1980年(昭和55年)第21号~第32号
・1980年のトピック: 映画「ドラえもん のび太の恐竜」公開!
前年からのTVアニメ放送の人気を受け、1980年3月15日の春休み興行として全国東宝系で映画「ドラえもん のび太の恐竜」が公開。(同時上映は「モスラ対ゴジラ(短縮版)」)配給収入15億6000万円、320万人動員で、この年の興行成績ランキング(洋画含む)で8位を記録する大ヒット。(上位は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」、「影武者」、「地獄の黙示録」など)以降、毎年の恒例行事として大長編&映画「ドラえもん」が展開されていくことになります。
・主な人気マンガ:
1月号~ 「大長編ドラえもん のび太の恐竜」藤子不二雄
2月号~ 「とどろけ!一番」のむらしんぼ
4月号~ 「怪物くん」藤子不二雄、「チビドン」赤塚不二夫
5月号~ 「ウルトラマン80」かたおか徹治、「アメムチ先生」とりいかずよし(読切)
9月号~ 「大長編ドラえもん のび太の宇宙開拓史」、「ロボッ太くん」とりいかずよし
10月号~ 「釣りバカ大将」桜多吾作
12月号~ 「タムイ・シンマ」はちのやすひこ、「怪物くん 怪物ランドへの招待」
劇場版アニメ化を受けての映画原作「大長編ドラえもん のび太の恐竜」、「同 のび太の宇宙開拓史」、「怪物くん 怪物ランドへの招待」が続々掲載された藤子ファン狂喜の1年。戦う受験マンガ「とどろけ!一番」(連載後編はボクシング漫画に路線変更)、永井豪先生のダイナミックプロの系譜で熱い展開を見せた「グランダー武蔵」の大先輩的な激釣りマンガ「釣りバカ大将」など「ゲームセンターあらし」に続くホビー×バトル系マンガが更に充実。さらにウンコチンチン原理主義ギャグの開祖とりいかずよし先生の「ロボッ太くん」掲載など、誌面のバラエティが飛躍的に豊かになった年でもありました。
・主なホビー:「アニメ」
3月の映画「ドラえもん のび太の恐竜」公開、9月「怪物くん」のカラーTVアニメ化を受け、コロコロでもアニメ関連の特集記事が大充実。制作の裏側やスタッフのコメント、放送リストなど今見ても非常に資料性の高い内容が魅力的でした。
・1980年の世の中
モスクワオリンピック開催(日本ほはボイコット)
読売巨人軍の長嶋監督が辞任。王選手引退
任天堂「ゲーム&ウォッチ」発売
ツクダオリジナル「ルービック・キューブ」国内発売開始
漫才ブームでB&B、ツービート、ザ・ぼんちなど若手コンビが人気に
松田聖子「裸足の季節」で歌手デビュー
・コロコロトリビア:
コロコロ初のシリアルナンバー付き付録登場!9月号の付録「愛読者会員証」で初めて個別のナンバーが割り振られたカード形式の付録を採用。番号によって抽選でプレゼントがもらえたり、自分だけの番号ということで愛着が湧く作りが秀逸なこの形式は後の「コロコロファミコン少年団会員証」や「コロコロコミック少年団パスポート」などに受け継がれ、コロコロ名物となる。まだ宝物として大事に持っている読者も結構いるはず!