トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×Nうら うらちゃん♪ 第3回】
あとばる×Nうら うらちゃん♪ 対談の3回目!
今回は「第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY2」の試合について振り返りつつ、大会でのメンバーの並び順はどう決めている?という素朴な疑問も聞いてみたぞ。すると、意外な答えが……さっそく対談スタートだ!
「第5回スプラトゥーン甲子園」関東地区大会 DAY2
Nうら うらちゃん♪選手が所属するどんぐりーずが優勝した「第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY2」は上の動画で見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。Nうら うらちゃん♪
正確なエイムと相手のフイを突く立ち回りで、鮮やかに敵を倒す『スプラトゥーン』屈指のブラスター使い。「第5回スプラトゥーン甲子園」関東地区大会DAY2でもホットブラスターカスタムをメインで使用。塗り勝負のナワバリにおいてブラスターは不利とされながらも、ここ一番でしっかりとキルを取る見事な活躍でチームを優勝に導いた。本番での勝負強さにも定評があり、全国決勝大会でも大いに活躍が期待できるプレーヤーだ。
オフライン大会でのメンバーの並びはどう決めている?
――準決勝の敢闘2020’sとの試合は1本目がコンブトラックでした。ステージが決まったあと、メンバーの方に声をかけていましたけど、どんなことを話したんですか?
Nうら:自分たちはここくんがキャンピングシェルターを持っていて、相手にキャンピングシェルターがいないのはわかっていたので、ここくんに「途中はやられてもいいから最後だけは生きて抜けてね。そうすれば絶対勝てるから」ということは伝えました。
あとは、まっちゃあいすくんと僕が中央で戦う感じなので、報告の声かけをするから意識してねみたいな。まっちゃあいすくんと席が隣だったので、自分がけっこう「右」とか「左」とか叫んでいて、それでまっちゃあいすくんも助かっている場面が何度かあったので。
――プレーヤーの並び順というのも、一緒に連携を組む人を隣にするということで決めているんですか?
Nうら:いや、別にそういう順番じゃなくてたまたまですね。並び順は、1番目はリーダーなので僕なんですけど、それ以外の並び順はじゃんけんで決めました。
みんな「できるだけ喋りたくない」というので、4番目だと端っこで司会の人とかに話しかけられやすいから「4番目は絶対に無理」みたいな感じで(笑)。たまたま、まっちゃあいすくんが隣で報告が聞こえてラッキーみたいな。
――この2人がよく一緒に動くから隣にしようとかじゃなく、そこは適当に決めたんですね。
Nうら:そうです。結果、よかったみたいな感じですね。
――あとばる選手のカラマリだと大会の並びは、報告のしやすさとかも考えて決めているんですか?
あとばる:僕らも考えていないですね。
――じゃあ、並びは適当に決めた?
あとばる:適当というか、基本的に並びがコメントをする順番なんですよ。くろすと自分が1~2番目に来てわりと普通のコメントをして、西澤さんは3番目軽くボケる、それでぴょんはあまりしゃべるタイプじゃないので最後に一言で〆るみたいな(笑)。
――なるほど。そういう並びだったんですね(笑)。
あとばる:そうです。そこだけは、しっかり決めてます(笑)。
――このコンブトラックの試合はかなりの接戦で、わずか0.5パーセント差の勝利でした。終盤に、Nうら選手たちはスペシャルを3枚溜めたままずっと戦っていたじゃないですか。あれはどの辺で切ろうという作戦だったんですか?
Nうら:ラストにボムピッチャーを2枚入れたら勝てると思っていて、それにプラスしてナイスダマも入れば、まあ負けないだろうと。練習のときから、スペシャルを溜めてラストまで粘るという形はやっていたので、この試合もいつも通りの戦い方という感じでした。
それで、最後はしっかり自分たちがボムピッチャーを吐けたし、ナイスダマも吐いていたんですけど、相手のオーバーフロッシャーもボムピッチャーを切っていたので「ちょっとやばいかな」とは思ったんですよ。でも、なんとか競り勝ててよかったです。
▲準決勝の1本目は0.5%差の大接戦で、Nうら選手のどんぐりーずが制した。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY2 6:27:54より引用)
――続く2本目はエンガワ河川敷でした。ここで、これまでと編成をガラッと変えてきました。
Nうら:僕がL3リールガンDで、みけがバケットスロッシャーデコですね。
――これはやっぱりエンガワ河川敷はL3リールガンが強いということで変更した?
Nうら:そうですね。基本的にここはホットブラスターカスタムよりもバケットスロッシャーデコの方が強いので持ち替えました。たとえば、右高から来る敵とかもバケットスロッシャーだと対処しやすいんですよね。あと、クイックボムとの相性もいいですし。それで、自分はジェットパックが得意なのでL3リールガンDを持って、右で俺が一発クイックボムを当てたのを、みけがメインを一発当てて倒すというのがうまくできた試合ですね。
ふたりで連携して、右は抑え切っているみたいな。あとは味方を信じて、左はダイナモローラーがいるし、大丈夫だろうと思って。左の維持はけっこうダイナモローラーが強いので、それでなんとかなるでしょう、みたいな感じで。
▲ここまでホットブラスターカスタムをメインで使ってきたNうら選手だが、エンガワ河川敷ではL3リールガンDにチェンジ。編成をガラリと変えつつも、見事に勝利した。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY2 6:30:27より引用)
――エンガワ河川敷はNうら選手がブラスターを使えないステージではあるけど、チームとしてはそこまで苦手意識はなかった?
Nうら:そこまで苦手という感じではなかったですね。五分五分というか、キルがちゃんと入れば勝てるし、入らなかったら負けるしみたいな。ただ、無敵スペシャル、たとえばイカスフィアを持つL3とかが抜けてきたときの対処の仕方がまだ下手というのがあって、それがちょっと怖かったですけど、うまく勝ててよかったです。
対策がないまま挑んだ決勝戦
――決勝はインクフィクションが相手でした。それまでの相手チームの試合も当然見ていたと思うんですけど、どういうチームという印象がありましたか?
Nうら:よしまPさんと、ほのかちゃんは知ってましたけど、編成とかどんな戦いをするチームかってのは全然知らなくて。僕らは決勝ははんじょうさんのたちのチーム(ローラーにお願い)が上がると思っていたんですね。
――優勝候補と見られていましたもんね。
Nうら:実は、裏であまり試合を見られなかったのもあって、はんじょうさんたちが負けたのを知らなくて。それで、決勝になって「えっ? こっちが上がってきたんだ」ってなって。
はんじょうさんたちを倒したということは、相当強いだろうなと思ったんですけど、なんせそこまでのインクフィクションの試合もひとつも観ていないし、ほのかちゃんがダイナモローラー、よしまPさんはL3Dだろうというのは予想がついたんですけど、あと2枚は全然わかんないしで、「これ、けっこうヤバくね?」みたいな感じにはなってました。
▲インクフィクションのほのか選手(左から2番目)は、昨年のNPBのスプラトゥーン大会にも出場するなど凄腕のローラー使いとして有名だ。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY2 6:50:41より引用)
――じゃあ、ほとんど情報がないまま決勝でぶっつけ本番という形だったんですね。
Nうら:そうですね。本当に対策もなにもないまま決勝でぶっつけ本番という感じで。
――ただ、ローラーにお願いが出るということで、当然ローラー対策というものは考えてはいた?
Nうら:それがN-ZAP85のインクアーマーですね。やっぱりローラーのような1発が重いブキって、相手にインクアーマーがあるとキツイんですよ。相手にインクアーマーがついちゃったら、外れるまではキルが取りにくいので。
逆にはんじょうさんのチームが出ないんだったら、シャープマーカーネオを採用していたので。
――なるほど。ただ、結果的に上がってきたのが、有名なダイナモローラーを使いのほのか選手がいるチームということで、その対策も役立つことになった?
Nうら:そうですね。ローラーを出してくるのはわかっていたので、この試合もインクアーマーを持つN-ZAP85を2枚入れる編成でいこうと決めました。
――インクフィクションはステージによってはローラーを2枚入れる編成もあったんですけど、あとばる選手はローラーを軸にした相手にはどんなことを気を付けてプレーしていますか?
あとばる:とにかく塗り広げですね。そのためには、さっきNうらさんが言ったみたいに、3枚落として「あと1枚だから、そいつも狩ろう」って前に出るんじゃなくて、人数有利の間に塗りを広げておこうって策を取る。そういう冷静な判断がローラー相手には必要だなと思っていて。
もし、味方が落ちても最悪の塗り状態にならないようにするってのが必須だと思いますね。塗りを相手にがっつり取られちゃうと、ローラーの楽園になっちゃうので。できる限り相手に塗らせない。自分たちの安全な場所はちゃんと塗っておく。打開時にちゃんと索敵をしてローラーに気をつけるというのは常に意識したほうがいいと思います。
――塗り広げされちゃうとローラーがどこにセンプクしているのかもわからないから打開も厳しくなるわけですね。
あとばる:本当にどうしようもなくなってしまうので。たとえば、ステージの7割とかを塗られちゃうともう終わりなので、人数不利の状況になっても塗りだけはなんとか維持していくみたいな。そういう冷静な立ち回りがすごく大事だと思いますね。
――実際、インクフィクションが準決勝のコンブトラックで圧倒的に塗りを広げて圧倒して勝った試合がありましてけど、そうなっちゃうとそこから打開していくのは相当厳しいということですよね。
あとばる:そうですね。完全に盤面を取られちゃうともうキルを取りに行くことすら難しいので。
――ちなみにNうら選手は、あとで大会の動画は見ました?
Nうら:ほぼ自分たちの試合だけなんですけど見ました。あと、はんじょうさんたちが負けた試合はどんな感じだったのかを見たりとか。
――そのローラーにお願いとインクフィクションの準々決勝の試合はどう見ました?
Nうら:残り20秒切った場面で、ローラーにお願いがイカスフィアを吐けていれば勝っていたんだろうなという試合でしたね。最後にはんじょうさんがキルを取って追い上げてはいたんですけど、終盤でのインクフィクションの塗り返し方がめちゃ上手かったのもあって届かなかったですね。
▲優勝候補とされたローラーにお願いが終始有利に試合を進めるも、残り20秒からスペシャルを合わせたインクフィクションが一気に盤面の塗り返しに成功。見事な逆転勝利を飾った。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY2 5:55:20より引用)
――残り1分まではずっとローラーにお願いのペースで進んでいて、最後に一気にまくられた形でしたもんね。
Nうら:すごくいい感じだったのに、「えっ?」みたいな。やっぱりそこが1本先取の怖さでもありますよね。
・準決勝は練習の成果がしっかり出せた試合だった!
・エンガワ河川敷の左維持はダイナモローラーが強い!
・インクアーマーはローラー対策としても有効!
次回も引き続き、あとばる選手とNうら選手の対談をお届け。激闘となった決勝戦を振り返ってもらうぞ。