「イナペン」で大活躍だった水神矢の㊙トーク!!!
――「イナペン」で大活躍だったキャプテン・水神矢成龍は、どのように作られていったのでしょうか?
やぶの:「イナペン」1~3話は、ワンセットでイメージが出来ていたんです。それで、4話以降はどうしよう?となった時に、担当さんが「灰崎がどんなヤツか、観察する話にしましょう」とアイディアを出してくれて。実は、最初は鬼道が灰崎を観察する話だったんですよ。
やぶの:でも、監修の際に「鬼道はそういうことするタイプじゃないよね。水神矢ならどう?」という話になって。そこから、灰崎を気にかけるキャラクターとして水神矢を育てていこうと。
↑「イナペン」第4話(コミックス1巻収録)
おおば:そうやって水神矢のキャラクターが深く掘り下げられたんですね。合宿の風呂で話をしてた傷については?
やぶの:こちら側の提案です。
↑「イナペン」合宿編 「癒しの温泉」の巻(コミックス2巻収録)
――水神矢は、灰崎を合宿に誘うシーンなどが印象的でした。
やぶの:「合宿の大切さ(?)を切々と訴える水神矢」というシーンで、ご飯を食べる、バーベキューをする、お風呂に入る、一緒に寝る…と箇条書きにしていて。ネームを切っている時に、どこかでインパクトが欲しいなと思って、担当さんに相談したんですよ。そしたら、「お風呂でしょう!!」って言われて(笑)。そうか!! その通りだなあ!!!と思って、…こうなりました(笑)。
↑「イナペン」第10話(コミックス2巻収録)
――そうやって掘り下げられてきた水神矢というキャラクターは、2018年8月に行われた「イナズマイレブンフェス2018」内でも活躍していました。
やぶの:レベルファイブさんにも、ファンの方々にも、水神矢が受け入れてもらえてるのはとても嬉しいです。
おおば:僕も、「アレスの天秤」第1話から、灰崎がキャスケット(帽子)を被ってる私服を取り入れて頂きましたね。灰崎はああいう性格だから、周りに自分のことバレたくないだろうなと思って帽子を被せたんです。髪の長さでバレると思うけど(笑)。
↑「アレスの天秤」第1話(コミックス1巻収録)
おおば:そんな風に、お互いに影響し合うのはいいことですよね。漫画、ゲーム、アニメ…それぞれの場所でプロの方々がやっていることが相乗効果を起こしたら最高です!
「アレスの天秤」オリジナルキャラ・京野球太の誕生秘話!!
――「アレスの天秤」の漫画オリジナルキャラクターである「京野球太」についてお聞かせください。
おおば:伊那国の中に、コロコロ読者目線のキャラが居てほしかったんです。あとは、明日人にツッコミを入れられるポジションのキャラがほしくて。
↑「アレスの天秤」第1話(コミックス1巻収録)
おおば:そういう経緯でオリジナルキャラを作ったのですが、やぶの先生の漫画版に登場したタマゴローこと「多摩野五郎」をまさに参考にしてます。
やぶの:おお!
おおば:そして、のりかはゴールキーパーなので、敵の必殺技を受けるわけですが、コロコロで女の子がボロボロになるシーンはちょっと…!ということで、球太くんにキーパーをやってもらいました。
↑「アレスの天秤」第7話(コミックス2巻収録)
――漫画だと、アニメよりもっとゴールキーパーがボロボロになりますよね。
おおば:はい。そういった描写が、敵の手強さを表現するのにも繋がっているので…。
やぶの:鼻血とか描きたいもんね。
おおば:そうなんですよ!(笑) 小さな体格のキーパーということで、『イナズマイレブンGO』の西園信助もちょっとイメージしてます。小さい奴がボール止めるのはアツいですからね!
↑「京野球太」の初期設定画。
↑ブラッシュアップされた「京野球太」の初期設定画。
⇒次のページでは、やぶの先生のキャラクタースケッチ、ネームなどの秘蔵資料をお届け!!