デュエマ妄想構築録 vol.88-1 ~あえての4以下!メタチェンジ・ジョーカーズ!!~

By まつがん

 恒例の宣伝からだが、皆さんは先日発売したコロコロコミック11月号はもう入手されただろうか?

 デュエル・マスターズの原作コミックが読めるほか、デュエマに関する激アツな最新情報も色々と掲載されているので、ぜひとも手に取ってみていただきたい。


 先週末に新パック「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」がついに発売となり、いくつもの強力なカードたちが環境に新たに送り出された。

 そんな中で、私が注目した1枚はこれだ。

▲「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」収録、《王道ダチ モンキッド》

 《王道ダチ モンキッド》。メタ能力と「3→5」の「メクレイド」は、競技シーンで大暴れした《ハッター・ルピア》を彷彿とさせるスペックだ。しかもジョーカーズはかつての主人公種族ということもあり、ファイアー・バード以上に豊富なカードプールを持っている。

 自身でシールドをブレイクしなければならない点は《ハッター・ルピア》と比べてワンテンポ遅いものの、自然ジョーカーズ固有のギミックである「Jチェンジ」で《タイク・タイソンズ》や《ボーボボ・ボーボ坊》から走らせれば《ハッター・ルピア》と同様に3ターン目の「メクレイド5」が可能ということで、これはさすがに強力なデッキができるに違いない。

 では《王道ダチ モンキッド》でデッキを作るとして、「メクレイド5」で何を出すべきだろうか?

 デッキ構築の取っ掛かりは常に、最大値を追い求めることから始まる。ならば、歴代でも最も強力な5コストのジョーカーズを出すべきだろう。

 そう、すなわち。

▲「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」収録、《勝熱伝双 モモキングVS》
▲「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」収録、《夢双英雄 モモキングDM》

 ドリームモモキング2種を共演させればいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『VSDM』

枚数
カード名
4 《タイク・タイソンズ》
4 《ボーボボ・ボーボ坊》
4 《王道ダチ モンキッド》
4 《キャンベロ <レッゾ.Star>》
4 《勝熱伝双 モモキングVS》
4 《夢双英雄 モモキングDM》
4 《ボルシャック・モモキングNEX》
4 《武闘英雄 カツ・モモキング》
4 《トレジャー・マップ》
4 《鬼退治の心絵》

 

 回らん!!!😡😡😡

 その原因は明らかだった。デッキ内のほとんどのカードが「A→B→A→……」という再帰性がなく、「A→B」という一方的な依存関係に終始してしまっているため、少しでも引く順番やめくりがズレると一瞬ですべてが瓦解するうんちのトランプタワー状態となっていたのだった。

 そもそも《勝熱伝双 モモキングVS》が《龍后凰翔クイーン・ルピア》のように自壊して自身を連鎖できない以上、ジョーカーズで「3→5」と「5→8」の「メクレイド」を同居させるのは構造上難しいというのがこのデッキ構築によって得られた知見だった。

 ならばどうするか?

 「5→8」が難しいのなら、「3→5」に絞ればいい

 そしてジョーカーズの5には、《王道ダチ モンキッド》と驚異的なシナジーを発揮するとある1枚のカードが眠っていたのだ。

 そう、すなわち。

▲新2弾「マジでB・A・Dなラビリンス!!」収録、《テキサス・ストーム》

 《テキサス・ストーム》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔

 というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!

 『テキサス・モンキッド』

枚数
カード名
4 《タイク・タイソンズ》
4 《ボーボボ・ボーボ坊》
4 《王道ダチ モンキッド》
4 《天体かんそ君》
4 《カダブランプー》
4 《勝熱伝双 モモキングVS》
4 《最終兵ッキー》
4 《グレープ・ダール》
4 《トレジャー・マップ》
4 《テキサス・ストーム》

 

 テキサスの風の気持ち良さを感じない!!!😡😡😡

 確かに《王道ダチ モンキッド》から《テキサス・ストーム》を唱えると「メクレイド5」が連鎖させられるのだが、別に相手のシールドが多少減ったところで5コストのジョーカーズだけだと結局そのターンに勝ちきるのは難しく、ぶん回りがすごいだけで最低値は見るに堪えないうんちムーブになってしまっている点がうんちぶり丸といった有り様であった。

 だがそうなると、「5→8」も「3→5」も生かせそうにないということになり、《ハッター・ルピア》かと目されていた《王道ダチ モンキッド》のスペックがそもそも怪しいということになってしまう。どうにかして《王道ダチ モンキッド》のスペックを発揮できるコンセプトにたどり着けないものだろうか?

 そう考えた私は思索の果てに、まだ試していない領域があることに気づいたのである。

 《王道ダチ モンキッド》の抱える問題を一気に解決できる、そのアイデアとは。

▲王道篇 第3弾「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」収録、《万能バンノー》
▲「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」収録、《勝熱と弾丸と自由の決断》

 「3→4」に絞ればいいのでは???🤔🤔🤔

 《王道ダチ モンキッド》を使う以上、3ターン目に「メクレイド」を発動させるために《タイク・タイソンズ》と《ボーボボ・ボーボ坊》の「Jチェンジ4」の採用は不可欠だ。しかしその場合、「メクレイド」先を一定数確保しようとすると「Jチェンジ4」の安定性が落ちてしまうという課題があった。さらに5コストを「メクレイド」の到達点に設定したとしても、チェンジでマナ加速できる《タイク・タイソンズ》ならまだしもただマナゾーンと入れ替わるだけの《ボーボボ・ボーボ坊》が初動となった場合、マナカーブに空白が生まれてしまうというのも問題だった。

 だがそこで「メクレイド5」を実質「メクレイド4」と見なし、「メクレイド」先を《万能バンノー》で十分とすれば、《タイク・タイソンズ》《ボーボボ・ボーボ坊》《王道ダチ モンキッド》《万能バンノー》がすべて一つの円の中に収まる。もともと《万能バンノー》は無色ジョーカーズでは《ヤッタレマン》に依存したカードだったが、「メクレイド」で0マナで出せるならメタクリーチャーとしての性能は折り紙付きだ。また、マナ制限の《王道ダチ モンキッド》と攻撃制限の《万能バンノー》とで役割を相互に補完できるのも噛み合っている。

 他にも、唯一無二のカードである《勝熱と弾丸と自由の決断》を山札から探して唱えられる点も「メクレイド」の新たな魅力を引き出してくれる。盤面の状況を変えながら打点を作れるこのカードは実質的にジョーカーズ版の《アリスの突撃インタビュー》と言っても過言ではなく、ゲームに必ず絡んで欲しいとはいえ4枚だけでは物足りない部分もこれまであったところ、《王道ダチ モンキッド》がそのサーチの役割も果たしてくれるとなれば、5コストのジョーカーズを出さずとも十二分にスペックを発揮していると言っていいだろう。

 ということで、あとはこの「Jチェンジ4」×「メクレイド4」のコンセプトを軸に残りのスロットを埋めていくだけだ。

▲双極篇 第3弾「†ギラギラ†煌世主と終葬のQX!!」収録、《シューズッキュン》
▲王道篇 第3弾「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」収録、《ベイビーポンの助》

 デッキ全体が4コスト内に収まったことで、《シューズッキュン》の価値は飛躍的に上昇した。もともと3コスト帯の候補は《王道ダチ モンキッド》しかなく、それすら「Jチェンジ4」のためにマナに埋めがちということを考えると、能動的な3コスト帯のアクションの需要は高かった。そこで3種目の「Jチェンジ4」としてこのカードを採用することで、3ターン目のメタクリ複数展開を実現できるようになった。

 とはいえチェンジ先が《万能バンノー》ではパワー面で不安があるところ、《ベイビーポンの助》を入れておけば3ターン目のパワーラインとしては十分なものを用意できる。後攻1ターン目にポン出しして先手後手をまくりにいくオプションももちろん強力だ。

▲「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」収録、《タイムピョンチキ / オラオラ・ジョーカーズ》
▲「ドリーム英雄譚デッキ ジョニーの書」収録、《王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー》

 《タイムピョンチキ / オラオラ・ジョーカーズ》はあらゆる展開において安定したリソース確保を可能にする。2ターン目に《タイク・タイソンズ》スタートながらも3ターン目までに《王道ダチ モンキッド》をマナに置けないというようなときでも、《シューズッキュン》から相手の2コスト帯に当たりにいくことで公開領域を広げることができるし、《王道ダチ モンキッド》と同様《勝熱と弾丸と自由の決断》を拾いにいくこともできる。また、《クイーン&かぼちゃうちゃう》などを出されてチェンジを封じられた状態でマナを伸ばしたい際にも、《オラオラ・ジョーカーズ》という択がとれるのは非常にありがたい。

 もちろんこれだけだといつまで経ってもゲームに勝てないので何らかのフィニッシャーが必要だが、デッキを掘る力も強くマナ回収も可能なのと、最悪《勝熱と弾丸と自由の決断》を駆使して雑魚ビートすればいいこともあり、2枚程度の《王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー》を入れておけば十分ではないかと思われる。メタクリーチャーが並ぶ構造上、《ハイパー・ザ・ジョニー》と散らしたりするのもアリかもしれない。

 というわけで、できあがったのがこちらの「メタチェンジ・ジョーカーズ」だ!

 『メタチェンジ・ジョーカーズ』

枚数
カード名
4 《ベイビーポンの助》
4 《タイク・タイソンズ》
4 《ボーボボ・ボーボ坊》
4 《シューズッキュン》
4 《王道ダチ モンキッド》
4 《万能バンノー》
4 《タイムピョンチキ/オラオラ・ジョーカーズ》
2 《王道の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー》
4 《トレジャー・マップ》
2 《ガガガン・ジョーカーズ》
4 《勝熱と弾丸と自由の決断》

 

まつがん「よし、このデッキで勝負だ!デッドマン!!」

デッドマン「いいですよ!わあ、いっぱいメタクリーチャーが並びましたね!では《本能寺カレン&カオスマントラ ー裏切のヒロインー》を出します

▲「愛感謝祭 ヒロインBEST」収録、《本能寺カレン&カオスマントラ ー裏切のヒロインー》

 敵は本能寺にあり!!!(メタクリ全滅にぶちギレながら)😡😡😡

 ではまた次回!

ライター:まつがん
 
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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次回更新は10/31(金)更新!!