【パズドラ】『大塚角満のモンスター美術館』第118回 謎多きオーパーツ 「ネブラディスク」!!!!

第118回 「ネブラディスク」

公認プレイヤーの大塚角満が、モンスターの思い出やイラストの秘密を語りまくる!
神秘龍シリーズも今回でラスト。最後は“ネブラディスク”を紹介するぞ!!

▲神秘の円盤龍・ネブラディスク

筆者はもともと、世界の神話、民話、民間伝承、都市伝説、心霊話、UFO話、オーパーツ……などなど、“神秘”とか“ロマン”なんて言葉で飾られる事象が大好きな人間である。

ギリシア神話に関する書物は、自宅の本棚に10冊以上刺さっているし(ちゃんと読んだぞ!w)、怪談や本当にあった不思議な話系の書籍になると……もう、何冊あるかわからんww しかもどれも読み返しがスゴくてボロボロになっているしww

そんな、筆者の厨二的コンテンツ好きとパズドラが化学反応を起こし、実際にモンスターとして導入されてしまった事例が存在する。知っている人も多いかと思うが、2013年夏から相次いで登場したダンジョンモンスター、“神秘龍”シリーズがそれだ!

ここまで4回にわたって神秘龍シリーズのモンスターを解説してきたが、今回でそれもひと区切り(コトダマ、フォークロアもいるけどまた今度w)。
最後に登場するのは……闇属性の神秘龍、“神秘の円盤龍・ネブラディスク”であります!

ネブラディスク……と聞いて、ピンとくる人ってあまりいないかもしれない。
そういう意味では、メジャーな(?)オーパーツであるナスカの地上絵や水晶のドクロ(クリスタルスカル)と比べると、かなりマニアックなものになるかもしれない。

ネブラディスクとは、ドイツのネブラ地方で発見された青銅製の円盤のこと。

直径は約32センチで、青銅の円盤の上にいくつかの金の装飾がなされている。
これが何を表しているのかと言うと……太陽と月、さらには32個の星を配したもので、そのうちの7つはプレアデス星団を意味しているという。しかも、太陽暦と太陰暦を組み合わせた天文時計になっているという精巧さで、これがじつに3600年も昔に作られたというから驚きだ。

ナゼこの円盤がオーパーツと呼ばれるのかと言うと、使われている天文学的な知見が、ネブラディスクの製造年代の1000年後に初めて用いられるようになったから。
つまり、未来に登場する知識、技術を用いて作られた物体が、このネブラディスクということだ。

となれば、
「1000年も前に、こんなものが作れるわけがない! おかしい! オーパーツに決定!!」
↑こんな流れも、オカルト好きにとってはごく自然なことに感じられる。

近年の研究でオーパーツは、そのほとんどが近年になってから作られたものか、当時の技術でも制作することは可能だったと科学的に立証されてきている。
そんな中、先日紹介したアンティキティラ島の機械とネブラディスクに関しては謎が解明されておらず、いまだオーパーツマニアから羨望の眼差しを送られている貴重な遺物となっているのである。

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

 

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