ビックリマン伝説シール誕生秘話 第12回「第3弾秘話・後編! スーパーデビルのモデルは歌舞伎役者! デカ顔の秘密が明らかに!!」

「悪魔VS天使編」第2弾も大ヒット! 周囲の期待がますます高まる中で制作された、第3弾の誕生秘話をビックリマンの父・反後さんに語ってもらったぞ!

ビックリマン第12回
「第3弾秘話・後編! スーパーデビルのモデルは歌舞伎役者! デカ顔の秘密が明らかに!!」

——第3弾で印象に残るキャラクターといえば?

反後:
「やっぱりスーパーデビルですね。前にもお話した通り(くわしくはコチラ)、悪魔のヘッドということでかなり苦労しました」

——注目ポイントは…?

反後:
「顔の大きさですね。スーパーゼウスと比べると倍くらい大きい。モデルは歌舞伎役者、昔は顔が大きいほどかっこいいとされていたんです。白塗りや和装なのも歌舞伎そのものですね」

▲並べて見ると、顔の大きさの差が一目瞭然!

——変身前後のちがいもおもしろいですね。

反後:
「変身前は完全な悪に見えないように、十字架のついた杖を持たせたり、額の“悪”の文字を書いていましたが、正体を見せてからは、悪魔とわかるように杖をにも着物にもドクロマークを入れました。頭上の飾りも天使は輪っかなのですが、六角形になっています」

——これは第6弾のヘッド、始祖ジュラにも見られますね。

反後:
「そうですね、悪魔のヘッドに受け継がれています」

——ヘッド以外のシールだとどうですか?

反後:
「『助っ人竹ちゃん』ですね。非常にシンプルな絵柄の中に温かみを感じる、お守りらしいキャラクターになったなと思います。」

▲元ネタは当時大人気のTV番組「オレたちひょうきん族」でビートたけし演じるタケちゃんマン。竹を割ったような性格から発想されたそう。

反後:
「同じ3すくみの天使の『かぐや観音』もいいですね。月に帰るためにどんな空を飛んでいるイラストにするか、考えるのがおもしろかったです」

▲必殺技は「ウルトラ月面宇宙がえし」…どんな技やねん!

反後:
「『多噛魔狂(おおかみまきょう)』も印象的ですね。当時、親切を装って女性を送っていき、乱暴をはたらこうとする“送りオオカミ”なんて言葉が流行って、子供には絶対にわからない事なんですけど、キャラクター作りのヒントになりました」

——いろいろな要素が隠されているんですね。

反後:
「ただ海外で発売したときはさっぱり売れませんでしたね。日本人じゃないと発想できないし、日本人じゃないと理解できない感覚がキャラクターに込められているからだと思います」

——反後さんに、第4弾についてお聞かせいただく前に、次回は番外編!

(第13回「第3弾・番外編! グリーンハウスさんの印象に残る第3弾キャラ発表!!」につづく!)

反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。

ビックリマン伝説11チョコ好評発売中!!


「ビックリマンブーム」時代の復刻シールがついてくる「伝説シリーズ」の最新弾が7月17日に発売! 今回の「ビックリマン伝説11」は、悪魔VS天使シリーズの第13弾のシールが復刻版でついてくるのだ! 懐かしのシールで、キミもビックリしよう!

<各86円>
※東京圏・関東信越(静岡含む)先行販売。
(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト

次回は10/10(水)更新!!