこれをつけたほうがいいね」という感じで決めていきました。
――やまみっちーさんの所属するGGBOYZは甲子園全国大会2連覇がかかっています。あとばるさんから見て、GGBOYZはどんなチームという印象ですか?
あとばる:変な話、いびつといいますか、チームごとの戦略を見るのが得意なプレーヤーがいるんですけど、その人から見るとチームとしてはあまりバランスがよくないと。僕から見てもそう思うんですよ。基本的にフォーメーションみたいなのがチームにあって、強いチームって4つの駒が繋がっていたりするんですね。カバーとかの意味なんですけど、お互いが動きやすい範囲にいたりとか。
でも、GGBOYZっていうチームはダイナモン(GGBOYZメンバー。本コーナーの第5~8回にも登場!)からしか線が伸びていないんですよ。で、あらゆることをカバーしているのがダイナモンで、それを踏まえた上で前線で大暴れしているのがやまみっちーくんなんですね。それだけ聞くと、本来は個別に攻められると崩れちゃうんですよ。だけど、まず一番崩れやすいはずの前線のやまみっちーくんが崩れないというのが厄介で、なんとかやまみっちーくんを倒しても、もう一段階崩れない壁のダイナモンってのが存在していて、その2人を圧倒的な技量で支えているのが、たいじさんと、えとなさんなんですよ。だから、本当にチームとしてスキがない。
ただ、これっておかしい話で、普通は崩れないチームってのは基本的に後ろ寄りで、攻めるのは不得意だけど守るのは得意というのが一般的なんです。いわゆる守りが固いチーム。逆に言えば、攻めるのが得意なチームってのは守りが弱いんですけど、GGBOYZについては、このバランスがおかしくて、そう簡単に崩れないのに、もし崩れてもすぐに取り返すだけの攻撃力も備えているという。実際、試合とかを見てると、「なんでこれ崩れていないの?」ってのと、相手側が「なんでこれ崩れるの?」っていうシーンばっかりなんですよね。
――実際にプレーされている、やまみっちーさん自身はいかがですか?
やまみっちー:そうですね。周りがしっかり塗ってくれるので潜伏して前に出やすいですし、「やばい」というときはダイナモンからカバーがきますし、仮に自分が崩れても3人がしっかりカバーしてくれるので、マニューバーとしてはかなり自由に動けてプレーしやすいのはありますね。
あとばる:前にダイナモンが「別にチームとしての動きってのは決めていなくて、けっこう自由にやっています」みたいなことを言っていたじゃないですか。それって普通はチームとしてバラバラになっちゃうんですけど、さっき言ったようにダイナモンが全部そこのリードをつないでいるんですよ。だから、チームの形としては、いびつだなと思うんですけど、それができるってのはもう理想と言っても過言じゃないかなと。たぶん、他のチームが真似しようと思ってもできないです。いや、とんでもないですよ、本当に。マジでおかしいと思います(笑)。
――やまみっちーさん自身は、関東地区大会で優勝できた要因はどんなところにあったと思いますか?
やまみっちー:やっぱり練習環境に恵まれていたのが一番だと思います。すでに全国大会への出場が決まっているチームとの対抗戦がかなり決まっていたり、自分たちが相手にしていて嫌だなと思うブキについても、ダイナモンとかみんなの人脈でそのブキの人に相手してもらったりとか、わざわざ味方まで集めてもらって苦手ルールや苦手ブキの対策を練習させてもらったりしたので、それはやっぱり大きかったですね。
――最後に全国大会に向けての意気込みをお願いします。
やまみっちー:絶対に優勝します! 強いチームも多いですけど気持ち的には自信しかないですし、あとはもう本番のプレッシャーに打ち勝てるかどうかだと思うので、自分に勝って必ず2連覇を達成したいですね。
・ステージごとに「敵に来られると嫌な場所」を把握せよ!
・あえてスキを見せるなど、フェイントも駆使して相手を倒せ!
・GGBOYZは他が真似できない独自の強さを持つチーム!
次回は、あの有名プレーヤーが対談に初登場! 次回の更新もお楽しみに!<次回に続く>