By ドブフクロウ
みなさんこんにちは。MtGライターのドブフクロウです。
新型コロナウイルスの影響は今なお大きく、飲食店などが休業を求められる中、マジックのイベントも東京都、大阪府、京都府、兵庫県での店舗イベントの開催が中止されてしまいました。せっかくのゴールデンウィークですが、自宅で過ごすしかなさそうです……。
【お知らせ】新型コロナウイルス感染症に関する現在の情勢に鑑み、5月1日~14日の期間中、東京都・京都府・大阪府・兵庫県の計4都府県における実店舗での認定イベントを中止とさせていただきます。詳細は以下の記事をご確認ください。https://t.co/J2oI5gOM3C #mtgjp
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) April 28, 2021
実店舗でのイベントが中止となってしまうというのは残念なところではございますが、MTGアリーナは外出自粛の強い味方です。私もこのゴールデンウィークは引きこもってMTGアリーナを遊びまくろうと思っています。この連載を読んでいらっしゃる方はすでにMTGアリーナをプレイされている方も多いでしょうが、もしも周りにマジック未プレイの友だちがいれば、せっかくなのでこの連休を利用してMTGを一からはじめてみることを勧めてみるのもいいかもしれません。マジック楽しいですよ。
特に現在は新セット『ストリクスヘイヴン:魔法学院』がリリースされたばかりなこともあって、スタンダードは大盛りあがりです! この記事では、今週もそんなスタンダードの最新デッキを見ていきたいと思います!
STANDARD CHALLENGE on April 24, 2021
Magic Online上では、毎週末恒例のSTANDARD CHALLENGEが開催されていました。
上位には前環境でもメタゲームの上位に君臨していた「スゥルタイ根本原理」や「ティムール/ナヤアドベンチャー」、「ジェスカイサイクリング」などのデッキの活躍が目立ちますが、積極的に新しいカードを採用した意欲的な新デッキや、前環境ではいまいちパッとしなかったデッキが新カードを得たことで日の目を見るようになっていたり、新環境の萌芽も感じられます。
さて、今回ご紹介するデッキはそんな”前環境ではいまいちパッとしなかったデッキ”です。《黄金架のドラゴン》を打ち消しで守る戦略を取る「青赤ドラゴン」は、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の新カードを得たことでバージョンアップを遂げたようです。
青赤ドラゴン(使用者:KVZA選手) | |
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枚数 | カード名(メインボード) |
4 | 《寓話の小道》 |
3 | 《不詳の安息地》 |
4 | 《河川滑りの小道》 |
6 | 《冠雪の島》 |
4 | 《冠雪の山》 |
4 | 《移り変わるフィヨルド》 |
4 | 《砕骨の巨人》 |
4 | 《厚かましい借り手》 |
3 | 《ガラゼス・プリズマリ》 |
4 | 《黄金架のドラゴン》 |
3 | 《アールンドの天啓》 |
4 | 《表現の反復》 |
4 | 《マグマ・オパス》 |
2 | 《神秘の論争》 |
3 | 《襲来の予測》 |
4 | 《霜噛み》 |
枚数 | カード名(サイドボード) |
2 | 《神秘の論争》 |
1 | 《軽蔑的な一撃》 |
2 | 《アゴナスの雄牛》 |
2 | 《プリズマリの命令》 |
3 | 《レッドキャップの乱闘》 |
2 | 《魂焦がし》 |
1 | 《才能の試験》 |
2 | 《アクロス戦争》 |
「青赤ドラゴン」はその名の通り青と赤の2色で組まれたデッキで、主力である《黄金架のドラゴン》を打ち消し呪文で守りつつ、除去やバウンスで対戦相手のクリーチャーを盤面から排除してライフレースを優位に進めていくクロックパーミッションのようなデッキです。
この手のデッキのクロックは軽いほどよく、いかに強靭なボディを持つとはいえども5マナのクリーチャーは採用に適さないというのが通例です。しかしながら《黄金架のドラゴン》の場合は攻撃時と呪文の対象になったときに2マナを供出してくれるので、打ち消しなどを構えることが容易であり、デッキの方向性に合っているのです。
もちろん《厚かましい借り手》のような軽く隙を作りにくいクロックや、現在の赤いデッキには必ずと言っていいほどよく採用されている《砕骨の巨人》もフル投入され、軽量クリーチャーも採用されてはいます。これらの軽いクリーチャーを主体に序盤から攻めつつ、ゲーム後半では一気に試合を決める、といった動きも可能でしょう。
『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の新カードとしては、《ガラゼス・プリズマリ》と《マグマ・オパス》、そして《表現の反復》が採用されています。コロコロオンライン上でプレビューを取り扱ったカードでもありますね(重要)。《ガラゼス・プリズマリ》は、本来使い捨てのマナ加速手段である宝物・トークンからタップのみで(使途が限定的な)マナを生み出せるようにするクリーチャーで、このデッキの隙をさらに埋めてくれる1枚です。これによりマナを伸ばすことも容易になり、非常に重いが強力な呪文である《マグマ・オパス》を素で唱えることも現実的になります。
また、使用できるマナが増えるということは《表現の反復》のようなカードで一時的に追放したカードを使い切ることも容易になるということです。《ガラゼス・プリズマリ》の能力はこのデッキの全てと噛み合っており、「青赤ドラゴン」デッキを一段階上のレイヤーへ引き上げてくれています。
『ストリクスヘイヴン:魔法学院』環境はまだ始まったばかりで、まだスタンダードのデッキを持っていないという方もいらっしゃることでしょう。ぜひこの「青赤ドラゴン」を新環境最初のおともに選んでみてはいかがでしょうか?
ライター:ドブフクロウ
青春時代のほぼ全てをテキストサイトやゲーム系サイトを徘徊することに費やしていた根暗ライター。人間としての軽薄さに定評があり、親しい間柄では「空っぽ」というあだ名で呼ばれることもある。 MtGプレイヤーとしての腕前は自他ともに認めるヘッポコだが、青春時代に (いろいろなものを犠牲にして) 培ったMtG知識量は他の追随を許さない。
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