トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×れんぞーん 第2回】
あとばる×れんぞーん対談の第2回目。
“れんぞーん選手”を新たに迎え、新体制となったGGBoyZ。その強さのヒケツはどこにあるのか? 今回もGGBoyZが優勝した「第5回スプラトゥーン甲子園2020 関東地区大会DAY1」を振り返りつつ、その戦略や思考を探っていくぞ。
「第5回スプラトゥーン甲子園」関東地区大会 DAY1
https://www.youtube.com/watch?v=oXo5lOWc-Oo
れんぞーん選手が所属するGGBoyZが優勝した「第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1」は上の動画で見ることができるぞ。
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チームLibalent Calamari(リバレントカラマリ)所属。れんぞーん
「スプラトゥーン甲子園」2連覇中の絶対王者GGBoyZに助っ人として加入した新メンバー。加入後、初のオフライン大会となった「第5回スプラトゥーン甲子園2020 関東地区大会DAY1」では、“絶対王者の助っ人”という重圧を感じさせない、安定感抜群のプレイングでチームの優勝に貢献。「新制GGBoyZに死角なし!」というところを見せつけた。昨年の「第4回スプラトゥーン甲子園」では別チームで全国決勝大会出場しているほか、フェスでも幾度となく一傑を獲得。GGBoyZの助っ人として申し分ない実力と実績を持つ超一流のプレーヤーだ。当然、全国決勝大会でも要注目の選手のひとりである。
コンブトラックでの負けは想定内だった!?
――準決勝は蒼が相手で、1本目がコンブトラックでした。この試合は序盤から中盤有利に進めたものの、終盤に連続で落ちて逆転負けという展開でした。
れんぞーん:そうですね。ちょっと崩れて。味方が連続で落ちたから、僕はもう敵陣に抜けるしかないと思って抜けたんですけど間に合わなくて、結局、負けてしまった感じですね。
――けっこう嫌な負け方かなと思ったんですけど、2本目の前は気持ち的にどうでした?
れんぞーん:もともと、コンブトラックは少し勝率が良くなかったんですね。逆にコンブトラック以外なら勝てるだろうという自信があったので、そこまでネガティブな気持ちにはなっていないですね。
――なるほど。コンブトラックだと負ける可能性もあると想定していたんですね。2本目はバッテラストリートでした。この試合は本当にGGBoyZらしい、相手を圧倒する形で勝利しました。
れんぞーん:この試合はけっこう自分たちのペースで進めていくことができました。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 5:59:24より引用)
――1本目に負けて後がない状態で、この勝ち方ができたというのは心理的にもかなり良かったのでは?
れんぞーん:良かったですね。試合中ずっと有利な状況を作れたのと、相手に打開の機会を作らせなかったのでかなり良かった。
――GGBoyZの強さを見せつけるような勝ち方でした。あとばる選手はこの1本目の逆転負け、2本目は自分たちのペースで圧倒という展開はどう見ましたか?
あとばる:まあ、GGBoyZはいつもそんな感じなので。E3の世界大会の時もそんな感じだったじゃないですか。
だから、1本目を落としたあとも、「またここから勝つんだろうな」という感じで、特に心配はしてなかったですね。そうしたら案の定、2本目はGGBoyZが圧倒して勝ったので、これは3本目もこのままGGBoyZが取るだろうなと思って見ていました。
――その3本目は海女美術大学でした。2本目に続き、ここも本当に「GGBoyZ強いな」という試合内容でしたね。
れんぞーん:僕、本当は海女美術大学はL3リールガンDなんですけど、このときはL3の無印を持ったんですよ。もし崩れた時に保険がないと苦しいと思って。それで、イカスフィアで時間が稼げるようにL3に変えて。
――それは直前に決めた?
れんぞーん:はい。実は練習でも1度もL3無印はやっていなかったんですけど、他の3人にも「無印の方が今日はいけると思う」って話をして。このあたりは直感的なものだったんですけど、結果、かなり安定した試合運びができて勝てたので良かったですね。
――この試合って序盤でGGBoyZが3枚落ちたじゃないですか。
れんぞーん:そうですね。
――そういう展開でスタートしたのに、30秒後にはもう中央をGGBoyZが奪い返していて。
れんぞーん:あの時はダイナモンさんが維持してくれたので。本当、あそこで1枚残っているだけで、こっちの復帰後の動きやすさが全然違うので、あの維持はありがたいですね。
▲序盤で人数不利になったGGBoyZだが、ダイナモン選手がうまく生き残って盤面を維持。たとえ不利な状況でも大崩れしないのがGGBoyZの強さだ。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 6:06:18より引用)
――ダイナモン選手凄すぎると思って。あとばる選手はこの3本目はどのように見ました?
あとばる:そんなにハラハラしなかったというか、最初にGGBoyZ側が人数不利になったけど、まあダイナモンが生き残ってるしなって感じで。GGBoyZって、序盤に「ヤバイかな」という展開になっても、そこから確実に巻き返すプレーをしてくるチームなので。だから、最初の2分とかは、そんなに慌てずに見ていられますよね。
――GGBoyZが負けるのって、本当に最後の最後に連続でGGBoyZ側が落ちて……というパターンがほとんどですもんね。
あとばる:残り10秒くらいで、「あれ?」となって負けるパターンが多いので。残り30秒くらいからが勝負という感じですね。
3本目までもつれた決勝戦を振り返る!
――決勝戦は“れじぇんどのぼうし。”が相手でした。そこまで相手チームの試合というのも、当然、そこまで見てきたと思うんですけど、どのようなチームという印象でしたか?
れんぞーん:準決勝を見ていたんですけど、盤面的に不利な局面でもしっかり前線を維持していたので、かなりうまいというか、チームとして強いなと思って。これは警戒しないといけないね、みたいな話はチームでしていました。
――決勝の1本目はチョウザメ造船でしたけど、ステージが決まったあと、たいじ選手が皆さんに声をかけていた場面がありました。このときは、どんな話があったんですか?
れんぞーん:あの時は、たいじさんがブキを替えるという話で。たいじさんはもともとチョウザメ造船はL3無印を持っていたんですけど、れじぇんどのぼうし。はL3リールガン4枚の構成で来るだろうと予想して、だったからジェットパックのほうがいいということで、「ブキをL3無印からL3Dに変える」という話でしたね。
――そういう話だったんですね。それで序盤に相手がL3でガンガン前に突っ込んできたじゃないですか。イカスフィアやスーパージャンプも使って。この動きはGGBoyZ側としては予想していた?
れんぞーん:そうですね。事前にれじぇんどのぼうし。の試合を見ていたので、そういう動きをしてくるだろうなという予想はしていました。
▲序盤、れじぇんどのぼうし。はイカスフィアを使って、GGBoyZ側の陣地深くまで侵入。奇襲的に盤面を荒らしにきたが、GGBoyZ側は落ち着いてこれに対応。
(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 6:41:58より引用)
――なるほど。このシーンはGGBoyZ側がしっかり対応して潰していましたが、ちゃんと準備ができていたんですね。
れんぞーん:そうです。事前に分かっていたので、そこを封じる動きがみんなでできたんだと思います。
――2本目がムツゴ楼でした。ここは負けたわけですけど、ムツゴ楼というステージ自体はGGBoyZ的にはどうだったんですか。
れんぞーん:最近の練習では全然負けなしだったんですけど。ただ、えとなさん的には「本番だとジェットスイーパーが当たらん」とは言っていて(笑)。このときの試合に関しては、うまく噛み合わなかったですね。誰かが1枚落としても、すく自分たちも落ちちゃうという感じで。噛み合わなかった。
――相手のジェットパックもうまかったですよね。
れんぞーん:うまかったですね。僕もけっこう直撃をとられて、「マジか」って場面がけっこうあったので。
▲(第5回 スプラトゥーン甲子園 関東地区大会 DAY1 6:48:17より引用)
――最後、GGBoyZが中央からの打開で全員でなだれ込んで行って、うまく打開が成功して勝つかなと思ったら、そこから相手もさらり押し返してきて。
れんぞーん:そこで相手のL3かなりうまい潜伏をしていて、それにまったく気づかなくて。あの場面でちゃんと顔を出さないで裏で潜伏できるのは本当に偉いなと思うんですよ。これは気づかないな、って。
――その辺りも含めてうまい、しっかりとした実力のあるチームということですよね。
れんぞーん:そうですね。やっぱり強い相手でしたね。
・準決勝1本目のコンブトラックの負けはそこまでショックではなかった!
・ダイナモン選手の前線維持力はハンパない!
・GGBoyZは不利な状況からでも確実に巻き返す力を持ったチーム!
次回も引き続き、あとばる選手とれんぞーん選手の対談をお届け! 「関東地区大会 DAY1」決勝の試合を振り返っていくぞ!