By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先週発売したコロコロコミック4月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、来週末に発売する十王篇第1弾「切札×鬼札 キングウォーズ!!!」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
いよいよ新シリーズである十王篇の第1弾パックが迫ってきたわけだが、皆さんはどのチームや王国を推しにするか、もう決められただろうか?
ガンガン攻めていく「キリフダッシュ」を駆るチーム切札や、中盤以降ゲームが一気に加速する「鬼タイム」で勝利を狙う鬼札王国をはじめとして、魅力的なコンセプトが数多く存在するだけに、相棒を決めかねているという方も多いことだろう。
さて、そんな中で今回私が注目したのは、新能力「マジボンバー」を活用するチームボンバーだ。
マジボンバーは攻撃時に発動する能力で、まず山札の一番上を見て、その後でマジボンバーの後に書いてある数字以下のマナコストを持つクリーチャーを、山札の一番上かもしくは手札から1体バトルゾーンに出せる、というもの。
クリーチャーを連鎖的に出せるこのマジボンバーを使って、何か良いデッキが組めないだろうか?早速考えていくことにしよう。
まずマジボンバーという能力の性質について考えていくと、手札からクリーチャーを出すのは確実性のある踏み倒しとして悪くないとはいえ、コストの制限があることを考えると山札の上から踏み倒した方が手札を温存できる分強力と言える。
そしてその場合、マジボンバーでランダムな山札の上から踏み倒しを行うためには、デッキ全体をマジボンバーで踏み倒せる範囲のクリーチャーでなるべく揃えたいという要請が発生することになる。
そう考えると現在発表されている中で、自身のコストとマジボンバーの値が揃っている《U・S・A・ELEKI》と《燦燦-ザサン》は、ほぼ同一の性能で2種存在しているという点もあり、これらを軸にデッキを組むのにうってつけのカードたちだと言えるだろう。
ではこれらを中心にデッキを組むとして、最終的に「このデッキはマジボンバーがコンセプトだ!」と言えるためには、どういったギミックを搭載する必要があるだろうか?
たとえばこれら8枚の他の32枚を3マナ以下のバニラだけでデッキを組むことも可能だが、それでは「マジボンバーのデッキを組んだ」とはさすがに言えないだろう。それではもはやマジボンバーではなく「マジバニラ」(?) だ。
ならばどうするか。私が思うに、マジボンバーがコンセプトになるために必要なギミックとは「マジボンバーの爆発力を高める工夫」だ。
「マジボンバー」と書いてあるカードを集めるだけならば誰にでもできる。コンセプトと称するためにはそこから一歩先へ進んで、マジボンバーとシナジーのあるカードをデッキに組み込まなければならないのだ。
では、そのようなカードとしてはどういったものが考えられるだろうか?
ここで、マジボンバーとは攻撃時に発動する能力であった。
ならば答えは簡単だ。
そう、攻撃回数を増やせばいいのだ。
《オッケーBros.》は、マジボンバーで登場すればその攻撃中のマジボンバー持ちをアンタップさせて再度攻撃に向かわせることで、マジボンバーを追加発動させることができるようになる。
十王篇第1弾で登場する《カダブランプー》 でも同様のことが可能で、4マナであるため《U・S・A・ELEKI》《燦燦-ザサン》のマジボンバー3では出せないものの、自身の「キリフダッシュ」で手札から召喚できるので、マジボンバーを他のクリーチャーを出すのに使用できるというメリットもある。
また、攻撃回数を増やす方法は何もアンタップだけに限られない。
そう、スピードアタッカーを持たせればいい。
《その子供、凶暴につき》はマジボンバー3では出せないが、《U・S・A・ELEKI》《燦燦-ザサン》にスピードアタッカーを持たせることができるので、極端な話、山札の上にこれらが固まっていればマジボンバーが連鎖しまくってダイレクトアタックまでいけてしまうなんてことも起こりうる。
また、《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》はマジボンバー3で出せる上に、2ターン目に先出ししておくと3ターン目の《U・S・A・ELEKI》《燦燦-ザサン》にスピードアタッカーを持たせることができる。
というわけで、これらのカードを組み込んでできあがったのがこちらのデッキだ!
『火光マジボンバー』
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》 | |
《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》 | |
4 | 《オッケーBros.》 |
《ヘブンズ・フォース》 | |
4 | 《U・S・A・BRELLA》 |
4 | 《U・S・A・ELEKI》 |
4 | 《燦燦-ザサン》 |
4 | 《カダブランプー》 |
4 | 《その子供、凶暴につき》 |
4 | 《GOOOSOKU・ザボンバ》 |
うーん……なんか普通……。
2色でまとまっていてマナカーブも整っているのだが、カードの組み合わせとしてありきたりというかなんというか……バグの要素が足りていない。
やはりデッキには何かしらの飛躍、あるいは逆転の発想が必要なのだ。
だが、マジボンバーはどう頑張っても山札の一番上からクリーチャーが出るだけ。そこには逆転のしようなど……?
いや、待て。
今までアンタップさせたりスピードアタッカーを持たせたりと、マジボンバーの回数を増やすことだけに焦点を当ててきた。それはマジボンバーの結果はどこまでいっても不確実であり、マジボンバーの威力を高めるならば試行回数を増やす以外ないと思われていたからだ。
だが、マジボンバーの威力を高めるなら他にも方法があった。一回一回のマジボンバーの精度を上げればいいのだ。
そう、それはまさしく逆転の発想。
すなわち。
逆に《獣王の手甲》で山札の一番上にクリーチャーを仕込めばいいのでは???🤔🤔🤔
マジボンバーと組み合わせれば、《獣王の手甲》のデメリットをメリットに変えられる。これならマナ置きした《オッケーBros.》を後から有効活用できるし、W・ブレイカーも出せて一石二鳥である。
そしてこの「デメリットをメリットに変える」という発想が、私にさらなる発想の飛躍へのヒントをもたらした。
マジボンバーでW・ブレイカーが出せて強力だというのなら。
T・ブレイカーを出せばもっと強力に決まっているのだ。
《ルツパーフェ・パンツァー》を相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!
というわけで (?) できあがったのがこちらの「ルツパーフェ・ボンバー」だ!
『ルツパーフェ・ボンバー』
《葉鳴妖精ハキリ》 | |
《桜風妖精ステップル》 | |
4 | 《オッケーBros.》 |
《ヘブンズ・フォース》 | |
4 | 《獣王の手甲》 |
4 | 《ルツパーフェ・パンツァー》 |
4 | 《U・S・A・ELEKI》 |
4 | 《燦燦-ザサン》 |
4 | 《その子供、凶暴につき》 |
4 | 《GOOOSOKU・ザボンバ》 |
気が付けば「もしかしてデュエプレから来た方ですか?」と言いたくなるくらいマナベースがガバガバのデッキになってしまったが、ともあれこれを見ればわかるようにマジボンバーの可能性は無限大なので、ぜひ色々と試してみて欲しい。
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。