新企画!
5月初旬の、角満事務所の編集会議。
出席者は、俺と同僚のたっちー先生である。
冒頭、たっちー先生がつぎのように言った。
「コロコロオンラインの“角満島開拓日誌”やが、前人未踏の2周目に突入しながらも、毎日よう書いているとは思う」
「へへぇ!! ありがたいお言葉!!」
土下座の勢いで頭を下げる事務所の責任者。その頭頂部を「ふんッ!w」と鼻で笑ってから、たっちー先生が続けた。
「しかしな、せっかく積み上げたノウハウと丸1年分の資産を、活かしきれているとは言い難いねん。『あつ森』は日々、新たなユーザーが誕生している稀有な作品や。そんなルーキー開拓者へ向けて、先駆者として持てる知見を共有していかないといけないと思うねん!!!」
突如コーフン状態に突入したたっちー先生は、猛烈な勢いでテーブルを「バンッ!!」と叩き、怒れるラージャンの形相になってまくしたてた。
「せや!!! “知識の還元”をするんや!!! ホレ、『あつ森』は季節ごとに、獲れる魚や虫、あと素材でも限定のものがあるやろ!! そういったものをキサマのくだけた文章で解説しつつ、ゲット方法も教えてやるんや!! それしかない!!!」
ガアガアガアとわめき散らす同僚を茫然と眺めつつ、俺は小さな声でつぶやいた。
「よ、要するに、“5月までの限定生き物●●編”とかいうタイトルにして、その生き物の解説&獲り方を説明する、と……」
我が意を得たりとばかりに、たっちー先生が首肯した。
「せやッ!!! そーいうことや!!!!」
おずおずと、俺は余計なひと言を言う。
「で、でしたら2周目がスタートしたときか、最低でも4月からやり始めればよかったのでは……ゴニョゴニョゴニョ」
(#゚Д゚)カーーーッ!! とたっちー先生がブチ切れた。
「いまからでも、やらないよりマシやろ!!!(怒) とっとと書けや!!!!」
というわけで今回から不定期に、『あつ森』で見られる季節の生き物などの解説を行っていこうと思いますw
ゴールデントラウトのはずが……w
さて、まずは5月だ。
幸い、俺はすでに昆虫図鑑も魚図鑑も完成しているので、『あつ森』の島に出現するすべての虫と魚の詳細を把握している。
それによると、6月になると出現しなくなる虫と魚は、以下の4種であることが判明した。
淡水魚では“ドジョウ”と……。
ゴールデントラウト!!
そして海の魚では、あの……!
リュウグウノツカイが、5月を逃すと……げげげ!www つぎに釣れるの、7ヵ月後の12月ですよ気を付けて!!!ww
ちなみに虫は、
この“オケラ”のみだな。とはいえ、以前詳しく記事にしたけど、オケラは唯一無二の捕まえ方を要求するレアな虫なので、これまた油断してはいけないのだ。
さて、この4種を実際にゲットして、そのスクショとともに生き物の解説をしよう。
今回は記念すべき1回目なので……うん!! やっぱり超レア魚の部類に入る“ゴールデントラウト”からだな!!!w
というわけで、さっそく、上のスクショにある情報を元にしてゴールデントラウトフィッシングに出掛けることにした。
場所は、“崖の上”。ポニョかよ。
こういったレア魚を狙うときは面倒臭がらずに、
“さかなのまきえさ”をたくさん用意するのがいい。じゃないと、魚影を求めて余計な移動をしなければいけないし、枯れたらしばらく釣りにもならないので、遠回りと思わずにDIYするのをオススメする。
では、釣り場に行ってみよう。
すると……!
あww ルナステラ島の住民の中でもっともエンカウント率の低いかぶきちが釣りしてるww
どうやら彼も、
「ゴールデントラウト、5月を逃すと面倒なんだよな、ぃよぉー」
ってことで、渓流にくり出してきたのだろう。
そんなかぶきちと肩を並べて、釣り糸を垂らす。
そしたら……!!
ネオンテトラ!!w 4月~11月に掛けて釣れる観賞魚の定番!w
ドクターフィッシュ!!w 5月から釣れるようになった魚なので、まだの人はぜひ!!w
ブラックバス!!!w 1年中、24時間釣れるありがたみゼロの雑魚の代表!!ww
……って、いくら撒き餌してもゴールデントラウトなんて釣れねえよ(苦笑)。
けっきょく、しばらくアタックしてみたんだけど、5月までの限定魚で釣れたの、
ドジョウだけ^^;
……ってよく見たらゴールデントラウト、昼間の時間は釣れねえ魚やんけぇぇぇえええ!!!(アホ)
なので仕方なく、ドジョウを解説しておきます。
俺とドジョウ
ドジョウは、コイ目・ドジョウ科・ドジョウ属に分類される淡水魚。日本では、川、沼、池、水田、湿地帯、用水路……などなど、比較的あちこちで見ることができる。また、中国大陸や台湾にも広く分布していて、食用魚としてかなりメジャー。養殖もかなり盛んに行われている。
日本においても江戸の昔から、姿が似ているウナギと並んで栄養価の高いお魚として非常に人気だった。水田で獲れることが多く、人々は嬉々としてザルを持ってエッサエッサとドジョウをすくって獲っていたのだが、これを安来節に乗せてユーモラスに表現したのが宴会芸の定番“ドジョウすくい”。……まあ定番と書きつつ、俺の年代(現在48歳)ではすでにドジョウすくい芸は廃れていて、生涯で一度たりとも生で見たことはない。
どうでもいいことだが、俺が初めてドジョウというものを意識したのは小学5年生のときだ。あるとき、川で遊んでいたら幼馴染のひとりが手製の巨大な網を担いできて、「ドジョウとエビを獲ろうぜ!」と言ってきたのだ。そこは川の本流から外れたところにちょっとしたため池がいくつもある自然豊かな場所で、夏はホタルが群生したりしていた。
「へー、ドジョウなんか獲れるんだ!!」
とワクワクしながら幼馴染が放った網を覗き込んだら……確かに、長い生き物がウネウネと入っている!!
「わー! ドジョウだ!! おっきいな!!」
なんて、ワクワクしながら近寄ったら……!
うっは!!! これ、ドジョウじゃなくてヘビやんけ!!!
幼馴染の放った網に入ったのは、なんとアオダイショウ。以来、そのため池には近寄らなくなった。
……まったくドジョウの解説になっていないけど、こんな感じの企画記事も不定期で投下していきます!
続く!
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2020年5月7日の様子は↓こちらです。
アレキサンドラトリバネアゲハやオオムラサキなど、珍しいチョウチョのコレクションにハマっていたのを、このスクショを見て思い出しました。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo