ニンテンドーダイレクトminiで発見
Nintendo Switch用ソフトの最新情報発信の場として、すっかり定着した動画番組“Nintendo Direct(ニンテンドーダイレクト)”が、7月20日に配信された。
今回は“Nintendo Direct mini ソフトメーカーラインナップ 2020.7”と題し、任天堂以外のサードパーティーから発売されるタイトルを中心に10分程度の短い番組にまとめられていたんだけど……その圧縮された“情報の濃さ”はなかなかのものがあった。
番組終了後、ネットのトレンドワードを賑やかしていたのは以下の情報たちだ。
★『真・女神転生V』、2021年に全世界同時発売!
★『真・女神転生3 ノクターン HDリマスター』が10月29日に発売決定!
★『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』、11月19日に発売決定!
★『ライザのアトリエ2』が今冬に発売!
なんかもう……じつにいい具合にツボを……いや、あらゆる層のゲームファンを押さえている感じ。俺も間違いなく、『桃鉄』と『真・女神転生V』は買っちゃうし。発売はちょっと先だけど、いまからつぎの情報が待ち遠しくて仕方ないわ。
そんな中--。
今回のニンテンドーダイレクトminiで、俺がもっとも、
「うお!! なんだこれは!?」
と度肝を抜かれてしまったタイトルは、上記の中にはない。
というのも……まったくの、ノーマークだったのだ。いや、もっと言ってしまえば……こんなゲームが控えていることを、今回の配信を見るまで1ミリも知らなかったのである!!!
これは恥ずかしい。
曲がりなりにもゲーム業界の端っこで暮らすモノとして、これほどの“良作の匂い”を発散させているタイトルに気付いていなかったなんて……>< もう反省のあまり、いまから家を飛び出して荒川サイクリングロードを50キロくらい走ってきたい気分だわ(いや行かないけど)。
そのゲームは、今回のニンテンドーダイレクトminiの冒頭で紹介された。
……と書けば、
「はいはい! アレね!!」
と手を叩く読者も多いことだろう。
一瞬で我が心を奪ってしまったゲーム。それは……!
マーベラスから11月12日に発売予定のアクションRPG、『天穂(てんすい)のサクナヒメ』であります!!
映像だけでも買い!
まだ映像とスクショを見ただけなので手触りまではわからないんだけど……いやあ、この雰囲気だけでメロメロになったわ。商品説明によると、伸縮自在の羽衣を使った爽快アクションと、
自身で育てる米を食って主人公がパワーアップする……というのがコンセプトのようで、
もうそれだけで「好き!!!><」って愛の告白をしたくなったわ。こういった意欲作は、手放しで応援したくなるよ。
プレイ動画を見る限り、『天穂のサクナヒメ』は、緻密で美しいグラフィックと、かな~りスピーディーで自由度の高いアクションを実現しているようで、好感度がメチャクチャ上がった。その上、
「田起こし、田植え、収穫など一つ一つの工程を丁寧に行い、良い米を収穫するほど、豊穣神サクナは強くなる!」
という育てゲーの要素(米だけど)もキチンと作られているようなので、長く、じっくり遊べるタイトルとしても期待したいところである。
先日、2020年の下半期を展望する記事をこの連載で書いたけど、前述の通り『天穂のサクナヒメ』は存在も知らなかったので、1ミクロンも触れることはできなかった。
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でも、いまなら言える!
“2020年下半期に絶対プレイするリスト”に、『天穂のサクナヒメ』は颯爽と飛び込みました!!w
こういう“隠し玉”が出てくるから、ハードメーカー発の配信は見逃せないんだよなー。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
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