2004年(平成16年)第298号~第309号
■トピックス:「ケシカスくん」登場!
2001年より連載されていた青木たかお先生の「爆転シュート ベイブレード」が6月号で終了。ここまでが第1期ベイブレードブームとなります。しかし、常に新たなブームを取り入れるコロコロは、この年も続々と人気作品を生みだしていきます。
まずは、消しゴムを主人公にしたギャグ「ケシカスくん」が、28か所も角のある消しゴム「カドケシ」によって起きていた文具ブームから大ヒット。第1回目のトビラには「目指すは…大ブレイク!!」と書かれていましたが、翌2005年2月号で早くも表紙に躍り出る人気作品となりました。また、日本人選手がメジャーリーグで活躍が珍しくなくなっていたこの時期、高まるプロ野球人気から学園野球マンガ「ミラクルボール」がスタート。ギャグ、スポーツというコロコロお得意ジャンルがさらに強化される年となりました。
■主な人気マンガ
2月号~ 「映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」岡田康則/藤子プロ
4月号~ 「ケシカスくん」村瀬範行
5月号~ 「アムドライバー ジェナス爆闘伝」小西紀行
7月号~ 「かっとびレーサー!ダンガン狼」こしたてつひろ
9月号~ 「甲虫王者ムシキング」おおせよしお
11月号~ 「爆封スラッシュ!キズナ」青木たかお
12月号~ 「ミラクルボール」ながやすとしなり
4月号より連載開始された「ケシカスくん」は、消しゴムをはじめエンピツ、修正液、したじき……などが巻き起こすドタバタギャグで、読者が常日頃から愛用する文具たちをキャラクターにした点が親しみやすさとユニークさをもつ人気作。現在も本誌で好評連載中! 学園野球マンガ「ミラクルボール」は、熱血野球少年を主人公にしながら忍者や幽霊がチームメイトという突飛なキャラ構成は、まさに児童マンガ誌ならではの楽しさ!
■主な人気マンガ
トレーディングカード「ムシキング」(セガ)人気が本格的となるのがこの年。ゲームで動かすのが架空のキャラクターでなく、男子であれば誰もが夢中になったカブトムシをはじめとする昆虫というのが斬新で、親子で熱くなれるホビーとして話題になりました。コロコロではおおせよしお先生によるマンガ連載ほか、ゲームに登場する「昆虫の必殺技を募集」などで、このブームを盛り上げています。
フィギュアホビーでは、パワードスーツでカスタマイズが出来るロボット玩具「アムドライバー」(コナミ)、ゲームではバトルアクションゲーム「爆封スラッシュ!キズナ 嵐」(ソニー・コンピュータエンタテインメント/プレイステーション2)のコミカライズあり。12月号では携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」(任天堂)が特集され、発売を直前にして読者の期待を高めています。
■2004年の出来事
韓国ドラマ「冬のソナタ」からヨン様&韓流ブーム到来
波田陽区がブレイク
新札発行。千円札が夏目漱石から野口英世に、五千円札は新渡戸稲造から樋口一葉に
「二人はプリキュア」(テレビ朝日)で「プリキュアシリーズ」が開始
「mixi」サービス開始。ソーシャルネットワーク
アテネオリンピック開催
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』が大ヒット
ニンテンドーDS発売
■コロコロトリビア:こした先生のミニ四番外作
ミニ四駆から派生した「ダンガンレーサー」(タミヤ)は、その名があらわすよう銃弾を思わせる形状のマシン。他のマシンと同一コースを走行させながら、ぶつかり合わせるという遊び方がミニ四駆と異なる点でした。
この年は、「爆走ものといえばこの方!」な、こしたてつひろ先生が「かっとびレーサー!ダンガン狼」を連載開始。「ミニ四駆RC伝説 燃えろ!アバンテ兄弟」(1989年/別冊コロコロコミック)から始まり、こした先生はミニ四関連ホビーをほぼ執筆していることになります。