~『デュエル・マスターズ』イラストレーター、マツモトミツアキさんに直撃インタビュー!~ 後編
マツモトさんに直撃インタビュー後編!
今回はさらに「Q.Q.QX./終葬 5.S.D」へのこだわりに迫っていきます。設定段階で、すでにマンガ「デュエル・マスターズ」で聞き覚えのある名前が……? そして、デュエル・マスターズとの思い出も必見です!
──「Q.Q.QX./終葬 5.S.D」のイラストは、ご自身の中で設定や、コンセプトみたいなものってありましたか?
こちらのイラスト、製作段階の時は「ハニーQ」という仮名が使用されていたのですが、制作初期の段階は、名前からくる僕の勝手なイメージで「女王バチ」を意識して、少し女性っぽい感じでデザインしていたんです。
ですが、やり取りを進めていくうちに、より男性的なフォルムや重厚なデザインを希望されているようでしたので、そのように考えをシフトしていきました。
しかし、制作を進める上で、スタイリッシュ感みたいなものを失いたくなかったので、流線的で細身なシルエットになりました。そのあたり、少し女性的な感じは残ってしまっているかもしれませんね。
──今回のイラストでの注目ポイント、また苦労された点はどこですか?
注目ポイントは、お洒落なゴーグルと右手の禍々しい毒針でしょうか!
特に毒針は特徴的で面白いデザインになったかなと思います。
ゴーグル部分については、見た目が中々かっこよく決まらず、悪戦苦闘した記憶があります。
やはり、人物もクリーチャーもデザインする上では顔が最重要部分だと思うので妥協せず、時間をかけて描きました。
──デュエマのカードを描いていての思い出や印象的だったことはありますか?
個人的に、デュエル・マスターズの仕事は毎回注文内容が難しく、四苦八苦しながら描き起こしていくのが常なのですが、特に[禁断]というカードイラストを担当した時は、泣きそうになりながら描いていたのが凄く印象に残っていますね(笑)
後に[ドキンダムX]となるクリーチャーが封印されている状態を描くという仕事でした。事前に大まかなイメージはお伝え頂いていたのですが、どう表現して良いか中々決まらず、初期のラフの段階で何度もリテイクをもらいました・・・。あの時ほど「生みの苦しみ」を感じた仕事はないですね。
その後、ドキンダムXやドルマゲドンX等、禁断シリーズを数多く担当させて頂き、デュエル・マスターズの中でも特に印象深い仕事となりました。
──今後、デュエマのカードで描いてみたいもの、やってみたいことはありますか?
デュエル・マスターズのような有名コンテンツに、かれこれ7年以上イラストレーターとして使って頂いてるのが大変有り難い事なので、今後とも細く長く携わらせて頂ければと。これからも頑張りますので見捨てないでください(笑)
名前:マツモトミツアキ
生年月日:1987年12月22日
出身地:栃木県
これまで担当したカード:「戦慄」の頂 ベートーベン、百万超邪 クロスファイア、伝説の禁断 ドキンダムX
好きなカード:ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン