【スプラトゥーン】トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!! あとばる×ダイナモンが語る世界大会決勝の軌跡~3~

決勝を通じて1番のポイントとなった試合は?

――続く6試合目はタチウオパーキングのヤグラで、これが優勝を決めた一戦となりました。この試合は一度もヤグラを止められずにゴールまで到達するという、非常に素晴らしい展開でしたが、あらためて振り返っていかがですか?
ダイナモン:この試合はすべてが上手くいってましたね。ヤグラ周りへの人数の掛け方がものすごくきれいにできていて。負けたスメーシーワールドのヤグラは、前線とヤグラとの距離が遠くなっちゃってたんですよ。それに比べると、このタチウオパーキングでのヤグラは、“たいじ”さんが常にヤグラ周りをキープしてくれて、その上で“やまみっちー”さんが前でしっかり暴れてくれるっていう感じだったので、ヤグラも終始危なげなく、カンモン突破もスムーズに進めることができました。
あとばる:抑えるべきところを全員味方でしっかり抑えて、4人のフォーメーションも完璧でした。5試合目の最後でジェットパックが爆発したって言ってましたけど、そのまま勢いに乗っていけたのかなと。ただ、たまたま上手くいったというよりは、いつも通りのGGBOYZの動きをしっかり出せたのがこの6試合目だったかな、という感じでしたね。


▲記事冒頭動画の51:45より引用。会心の試合となったタチウオパーキングのガチヤグラ。見事な連携を見せたGGBOYZが勝利し、世界一の栄冠をつかんだ。

――決勝全体を通して、ダイナモンさん自身は何試合目が1番のポイントだったと思っていますか?
ダイナモン:1試合目ですかね。やっぱり初戦を落としていたら、そのあとの流れも全然違ったものになってくるので、1試合目を取れたのはかなり大きかったですね。
 
――決勝では結局1度も相手に勝利数でリードされることなく、優勝までもっていきました。相手に流れを渡さなかったのも精神的な部分で大きかったですか?
ダイナモン:それは大きかったと思いますね。自信をもってプレイできているほうが、撃ち合いとかも勝ちやすい面はあると思うので。勝利数で並ばれてもリードはされてないというのは、気持ち的には自分たちのほうが常に余裕もって立ち回れていたかなとは思います。
 
――あとばるさんは決勝6試合全体を通してGGBOYZの戦いぶりはどう映りましたか?
あとばる:最後の方の試合はGGBOYZのいつも通りの試合だったんですけど、最初の方はみんな緊張しているな、という印象でしたね。とくに若い“えとな”くんと“やまみっちー”くんが緊張していて、最初のほうは動きもよくないし、堅いなと思ったんですけど、そこで年長者っていうのはおかしいですけど、精神的な支柱になってる“ダイナモン”くんや“たいじ”さんが落ち着いて上手にゲームをコントロールしていて、それがあったからこそチーム全体が崩れることなく、6試合目での爆発に繋がったと思うんですよ。もし自分があの場で、ふたりと同じようなプレイをできるかっていうと、ちょっと自信がないですね。


▲記事冒頭動画の50:47より引用。

――いやいや、そんなことはないんじゃないですか?
あとばる:たぶん、僕だったらモンガラキャンプ場のホコに負けた時点で心が折れていると思う(笑)。
 
――やっぱり、これは勝ったと思って逆転負けしたときの精神的ダメージは相当大きいですか?
ダイナモン:きついですね。モンガラキャンプ場のホコに気持ちが入りすぎて、次の5試合目も頭が真っ白になってるくらいには緊張してたんで。ただ、全体としてはお互いにすごくいいプレーの連続だったと思います。こう言うと失礼かもしれないんですけど、熱い展開だったじゃないですか。勝って負けての応酬で、最後はノックアウトで優勝っていう、すごい盛り上がる展開で。実力的にも世界大会の試合展開的にも美味しいというか、グッドゲームだったなと思います。
あとばる:GGBOYZが圧勝するかなと思ったら、取って取られての白熱した展開で盛り上がりましたね。
 
――あとばるさんとしては、本当なら自分があの場に立ちたかったという想いもあったり?
あとばる:そうですね(笑)。あの場に自分が立ちたいっていう想いもありますけど、去年僕が参加して準優勝で終わってしまって、そのとき一緒に出てくれた“ダイナモン”くんが今年は自分のチームで出場するということで、そこはやはり勝ってほしいって気持ちのほうが強かったですね。ライバルチームでもあり、一緒に切磋琢磨している仲間でもあるので普通に応援してましたね。
 
――日本代表でもあるわけですから、そこはやっぱり勝ってほしいですもんね。
あとばる:昨年、日本が負けているので、今年はなんとしても勝ってほしいというのがありましたからね。ですから、GGBOYZについては「おめでとう!」というのと同時に「勝ってくれてありがとう!」って気持ちもすごくありますね。


▲記事冒頭動画の56:50より引用。

【今回のまとめ】
・〇勝先取の大会では試合の流れが非常に重要!
・自信をもってプレイできているほうが、撃ち合いも勝ちやすい
・逆転負けしたときの精神的ダメージからどう抜け出すかも大切

 
次回はすでに予選が始まっている「第4回スプラトゥーン甲子園」について、気になる部分をアレコレ聞いてみたぞ。ふたりが考える甲子園に向けての秘策とは? 次回も見逃せない話題が満載だ!
<第8回に続く>

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