トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ミリンケーキ 第4回】
前回に続き、『スプラトゥーン甲子園』で採用されている各ステージの戦略についてインタビュー。後半戦では「ハコフグ倉庫」「ショッツル鉱山」「スメーシーワールド」の3ステージについて語ってくれたぞ! 信越地区大会を圧勝したミリンケーキさんたちは、一体どんな作戦で各ステージに挑んでいたのか? 「本当は教えたくない」必勝戦略をこっそり伝授!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。ミリンケーキ
名門DetonatioN Gaming所属の人気プレーヤー。スプラトゥーン屈指のシェルター使いとしても知られ、対面能力はもちろん、潜伏やヘイトの稼ぎ方まですべてが超一流の実力を持つ。2018年8月に開催された「第4回スプラトゥーン甲子園 信越地区大会」では、チーム“えふわんけーき”のリーダーとして出場。圧倒的な実力を見せつける戦いぶりで、見事に優勝を飾った。2019年に開催される全国大会でも優勝候補の筆頭で、今後も大注目なプレーヤーのひとりである。
甲子園で数々の名勝負が生まれたハコフグ倉庫の戦い方
――続いてはハコフグ倉庫ですけど、ここはユーザーからも人気の高いステージですよね。
▲ハコフグ倉庫。ステージが狭く、最後の最後まで勝負の行方がわからないのが人気の秘訣だ。
あとばる:ここも立ち回りとしてはガチエリアに近いステージですね。自陣の塗りもけっこう早めに終わっちゃうので、いかに相手の打開をこっちのキル力で抑え込めるかがポイントですね。打開時の攻め手は基本的に左右と正面の3ルートあるので、そこから降りて来た敵を見逃さずにいかに早い段階で叩いていくかというのと、ここはハイパープレッサーが強いので、相手が使ってきたときにどれだけ被害を抑えられるかがポイントになると思います。
ミリンケーキ:ハコフグ倉庫に関しては、なるべく自分たちから攻めないということを意識しています。相手がスキを見せて確実に倒せるなら攻めてもいいけど、基本的には自分たちからは攻めすぎずに、相手が突っ込んできてくれるのを迎え撃っていく戦い方をしていますね。
――信越地区大会の準決勝はハコフグ倉庫でしたが、その試合でも開幕で相手を全滅させて敵陣奥まで攻めたあと、すぐ退いていましたね。
ミリンケーキ:退きましたね。そこから中央を塗り固めて、戦える場所を作ったといった感じでした。ハコフグ倉庫って本当にステージが狭くて、中央をちょっと取られただけですぐ負けたりするので、本当にギリギリまで倒されないってことを意識しないと危ないんですよ。だからこそ無理に攻めないことが大事になってきますね。
――大会等でも、ハコフグ倉庫は逆転が起きやすいステージですよね。
ミリンケーキ:そうですね。真ん中の塗りポイントがデカすぎるうえに、縦長で中央に行くまでの時間もかかるしで、味方が連続で倒されると一気に情勢が変わりますね。だからこそ、倒されてはいけない。生き残っていれば、相手が思い切り塗ることができないので。たとえ相手を倒せなくても、やられないことがとにかく大事です。
――ショッツル鉱山は広いステージですけど、ミリンケーキさんたちはどういう感じで戦っていっているのですか?
▲ショッツル鉱山
ミリンケーキ:ここはステージが広いので早めに自陣の塗りを終わらせて、どんどん戦いに行くようにしていますね。相手陣地に塗りを残せれば、ステージが広い分、相手の仕事量をめちゃくちゃ増やすことができるので。そういう意味でも、自分たちは積極的に右の突破を試みるようにしています。
――あとばるさんはいかがですか?
あとばる:ステージが広いので、自陣塗りがおろそかになってしまいがちなんですよね。なので、いつもは自陣塗りに関与しないようなブキでも、自陣塗りを気にした方がいいステージかなと思います。あとは広いが故に、一回敵にバーっと塗られてしまうと、塗り返しにすごく時間がかかるんですよね。それを避ける意味でも、できるだけ左に硬いブキを置いて敵を抜けさせないようにしつつ、こっちはその逆をやり返すのが基本かなとは思うんですけど……実際は、あんまり勝ち方がわかっていないというのが正直なところです(笑)。
ミリンケーキ:うん。このステージは難しいです(笑)。
――自陣から見て左のベルトコンベアを降りた先のスペースは、どのタイミングで塗りに行くようにしていますか?
ミリンケーキ:僕は最初に左を塗りにいっていますね。開幕から左にいって、スペシャルがたまったらボムピッチャーも使って塗っています。
――それで、なるべく早く前線に向かう?
ミリンケーキ:そうですね。相手の仕事量を増やすために右にアタックするにも、左が塗れていなかったら思い切りいけないので。もうどんどん早めに自陣塗りを終わらせています。
――なるほど。あとばるさんたちのチームも最初に左の自陣を塗っていく感じなんですか?
あとばる:自分たちは最初には塗っていないですかね。最初に左側にいってしまうと、どうしても中央での敵との塗り合いで人数差ができてしまうので。やっぱり、最初に中央を取った方が圧倒的に有利なので、そこで人数差ができるのは厳しいなと。あとは、もし敵に中央から突破されしまったときに、左から中央に戻る時間ってけっこうかかってしまうので、初動で左に行くってのは味方の対面力を信じてないとできない動きかなと。まあ、えふわんけーきのkuくんや、れんたなくんだったら任せられるいう感じですけど、うちのチームはチャージャーがいて、塗り広げ的な面で盤面を作りにくいので、できるだけ4人で行きたいところなんですよね。
――最初は4人で中央をとって、余裕ができたら自陣の塗りをしていくと。
あとばる:余裕ができて、かつ倒されてリスポーンした人が塗っていく感じですね。