島でいちばん楽しい施設!?
その日も、何気ないしずえの挨拶から始まった。
代り映えのない日常--。
世界が混乱に陥っているいま、この“何もない”ことがどれほど貴重でありがたく、そして尊いものであることか……。襟裳(えりも)の春は何もない春だけど、それこそがすばらしいことなんだと森進一も言っていることだしね(意味不明)。
でもその日は珍しく、しずえの放送に続きがあったよ。
おおおおお!!w キャンプサイトに客人が!!!w これはうれしいありがとう!!www
以前、『あつ森』の島に来る来訪者の中で“会ってうれしいベスト3”ってのを書いたことがあるけど(うれしくないベスト3も書いたがな)、
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“出来事部門”ってのを作ったら、間違いなく1位に輝くのはキャンプサイトの客人だなぁ~!!
キャンプサイトは、いい。すごくいい!!
ふだんはカラッポの敷地に、粗末だけど存在感のあるテントが建っているのを見るヨロコビ……。
いいい、いる……!!
まだ見ぬ住民候補が、あのテントの中で待ってくれているッ!!
俺がまだ20代で、ファミ通のニュースチームで記者をやっていた時代。アミューズメント施設を使った出会い系パーティーが流行ったことがあった。ゲーム好き、遊園地好きの男女が集まっていっしょに遊び、気が合えば連絡先を交換したり、果てはイベント後も会う関係になってムフフな展開になっていく……ということもふつうにあった時代である。そこで、俺はそんなイベントにはまったく興味がなかったんだけど、当時の上司に、
「大塚、お台場の出会い系イベントの取材ヨロシク! ひとりじゃ行きづらかったら、目黒でも連れてってさ!」
と言われてしまい、イヤイヤながら出向いたことがある。……イヤイヤと言ってるわりに、取材の当日、いっしょに行くことになった目黒(ファミ通Appの元編集長で大塚角満の盟友である中目黒目黒氏)と、
角満:偶然なんだけど、髪を切りにいこう
と思っていたんだ。
目黒:マジすか。俺はたまたま、服を新調
しようと思っていたんですよ。
角満:出会い系のためじゃないぞ!
目黒:俺だってそうっすよ!
こんな会話をして出かけたんだよなあw 懐かしいなあ。
『あつ森』のキャンプサイトには、このときと同じようなトキメキがある(ときめいてたんじゃねえか)。
テントの中には、どんな子がいるんだろう……!?
もしや……ずっと会いたいと思っている、あんな子やこんな子なのでは!!?
ついつい、そんな期待をしてしまうのだ。
キャンプサイトの歴史(1)
しかし、キャンプサイトのテントで待っているのは、たった1匹のどうぶつだ。それが自分の好みじゃなかったとしても、
「ごめ、チェンジで。別のコにしてくれない?」
とお願いすれば別の子を斡旋してくれるような、ナントカバーみたいなシステムにはなっていない。
正真正銘の、一期一会。
しかもチャンスは月に数回しかないので、1回の出会いに求める期待度はとてつもなく高いものとなる。
そんなキャンプサイトで、俺はこれまでにどんなどうぶつと出会ってきたのか? ルナステラ島の歴史を紐解くことにもなりそうなので、ちょっと振り返ってみたい。
ただ、発売日から『あつ森』のプレイを始めてすでに135日が経過しているので、キャンプサイトにやって来たどうぶつたちもかなりの数になっている。そこでこの企画は2回に分けて記事にしたいと思う。
我がルナステラ島にキャンプサイトがオープンしたのは、4月13日のことだった。そのときのセレモニーの様子が↓こちら。
住民の少ない様子が、めちゃくちゃ懐かしいwww ここに写っているメンバーで残っているの、ヒノコとナッキーだけだし。引っ越していったどうぶつたち、元気にしてるかなぁ……(シミジミ)。
そんなキャンプサイトに、最初にやってきたのは↓この者であった。
デタwww “ルナステラ島の校長先生”こと、クマのベアード!!ww
俺はこのベアードを迎え入れるのがイヤでイヤで仕方がなく、「コイツが消えるまで、絶対に声を掛けないぞ!」と誓ったんだけど、3日無視しても4日シカトしても出て行ってくれず、けっきょく根負けして移住を許可してしまったんだよな(苦笑)。まあその後、和解(?)して、晩年は仲良く暮らすことになるんだけどね。
2匹目の訪問者は……いまでも悔やまれる↓このリスであった。
スパークよ……><
じつはこのとき、俺はキャンプサイトの訪問者を島に迎え入れる方法を知らなかった。それはひとえに、ベアードが長期に居座った末に島に潜り込んだ事実を直前に見ていたからで、このスパークに関しても、
「1回話し掛けりゃいいんだよな^^」
そう能天気に構えていたのである……。でも当然、そんなことだけで移住してくれるはずもなくスパークは消え、それ以降にやってきたのは、
一度たりとも話し掛けなかった巨獣系2連発(苦笑)。たまらんよ実際……。そして、
「これはもしかして……キャンプサイトってのは、とんだ食わせモノなのでは!?」
そんな疑念が生まれたころ、5月2日にやってきたのが↓このどうぶつだった。
いまでもルナステラ島のムードメーカーとして活躍している“かぶきち”であります!!w これを受けて、俺のキャンプサイトへのイメージは一新される。
「これはもしかして……キャンプサイトってのは、とてもいい施設なのでは!?」
さて、その後にやって来たのは……!
以下次回!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
© 2020 Nintendo
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