【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ダイナモンが語る世界大会決勝の軌跡~4~

トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ダイナモン 第4回】

4週に渡ってお届けしてきた、あとばるさんとダイナモンさんによるガチ対談マッチも今回で遂に最終回。ラストはすでに予選がはじまっている「第4回スプラトゥーン甲子園2019」に向けての話題を中心に、大会で悔いを残さないための準備といった話も聞いてみたぞ。

■第4回スプラトゥーン甲子園2019公式ホームページより
http://site.nicovideo.jp/splatoon2019/

あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。
  ダイナモン
スプラトゥーン界でも抜群の人気と知名度を持つ有名カリスマプレーヤー。ダイナモローラーの達人で、正確無比な立ち回りで次々とキルを奪うそのプレーは見る者を魅了する。「第3回スプラトゥーン甲子園」優勝、2018年の世界大会「Splatoon 2 World Championship」優勝などの実績を持つ、押しも押されもせぬトッププレーヤーのひとりである。チームGGBOYZ所属。

 

甲子園に向けて、すでに駆け引きは始まっている!?

――ここからは「第4回スプラトゥーン甲子園2019」に向けての話を伺っていきます。予選もすでに始まっていますが、おふたりは今回の甲子園も出場されるってことでいいんですよね?
ダイナモン:応募はしてますね。
あとばる:いまのところお互い2か所にエントリーして、2か所とも落ちてますね(笑)。
ダイナモン:一緒の予選会場になるのはやめてほしい(笑)。
 
――甲子園は希望者が多いと抽選ということになるんですよね。
ダイナモン:完全抽選制ですね。
 
――そうなると、いくら実力があっても出られないっていう方も……。
あとばる:中には出てきますね。
 
――ディフェンディングチャンピオンだから特別に、という制度もないんですね。
ダイナモン:チャンピオンとかの枠はないです。なので東海と四国で応募出してました。
 
――そうなると、優勝を目指すにもまずは当選しないと始まらないと。
ダイナモン:スタッフさんにも聞いたんですけど、完全に抽選ですって言われて。まあ、甲子園は家族で参加したりだとか、どちらかというとお祭りの色の強い大会のかなって感じがするので、抽選で「当選してくれ~」ってなるのも含めて楽しいんですけどね。
あとばる:だからこそ、また出たいって思う部分もやっぱりあるよね。
 
――レギュラーマッチというルールも、ほかの大会とは違ってお祭り感がある?
ダイナモン:そうですね。1本先取制(準決勝と決勝は2本先取制)ですし、ワンチャンひっくり返るっていうのが全然あり得るので。 
あとばる:だからこそ出る側としては怖いんだけど、見てる側としてはすごく盛り上がるのかなとは思いますね。

――ダイナモンさんは前回優勝されたわけですけど、甲子園に向けてチームとしてはどういった練習をしていったんですか?
ダイナモン:自分たちが集まれるタイミングでとにかく対戦相手を見つけておいて、確保できる時間の中で実戦の数をこなしていったって感じですね。あまり同じチームとやりすぎても変な癖がつくので……実際に変な癖がついた瞬間があって、そこからは同じチームとはやりすぎないように、できるだけいろんなチーム、いろんなブキ編成のチームと試合するようにしていました。
 
――ブキ編成については、試合を重ねてどれがベストかを見つけていった感じですか?
ダイナモン:そうなりますね。結果的に持ち替えとかもけっこう発生しましたね。誰が誰をカバーしていくのかというのもあるんですけど、前回だとコンブトラックの人数割りはけっこう悩んだところで、このステージはお互い右側から相手の左側に侵入できるんですけど、誰がそこを守って誰が攻めていくかとかは練習していく中でも対戦相手に対応されたりとかして、いろいろと試行錯誤しながら編成を仕上げてった覚えがあります。
 
――甲子園はボイスチャットなしでのプレーとなります。普段の対抗戦などは会話しながらプレーしてると思うんですけど、ボイスチャットが使えないということで、チームでなにか対策はしたのでしょうか?
ダイナモン:自分たちの場合は、本番を想定して、練習試合でもボイスチャットを一時的に切ってプレーしていました。それで、試合終わったらボイスチャットをオンにして、その試合の反省だとか、このステージはこういうパターンで負けやすいから気をつけよう、といった話をしていきました。
 
――甲子園は有名な強豪チームも揃ってエントリーしてくると思うのですが、ほかのチームの研究や対策みたいなことも考えたりするのでしょうか?
あとばる:さっきも言ったように甲子園って1本先取制なので、みんな大会前になると編成は絶対に隠してくるんですよね。
ダイナモン:そうだね。
あとばる:編成がバレるっていうのが、1番メタれる(対策を採られる)ので嫌なんですよ。なので、相手というよりは、自分たちのしたい動きをどのようにミスなくするかっていう部分で練度を高めていくしかないんですよね。たとえば、うちのチームで言えば、“ぴょん”くんがチャージャーしか持たないんで、そういう部分のメタはされるかもしれませんけど、そのレベルくらいしかメタられないと思います。

――相手の編成を予想しても、実際に蓋を開けて見たら全然違う可能性もあるということなんですね。
あとばる:もしかしたら僕らのチームも、ぴょんくんがチャージャーじゃなくてスプラシューターを持ってくるもしれない(笑)。
 
――それは、びっくりしますね(笑)。
あとばる:そこの駆け引きというか、「うわ、マジか」ってなったときの対応力も甲子園で勝つのには大事だと思います。
 
――では、甲子園に向けてこれからふたりとも練習は非公開にしていく?
ダイナモン:そうですね。配信はしないと思います。
あとばる:もし同じ予選で地区に当たったら、一緒に練習しないんですけど、いまはどちらも当選してない状態なので、けっこう一緒に試合してるんですよ。なので、これが同じ地区に当選したら、お互い編成とかがバレてる状態でやらなきゃいけないっていうのが、けっこう怖いところだったりして(笑)。
ダイナモン:やめよう、やめようそういう話。ほんとになるから!
 
――当然、同じ地区にはなりたくないですよね。
ダイナモン:なりたくないですね。
あとばる:そうですね。
ダイナモン:ただ、当選しないことにはどうしようもないので、とりあえず数は打っておくんですけど、運悪く一緒の地区になっちゃったら、まぁそのときはそのときで(笑)。

――甲子園に向けておふたりはチームをどう進化さてせていきたいとか、こういう部分をもっと磨いていきたいとかはありますか?
ダイナモン:今年の甲子園についてはまだ練習を始めたばっかりで、前回にはなかったステージもあるので、そのあたりの立ち回りを早めに固めていきたいですね。あと、去年は勝ったもののけっこう危ない試合もあったりしたので、そのあたりの安定感というか事故が起きない試合運びができるチームにしていきたいですね。キルの取り合いになると思うので、通話がない状況でいかに相手の状況を確認するだとか、そもそもカバーに入れる位置で撃ち合うだとか、そういう細かいアラを潰していく感じですね。
あとばる:甲子園的に盛り上げるなら、ギリギリ数パーセントとかで勝ったほうがいいのはわかるんですけど、僕らとしてはド安定というか「常に圧倒してるな」とか「危なげなく安定してんな」ってコメント欄に言われるくらいのチームになりたいですね。もう開幕から最後まで完璧に押し切る。そのくらいチーム力を高めていかないと、1発勝負の甲子園は本当になにがあるかわからないので。どの試合も常に完勝するというくらいの意識で練習にも取り組んでいきたいですね。

しっかりと練習を重ねることが、悔いなく大会を楽しむためのコツ!

――コロコロコミックでも「最強小学生軍団決定トーナメント」という形で大会を開催しているのですが、そういった大会を目指す小学生に向けて、メッセージやアドバイスをいただきたいです。
ダイナモン:本番で悔い残さないためには、やっぱりそれまでの事前準備をどれだけやってきたかっていうのが大事になります。なので、練習できる時間を大事にしっかりと集中してプレーして、チームメンバー同士、言いずらいこととかもあると思うんですけど、そこはちゃんと指摘してあげて、チームメイトの悪いところとか逆に自分に悪いところとかを直すようにしていくと、本番でも悔いが残りずらいのかなって思います。
あとばる:基本的には「楽しんでプレーしようぜ」って感じなんですけど、僕らが子供のころってこういうオンライン対戦の大会ってなかったじゃないですか。あったとしてもポケモンカードゲームの大会とかで、それがいまは4対4のチーム戦がオンラインでできて、そこで練習していたみんなが現地に集まってプレーするっていうのは、すごく貴重な場だと思うんですよ。なので、その貴重な場で楽しむのがまずは大事だと思うんですよね。でも、思い切り楽しむためには、ダイナモンくんが言ったようにしっかり練習することが一番なので、プレーするときもなんとなく試合をこなすんじゃなくて、なんで勝ったのかなとか負けたのかなとか、こういう動きすると強いなっていうのをちゃんと考えながらプレーすることが大切なのかなと。「ゲームは1日1時間まで」とかいろいろ制約はあると思うんだけど、その1時間の中でいかに濃密な時間を過ごせるかっていうのが強くなるためのポイントで、そのためにはプレーヤーの思考が伴っていないとダメなんですよね。だから、大会を悔いなく楽しむためにも、普段の練習からちゃんと考えてプレーしようぜって感じです。

【今回のまとめ】
・甲子園は自分たちのしたい動きをどれだけミスなくできるかが重要!
・本番で悔いを残さないためにも、チームで積極的に意見交換しよう!
・強くなるためには、普段からちゃんと考えてプレーすることが大切!

 
次回は新たなトッププレーヤーを招いて、さらに奥深くツッコンだ話を聞いていくぞ。いったい誰が登場するのか? 次回の更新もお楽しみに!
<第9回に続く>

第9回記事はコチラ!