By まつがん
さて今回は番外編ということで、普通のデッキではまず使わないようなカードを使っていこうと思う。
そのカードとは、《ハムカツのイラスト百烈ペン》。
同じイラストレーターのカードが2体並んでいれば4ドロー、3体なら6ドローというように、ドローできる枚数がクリーチャーの数によって変わるという、無限の可能性を秘めた1枚である。
しかし冷静に考えてみると、たとえ5マナで6ドローや8ドローできたところで、そのままターンを返してしまうようでは意味がない。
消費できない手札は無と同義である……とすれば、有り余る手札を即座にアクションへと変換できる手段が何かしら必要ということになってくる。
とはいえ、5マナも使ったターンに他にそうそうマナが余っているはずもなく、その手段はほとんどマナがない状態でも実行できるものでなければならない。
そんな不可能条件を達成できるカードが、はたして……?
そう、もちろん存在するのだ。
引いた手札を《エンドレス・フローズン・カーニバル》のコストに変換したら、《ハムカツのイラスト百烈ペン》を唱える=実質追加ターンになるのでは???🤔🤔🤔
「最強戦略!ドラリンパック」の最新カードによって、スノーフェアリーデッキ限定だが大量の手札を確保することで実質的な追加ターンを得ることが可能となった。
だがここで一つ問題が生じる。イラストレーターを統一する必要があるため、スノーフェアリーを最も多く描いているイラストレーターを探す必要が出てくるのである。
もちろん最終的にデッキの形にする以上、ただ枚数が多いというだけでなく、きちんと実用性も伴ったマナカーブが形成できるようでなければ意味がない。
すなわち、かわいくて強いスノーフェアリーを描いているイラストレーターを探す必要がある (?) ということだ。
かくして、「最もかわいいスノーフェアリーを描いているのは一体誰なのか?」という、性癖を巡る壮大な冒険が始まったのである。
性癖を巡ると言いつつ、まずはカードパワーの観点から私が目を付けたのは《桜風妖精ステップル》。Daisuke Izuka先生のイラストが初出だが、スノーフェアリーは他に《春風妖精ポップル》しかなさそうだった (他にもあったらごめんなさい) 。
そこで女の子座りがかわいいsarmat先生 (インタビューはこちら) のバージョンを軸に据えることを検討したのだが、こちらも《霞み妖精ジャスミン》のCSプロモがある他は《無頼妖精スノー・シュンケン》《雪精 キタサ・カンバY》くらいしかなさそう (他にも略) だったので、枚数が埋まらず没案に。
次に検討したのは、《エンドレス・フローズン・カーニバル》そのものはもちろん、《悪魔妖精ベラドンナ》《不死妖精ベラドアネ》《死儀妖精ベラドマイ》《眼鏡妖精コモリ》《未来妖精ミクル/ミラクル・ブレイン》なども手掛けているnuisuke先生 (インタビューはこちら) 。
ラインナップからして、率直に言って超圧倒的に性癖間違いなしの鉄板と思われた……のだが、《エンドレス・フローズン・カーニバル》も含めて多色のカードばかりになってしまい、デッキとしてのポテンシャルを損なってしまうことが予想されたため、惜しくもやはり没に。
ならばと《葉鳴妖精ハキリ》《珊瑚妖精キユリ》にプロモの《再生妖精スズラン》、他にも《猛菌妖精コナユキ》と、かわいさも実用性も抜群のラインナップで揃えられるkawasumi先生 (インタビューはこちら) はどうかと検討するも、この4種類の他が見つけられず (他略)、泣く泣くまだ見ぬ未来のスノーフェアリーに夢を託すほかなかった。
ともあれ、ここまで探してみてわかったのは、性癖以前にそもそもスノーフェアリーばかりを5枚も6枚も描いてる人が貴重という身も蓋もない事実である。
しかし《ハムカツのイラスト百烈ペン》と《エンドレス・フローズン・カーニバル》でデッキを組むなら、最低でも6種類24枚のスノーフェアリーは確保したい。しかしそれだけのカードを担当したイラストレーターがまさか他にいるはずも……。
いや、いた。
Tanru先生だ!
様々なバージョンの《霞み妖精ジャスミン》で知られる氏は、《天真妖精オチャッピィ》のプロモも手掛けており、カードパワー的にも申し分ない。
また、性癖という面でも《雪精 ベルベール》はかなりのハイレベルかわいさ (語彙力が消失) を誇る。《ハムカツのイラスト百烈ペン》のために頭数を揃えるという観点から今回は採用しづらいが、《ベル・ザ・エレメンタル》のバブみも捨てがたい。
かわいさ要素はほぼ皆無だが、《冒険妖精ポレゴン・ジョーンズ》《雪精 ホルデガンス》といったマナカーブを埋めるスノーフェアリーの選択肢が豊富な点も見逃せない。
他にも「このハンマーは私の初恋」……ではない方のやつとか。これはどちらにせよかわいい。
というわけで、できあがったのがこちらの「イラストレーター・カーニバル」だ!
『イラストレーター・カーニバル (Tanru先生ver.)』
《霞み妖精ジャスミン》 | |
4 | 《雪精 サエポヨ》 |
《冒険妖精ポレゴン・ジョーンズ》 | |
4 | 《雪精 ホルデガンス》 |
《雪精 ベルベール》 | |
4 | 《天真妖精オチャッピィ》 |
4 | 《武家類武士目 ステージュラ》 |
4 | 《王立アカデミー・ホウエイル》 |
4 | 《ハムカツのイラスト百烈ペン》 |
4 | 《エンドレス・フローズン・カーニバル》 |
《ハムカツのイラスト百烈ペン》はスノーフェアリーに限らずとも様々な生かし方が考えられるカードなので、ぜひ色々と試してみてもらいたい。ただ何が一番大変かって、同じイラストレーターのカードを意識して探すのが滅茶苦茶しんどいので、そこだけは覚悟しておいた方が良いだろう。
今回はデッキ製作の経緯というよりただの性癖暴露大会になってしまったような気もするが、デュエル・マスターズが単純なカードの効果や種族だけでなくレアリティや果てはイラストレーターまで、多種多様な観点から奥深い遊び方が楽しめる最高のカードゲームであるということが、改めておわかりいただけたのではないだろうか (強引なまとめ)。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。