1978年(昭和53年)第4号~第9号
・1978年のトピック:コロコロ人気沸騰!「ゲームセンターあらし」初登場!
創刊以来の大好評を受け、第3号以降「売れ切れ注意」や「人気大爆発」の文字が表紙に踊るようになったコロコロ、2月発売の第5号からは隔月刊化し発売が2ヶ月に1回とペースアップ!
第9号にはコロコロのホビーマンガのルーツ(そして現在では世界初のeスポーツマンガとも呼ばれる)となる「ゲームセンターあらし」が読切として誌面初登場!作中では大文字さとると「ブロックくずし(BREAKOUT)」で対決。あらしがおなじみのインベーダーキャップではなく当時流行のアポロキャップをかぶっていたり、連載時と微妙にキャラクター設定が異なる点も注目ポイント!
・主な人気マンガ:
第4号(1月15日号)~ 「ゴリポン君」キドタモツ、「アカンベー」方倉陽二、「ほらふきドンビンジャン」ジョージ秋山、「がんばれ!ドンベ」はしもとみつお
第5号(3月15日号)~ 「ザ・ウルトラマン」内山まもる、
第6号(5月15日号)~ 「パーマン」藤子不二雄
第9号(11月15日号)~ 「オバケのQ太郎」藤子不二雄、「ゲームセンターあらし」すがやみつる(読切)
第4号では「ギャグまんが大会」と題し、「ゴリポン君」、「アカンベー」などコロコロ初期を支えるギャグ系作品の連載がスタート。「がんばれ!ドンベ」は80年代の「あまいぞ!男吾」にも通じる笑い&人情路線で誌面をグッと引きしめていました。第5号の「ザ・ウルトラマン」、6号「パーマン」、9号「オバケのQ太郎」と続く、他誌の人気作再掲載によるラインナップ充実により面白くてカッコいいコロコロのイメージが徐々に形作られていきます。
・主なホビー:「マンガ」
学年誌に掲載された児童漫画の新書判単行本の刊行がまだ一般的ではなかった1974年、「ドラえもん」第1巻がてんとう虫コミックス第1弾として発売。小学生の間でたちまち ブームとなり、この頃には児童漫画の人気作の単行本化が増えてきます。藤子マンガが毎号たっぷり楽しめる雑誌としてコロコロの人気は急上昇。また、編集部では読者に向けマンガ入門コーナーの連載、新人漫画賞の受賞作掲載など、児童マンガ家の育成にも積極的で、藤子不二雄を目標にフレッシュな新人たちがしのぎを削る初期コロコロ独特の熱いテイストが生まれました。
・1978年の世の中
ジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」日本公開され大ヒット。世界的なディスコ・ブームの波が到来しました。
アーケードゲーム「スペースインベーダー」(タイトー)登場。当時はビデオゲーム専門のゲーセンはまだ一般的ではなく、主に喫茶店やボーリング場などに設置されていました。
・コロコロトリビア:
第4号のギャグ読切「ブーブー・ロック」で登場した、やまと虹一先生。後にコロコロ人気の影響で創刊された類似誌で某プラモ系マンガを手掛けることに…。(わからない人はすぐに調べて今日知ろう!)