トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×ダイナモン 第3回】
あとばる×ダイナモン対談も後半戦に突入。今回は世界大会決勝4試合から優勝を決めた6試合までについて語ってもらったぞ。一進一退の白熱する試合展開の中で、1番のポイントとなったのはどの試合だったのか? さっそくGGBOYZ優勝までの軌跡を振り返ろう!
なお、ダイナモンさんの所属する日本代表チームGGBOYZが激闘を繰り広げた「スプラトゥーン2 世界大会」決勝の模様は、下記の動画で見ることができるぞ!!
あとばるさん所属チームLibalent Calamariメンバーによる決勝の実況動画はコチラ!(OPENREC.tv)
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレイヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレイヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第3回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」準優勝など。チームLibalent Calamari所属。ダイナモン
スプラトゥーン界でも抜群の人気と知名度を持つ有名カリスマプレーヤー。ダイナモローラーの達人で、正確無比な立ち回りで次々とキルを奪うそのプレーは見る者を魅了する。「第3回スプラトゥーン甲子園」優勝、2018年の世界大会「Splatoon 2 World Championship」優勝などの実績を持つ、押しも押されもせぬトッププレーヤーのひとりである。チームGGBOYZ所属。
接戦の末に負けた4試合目、本来の強さを見せた5試合目
――4試合目はモンガラキャンプ場のガチホコでした。実況であとばるさんが「GGBOYZはこのマップのホコはほとんど練習してないんじゃないか」ということを仰ってましたが、実際のところ練習量についてはどうだったんですか?
ダイナモン:ここについては練習はほとんどしてなかったですね。
――この試合前はチームでどういう話をしていったのでしょうか?
ダイナモン:このステージはホコを進めるルートが両脇にあるんですよ。自分たちが進めるときは左側で、相手が進めるときは右側。だから相手がホコを持って進められそうになったら、きちんと右側にいこうみたいな話をしてたんですけど、自分たちのチームはけっこうギアにステルスジャンプを採用していて、あまり右側を厚くできなかったんですよ。ついジャンプしてしまったりだとか、中央までいってそこで撃ち合って生き残るような形になったせいで右に行くのが遅れたりだとか。そういう、練習していない部分がけっこう出ちゃったなってのはありましたね。
――ホコはハイパープレッサーが強い印象ですが、この試合ではGGBOYZはハイパープレッサーを採用していませんでした。これはチーム編成のバランスを考えて、入れない形をとったのでしょうか?
ダイナモン:持つとしたら自分だったんですけど、ここでハイパープレッサーを持つときにチャージャー以外のブキのメインがそこまで強くなくて暴れづらいのと、あとは5分間戦うことを考えたときに、後半は自陣を塗りつくしてハイパープレッサーが溜まらない可能性があるというところで、メインで戦えるブキの方がいいだろうという選択でした。
▲記事冒頭動画の36:35より引用。
――この試合は序盤にリードするも、最後に押し込まれて逆転負けという展開でした。あとばるさんはこの試合はどんな風に見ましたか?
あとばる:いやぁ、悔しかったですね。モンガラキャンプ場の右の網のところは攻め手側が有利になっていて、防衛しづらいですよね。弾があと1発当たればホコが止まるのに、みたいなシーンの連続で、ギリギリでカウントリードされて負けたっていう。すごく惜しい試合で「しょうがないよな」と思いつつ、ここは逃げ切りたかったなっていう気持ちもあったので、「くぅ~」と思いながら見てましたね。
ダイナモン:編成もいざ本番というときになって、それぞれが「これを持ちたい」という形で決めたりして、全体としてのバランスをしっかり見られなかったですね。実はそれぞれ使いたいブキを見せたときに、“やまみっちー”さんから「これだと全体的にちょっと後ろ過ぎる編成なんじゃないか」っていう意見はあったんですけど、そのままいったんですよ。でも、やっぱりいま見てもスプラマニューバーコラボ、ケルビンデコ、ラピッドブラスターデコ、デュアルスイーパーカスタムって後ろ寄りの編成で、前を思いっきり張れるのがスプラマニューバーコラボしかいないんですよね。なので、いまだったら別の編成で挑むステージですね。この試合については、編成の段階から戦略ミスがあって、それが負けにつながったかなっていうのはあります。
▲記事冒頭動画の40:08より引用。ゴール直前、スプラッシュシールドで相手のホコを止めるというファインプレーもあったGGBOYZだが、最後は押し込まれて逆転負けを喫してしまった。
――続く5試合目はバッテラストリートのエリアでした。ここでダイナモンさんは初めてダイナモローラーを選択してきましたね。ここでダイナモローラーを選んだ理由は?
ダイナモン:E3のちょっと前にバッテラストリートでのダイナモローラーを試し始めて、国内の対抗戦だと最初はめちゃくちゃ勝ててたんですよ。相手が慣れてくるとだんだん勝てなくなったんですけど、逆に言えば相手が初見ならまず負けないだろうっていうのがあって、ここは自信を持ってダイナモローラーを選択しました。
▲記事冒頭動画の44:06より引用。
――この試合は開幕でいきなり味方が全滅して、相手にエリアを取られるという展開でした。見ている側としては、この開幕は予想外だったのですが、実際にプレーしているときはどうだったのですか?
ダイナモン:そうですね。あまりにも自信満々でダイナモローラーを持って出たので、開幕で相手のブラスターと対面したときに「勝てるだろ」って思って立ち回ったら、普通に負けちゃったんですよね。だから初動の全滅はけっこう自分の責任なところもあって、この大会で初めて「やばい」って焦ったのがここだった気がします。
――あとばるさんはこの初動での全滅はどういうふうに見ましたか?
あとばる:正直言うと、この試合は自分も焦りまくってて。いや、ただ見てる側なんですけど、モンガラキャンプ場の負け方もけっこう精神的にくるものがあったじゃないですか。リードしていたのに、終盤で逆転されるっていう。その流れで5試合目を迎えて、初動で全落ちしたので、この試合については正直自分はあんまり覚えてないんですよ。その段階で焦りに焦ってて。見てる側で(笑)。
――これは相当やばいぞ、という感じ?
あとばる:そうですね。下手すると、このまま相手にノックアウトまで持っていかれると思ったんですけど。途中で1度打開に成功してエリアを取り返したけど、相手も上手くてもう1回取り返されてっていう展開で、正直この試合はそれくらいしか覚えてないです(笑)。
――この試合は最終的には逆転勝利しました。最初にエリアを取られてカウントをある程度は進められたけど、そこからしっかり打開できたところが大きかった?
ダイナモン:そうですね。自分的には最初にめちゃくちゃ調子に乗ってやられたので、逆に開き直って焦らずに落ち着こうみたいな気持ちでプレーできたのがよかったのかなと。あと、この試合は味方のジェットパックがすごい機能していて、とくに最後のほうは1回使ったら2人はキルをとるといった感じだったので、そこも大きかったですね。
▲記事冒頭動画の46:38より引用。
――この試合を取れたの大きかったですよね。
あとばる:ホントよかったなーって感じですよ。爆発力をやっと見せてくれたなって。いつもこのくらい爆発力があって強いチームなんですけど、それまでの試合はやっぱり緊張していて動きも硬かったので、ここにきてようやくGGBOYZらしい勝負強さを見せてくれたな、と。
ダイナモン:自分たちが一番自信があるのがエリアですし、もしエリアを落としてたらめちゃくちゃ焦ってたと思いますね。流れとしても、モンガラキャンプ場の負け方が悪かったので、エリアにそれを引きずってちゃってたらどうなってたかわからないですね。