~『デュエル・マスターズ』イラストレーター風太郎さん直撃インタビュー!~
『デュエル・マスターズ』のイラストレーター、風太郎さんの最新作は「卍月 ガ・リュザーク卍/卍・獄・殺」。溢れ出る凄まじいエナジーがプレイヤーに伝わってくるかのような、迫力ある1枚となっている!
なぜ、このカードのようにファンを引きつけるイラストが生まれ続けるのか? 創造のヒミツと風太郎さんの魅力に迫る制作秘話インタビュー、全3回に渡ってお届けします!
──デュエマのカードイラストを描かれるきっかけとなったのはどういう経緯がありましたか?
風太郎:デュエマがエピソード3をやっていた頃に、アートディレクターの浜田さんがTwitter上でデュエマで描きたい人の募集をかけていたんです。それに応募する形でデュエマに入って行きました。丁度7月の出来事だったので今から5年ほど前となりますね。
当時の自分はイラストレーターとしていつかデュエマでイラストを描く事を目標に掲げていたので、それが叶ってとても嬉しかったです。
ちなみにかつてデュエマの画集が発売になった際に開催されたイラストコンテストにも応募した事があります…が、あの時は箸にも棒にもでしたのでそこは関係はないのかな…と思います。
──初めてご自身が描かれて、カードになったのはどのカードですか?
風太郎:一番最初に制作したのはデュエマの主人公がまだ勝太君だった時代で「ドラゴン・サーガ第1章 龍解ガイギンガ」で登場した「連鎖類覇王目 ティラノヴェノム」ですね。
▲連鎖類覇王目 ティラノヴェノム
初めてのカードだったのでとても気合いが入ったのを覚えています。サソリというキャラクターが使うと聞いていたのでメディアに露出する機会もあるんだと楽しみでした。
また、このパックで登場した連鎖類は一任させていただけたので、全てのカードに誰かしらが写っているみたいな小ネタも入れさせてもらいましたね。
自分が入れる小ネタは自分が子供の頃、色んなカードに脇役として登場するクリーチャーを見つけてはワクワクした経験から来ています。そういったカードは怒髪の豪腕なんかが有名でしょうか?
連鎖類にはかつて自分の感じた、そんなワクワクを込めさせて頂きました。
──今回のカードイラスト「卍月 ガ・リュザーク卍/卍・獄・殺」は、どのような発注で描かれたカードですか?
風太郎:まず最初にガ・リュザークはデ・スザークがパワーアップをした姿であると聞きました。
▲デ・スザーク
▲ガ・リュザーク 通常版
元々デ・スザークはまだ生まれたばかりのクリーチャーで、今後どんどん強くなっていくと聞いていたのでついに来たか…!と。
デ・スザークの時はまとまりの無かった炎の体も、体の完成に向かってしっかりとした体に構築されていっている段階となり、上半身は殆どできて、下半身も以前よりがっしりとした体型になっているとの事でした。
「卍・獄・殺」は通常版とシークレット版で大きくデザインが異なりますが、通常版は槍が降り注いでいる物。シークレット版が無月の門・絶が周囲を吸い込んでいる物での発注だったかと思います。
無月の門・絶のデザインに関しては禍々しい物をというのを中心にわりと自由にやらせていただきましたね。
▲ガ・リュザーク シークレット版
原作コミックスのオマケ漫画を読んで知っている人はなんとなく知っているかもしれませんが、デ・スザークもガ・リュザークもメインを張るクリーチャーなのでデュエル・マスターズの原作者・松本しげのぶ先生から受け取ったラフスケッチから誕生しています。
大まかなイメージの描かれたそのスケッチを元に、発注内容に合わせて肉付けしていくのが自分の仕事でした。
▲デ・スザーク初期案
▲ガ・リュザーク初期案
次回は「卍デ・スザーク卍」と「卍月 ガ・リュザーク卍」の裏設定に迫ります。お楽しみに!!
風太郎(ふうたろう)
1993年1月31日生まれ、愛知県出身、O型
フリーのイラストレーター。デュエルマスターズ他、複数のソーシャルゲームなどでモンスター・アイテム等を制作。
デュエル・マスターズでは「卍 デ・スザーク 卍」や「テック団の波壊Go!」等を担当。
好きなカードは「爆竜ストームXX<天地爆裂>(P57/Y9)」