【#コロコロ500号】42年の歴史を詰め込んだ『コロコロ500号記念大年表』公開 第4弾!!(1992年〜1996年)

1993年(平成5年)第177号~第188号

■1993年のトピック: Jリーグ開幕でコロコロにもサッカーの波が!
創刊当初、子供たちの人気No.1スポーツは野球でしたが、この年5月に日本プロサッカーリーグ「Jリーグ」が開幕!マスコミの露出も多く非常に大きな社会的関心事となります。80年代の「がんばれ!キッカーズ」でサッカー漫画の実績があるコロコロは、前年4月号から「嵐のJボーイ ぶっとび闘人(ファイト)」(樫本学ヴ)の連載を開始するなどJリーグ時代の到来に向けた積み重ねも抜かりなし。記事ページでもJリーグ情報が充実した誌面を実現し、小学生の情報誌としての底力を見せたのでした。

▲1993年10月号表紙
▲Jリーグ特集記事

■主な人気マンガ:
4月号~ 「エスパークス」山下高弘/征矢浩志
5月号~ 「風のレーサー 侠(おとこぎ)」
7月号~ 「おぼっちゃまくん 茶魔VSメカ茶魔」小林よしのり
8月号~ 「ドラグ恐竜剣」永井豪、「やったね!ラモズくん」樫本学ヴ、「突撃ヤキソバン」むさしのあつし(読切)
9月号~ 「大長編ドラえもん のび太と夢幻三銃士」藤子・F・不二雄、「スーパーボンバーマン 4コマギャグ」むさしのあつし、「星のカービィ」中西早苗(読切)
10月号~ 「あっかんべー太」Moo.念平
11月号~ 「怪力ワリオくん」沢田ユキオ(読切)
12月号~ 「ヤマトタケル」たかや健二、「かげきベイビー バーブー赤ちん」のむらしんぼ
 
Jリーグ開幕で急上昇するサッカー人気を笑いでさらに盛り上げた「やったね!ラモズくん」(樫本学ヴ)がキラリと光るなか、文房具発のキャラクター「エスパークス」(山下高弘/征矢浩志)や「ダッシュ!四駆郎」に続くミニ四駆マンガ「風のレーサー 侠(おとこぎ)」(徳田ザウルス)、映画「ジュラシック・パーク」で注目の恐竜要素も取り入れた「ドラグ恐竜剣」(永井豪)、生活ギャグSF「あっかんべー太」(Moo.念平)に東宝特撮映画タイアップの「ヤマトタケル」(たかや健二)など、いずれも長期連載とはならなかったものの、「ドラえもん」や「おぼっちゃまくん」、「ドッジ弾平」など柱となる人気連載が支えるなか、当時の編集部による意欲的な試行錯誤が年表からも伝わってくるラインナップの93年!グッときますなぁ~!

▲「風のレーサー 侠(おとこぎ)」徳田ザウルス先生
▲「やったね!ラモズくん」樫本学ヴ先生
▲「スーパーボンバーマン 4コマギャグ」むさしのあつし先生

■主なホビー: 「エスパークス」
「エスパークス」は1989年に文具・雑貨メーカーのサンエックスから発売されたキャラクター文房具シリーズおよびその使用キャラクター。発表時期によりキャラやストーリーのバリエーションがいくつか存在するが、いずれも当時のゲームやアニメの影響も受けつつ、原作者の征矢浩志(当時のサンエックス社員)の独自のセンスによって描かれたかっこよさと可愛さが同居したテイストのビジュアルが特徴的でした。
 
雑誌のような定期刊行物ではないノートやカンペンケース(筆入れ)といった文具上に連続したマンガやストーリーを展開するという「文具のメディア化」を行った前例のない商品(迷路やボードゲームなどの遊べる要素や、果てはユーザーからのお便りコーナーまでも取り入れていた)として、マンガやゲームを大っぴらに学校に持ち込めない小学生の間で1990年代初頭に大ブレイク。マルチメディア展開のひとつとしてコロコロ誌面でも商品紹介や世界観を紹介する記事、マンガが掲載された。アニメ化されなかったため当時の小学生以外にはほとんど知られていないコンテンツでしたが、2000年代以降も繰り返し復刻企画や商品化のアクションが途切れることはなく直撃世代ファンの熱量の高さは特筆モノの人気ホビーでした。

▲エスパークス付録ノート表紙
▲エスパークス付録ノート中身

■1993年の世の中
国内プロサッカー「Jリーグ」が開幕
サッカー日本代表、イラク戦ロスタイムの失点でW杯出場を逃す(ドーハの悲劇)
「磯野家の謎」(東京サザエさん学会編)のヒットで出版界は「謎本」ブームに
CHAGE&ASKA「YAH YAH YAH」がCD売上240万枚を超えるダブルミリオンヒット
映画「ジュラシック・パーク」が大ヒット、CG(コンピューターグラフィック)を駆使した映像効果が話題に
 
■コロコロトリビア: Jリーグマークが表紙にあるのは…コロコロだけ!
Jリーグ開幕時の5月号以降、コロコロの表紙にはJリーグ公式のロゴマークが毎号表示されていたのを当時のコロコロキッズは覚えているだろうか?
 
これは日本サッカー協会(JFA)の公認を示すもので、当時の月刊少年コミック誌としてはコロコロのみに認められたものであった!オフィシャルな選手の写真や貴重な情報をふんだんに使ったコロコロのJリーグ記事は本誌のみにとどまらず、9月号の別冊付録「ドラゴン少年団Jリーグ完全(パーフェクト)ブック」に結実!チーム・選手名鑑やルール解説、カルビーのカード付きスナック「Jリーグチップス」のコレクション用チェックリストまでフォローしたその内容は、類似雑誌にマネできない“コロコロならでは”がパンパンに詰まった逸品でした。

▲Jリーグがマークが表紙にあるのは…コロコロだけ!①
▲Jリーグがマークが表紙にあるのは…コロコロだけ!②
▲ドラゴン少年団Jリーグ完全ブック