「悪魔VS天使編」第2弾も大ヒット! 周囲の期待がますます高まる中で制作された、第3弾の誕生秘話をビックリマンの父・反後さんに語ってもらったぞ!
ビックリマン第11回
「第3弾秘話・中編! 悪魔のヘッド・スーパーデビル誕生で物語が動き出す!!」
——スーパーデビルとスーパーゼウスはがっつりライバル関係ということでいいですよね?
反後:
「そういうわけではないですね。やっぱり、スーパーゼウスは全知全能の神なので」
——てっきり対等な関係だと思っていました!
反後:
「スーパーゼウスの方が上の存在です。ちなみに、第2弾ヘッドのシャーマンカーンは戦いの一線から退いているという点で、ゼウスとデビルより少し落ちるかなとは思います」
——シャーマンカーンはゼウスの世話役みたいな感じでしたもんね。
反後:
「そうですね。ゼウスとデビル、2人のヘッドの対立が見えてきたことが、この先4、5弾に続くストーリーのきっかけになったのは間違いないですね」
——おおっ! いよいよストーリーのはじまりですか!
反後:
「1弾、2弾までは天使・お守り・悪魔という3すくみ内でのストーリーでした。第3弾からのスーパーデビルの登場が、シリーズ名である『悪魔VS天使』に自然な形でつながりました」
——前回(くわしくはコチラ)、デビルは子供たちからの要望で生まれたということでしたが…
反後:
「きっと、子供たちも悪魔のヘッドはもちろん、大きなストーリー展開を待っていたのかもしれませんね」
——どの程度、ストーリーはできていたんですか?
反後:
「まだまだぼんやりとしたものでした。デビルのシールの裏面に“聖域界”ですとか“魔性暗黒ゾーン”という言葉がでてきますが、それがどういうものかは当時くわしく決めてませんでした」
——当然、スーパーデビルが世に出る前に書かれたものですもんね。
反後:
「壮大なストーリーを急に展開しても子供たちはついてこない。まずは、ビックリマンというもの自体を浸透させるという気持ちが強かったですね」
——とても丁寧に作られていたんですね。
反後:
「天使や悪魔のキャラクターを見てみても、まだわかりやすいように童話や子供たちが好きな話題を元ネタにしていましたからね」
——大ブレイク前夜の、貴重なお話をありがとうございました!
(第12回「第3弾・後編! 反後さんの印象に残る第3弾キャラ発表!!」につづく!)
反後 四郎(たんご しろう)プロフィール
1949年、熊本出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社ロッテに入社。85年にメインスタッフとして参加した「悪魔VS天使シリーズ」をヒットさせる。当時はコロコロの誌面に「反後博士」として登場した。
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(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト