By まつがん
恒例の宣伝からだが、2018年12月15日発売になったコロコロコミック1月号は、皆さんもう既に入手されただろうか?
こちらには付録として、ちょうど本日発売となる双極篇第4弾「超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞」に収録のVRレア以上のカードが確定で封入されている、コロコロ限定オラオラパックが付いてくる。原作コミック「デュエル・マスターズ」の最新話も読める超お得な一冊になっているので、まだ入手していないという方はぜひゲットしてみて欲しい。
さて。
そう……ついについに、双極篇第4弾「超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞」が発売されたのだ。双極篇の原作ストーリーもクライマックスということで、第4弾には効果が楽しそうなカードも多数収録されている。
なかでもとりわけ楽しそうな1枚を選ぶとすれば、やはりこのカードだろう。
▲「双極篇 第4弾 超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞」収録、「不夜城艦 クランヴィア」
《不夜城艦 クランヴィア》。
わずか4マナで実質どんな呪文でも踏み倒せるというのは、非常に夢が広がる効果である。
ということで今回は早速この《不夜城艦 クランヴィア》を使ってデッキを組んでいくことにしよう。
そうと決まれば、まずは踏み倒す呪文を決めなければならない。
▲「革命ファイナル 輝け!デュエデミー賞パック」収録、「オールデリート」
デュエマ最強呪文の一角である《オールデリート》を《禁断 〜封印されしX〜》とセットで入れることは確定にしても、《不夜城艦 クランヴィア》が出たときに下に置かれるカードはランダムな3枚なので、1種類4枚だけだとハズレもあってさすがに厳しいであろうことは容易に想像できる。
では、他には一体どのような呪文を入れればいいだろうか?
ここで問題になるのは、《不夜城艦 クランヴィア》の能力にある「自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ呪文」という制約である。
《不夜城艦 クランヴィア》を出すための水マナと《オールデリート》を打つための闇マナを置く前提が既にあるとするなら、そこに足せるのは光/火/自然のうち、せいぜい1色であろう。そうなると、光火や火自然・光自然の多色呪文などは選択肢に入らなくなってしまう。
だが、逆に考えてみよう。「多色呪文でも、2色や3色のうち1色でも同じ文明を持っていればいい」のならば……水や闇を含んだ多色呪文ならばデッキに入れる有力な候補になりうる、ということになるのだ。
さて、水や闇を含んだ多色呪文で、《不夜城艦 クランヴィア》から踏み倒すだけのカードパワーを持つカード……はたしてそんなものが存在するのだろうか?
▲「覚醒編 第4弾 覚醒爆発」収録、「超次元ガード・ホール」
あった。《超次元ガード・ホール》だ。
盤面に触りながら強力なサイキック・クリーチャーを状況に応じて呼んでこれるこの呪文は、現代でもこのカードを主軸にしたコントロールデッキが組まれることがあるほどであり、《不夜城艦 クランヴィア》からの踏み倒し先としても申し分ないスペックを持っている。
しかも、《オールデリート》と共通の闇文明を持っているだけでなく、光文明を持っているという点にもメリットがあるのだ。
それは。
▲「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」収録、「ヘブンズ・フォース」
そう、普通に使うと4ターン目に出して5ターン目にアタックと少し鈍重な《不夜城艦 クランヴィア》を、早くも2ターン目に出せてしまう《ヘブンズ・フォース》との組み合わせが実現可能になるのである。
水・闇・光……強力な呪文の扱いに長けた3つの文明が融合し、デュエマの長い歴史の中でも屈指のカードパワーを持つ呪文たちを踏み倒すというコンセプトの土台が完成した。
あとはvol.4-5で紹介したデュエル・マスターズ2こと『エイエイオールデリート』で使用したパッケージを一部流用し、さらなる新時代の高み……デュエル・マスターズ3へと漕ぎ出すのみだ!
というわけでこちらが今回のデッキリストだ。
『クランヴィア・デリート』
《不夜城艦 クランヴィア》 | |
《アクア・スペルブルー》 | |
《サイバー・I・チョイス》 | |
《遣宮使 ネオンクス/ネオ・ブレイン》 | |
《ラッキー・ダーツ》 | |
4 | 《ヘブンズ・フォース》 |
1 | 《フォース・アゲイン》 |
1 | 《ホーガン・ブラスター》 |
3 | 《DNA・スパーク》 |
4 | 《超次元ガード・ホール》 |
4 | 《ルクショップ・チェサイズ》 |
2 | 《テック団の波壊Go!》 |
4 | 《オールデリート》 |
1 | 《禁断 〜封印されしX〜》 |
超次元ゾーンカード | |
1 | 《時空の不滅ギャラクシー》 |
1 | 《ヴォルグ・サンダー》 |
1 | 《勝利のガイアール・カイザー》 |
1 | 《勝利のリュウセイ・カイザー》 |
1 | 《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》 |
1 | 《時空の封殺ディアス Z》 |
1 | 《時空の邪眼ロマノフZ》 |
1 | 《時空の支配者ディアボロス Z》 |
……デュエル・マスターズ0.5へと退化してないか?
《不夜城艦 クランヴィア》を引けない場合、4ターン目までで盤面に影響がある能動的なアクションは《ラッキー・ダーツ》のみ。相手が何も考えずにシールドを割ってきたりしない限り、このデッキの動きはカカシもいいところである。
だが、そもそも《不夜城艦 クランヴィア》を使う以上はある程度のランダム性は受け入れざるをえない。それならばいっそのことランダムを増やして特化した方が、ランダムを外したときにイライラしなくて済むので精神衛生上よろしいかもしれないのだ (その代わりランダムが当たったときに相手がイライラするわけだが)。
何かとストレスが溜まりがちな現代社会。たまにはクランヴィアのパーティー感に溺れて現実を忘れるのも悪くない……そういったメッセージを込めたデッキでもあるというわけだ (?)。
それはさておき、どうしてもクリーチャーが主役になりがちなデュエル・マスターズにおいては、呪文の踏み倒しはその手段はともかくそもそも踏み倒すべき呪文が見つからなかったりして、デッキを作るのがなかなかに難しいと言わざるをえないのかも……。
???「そんなことはない!」
まさか、もう来たのか!?
時空のラッパー、デッドマン!!!(なぜひょっこりはん……?)
ていうか今回踊るの早くない?
デッドマン「年末進行なんで。そんなことより、踏み倒しがいのあるやばくてエモい呪文を用意しましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってくるカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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