By まつがん
うおおおおおお寒い冬は家でデュエパのデッキを作るべし!!!
年内最後の更新は番外編ということで、例によって「オリジナル」や「アドバンス」とは異なる特殊なフォーマット「デュエパーティー」を遊んでいこうと思う。
(参考:これまでに記事で紹介したパートナー)
・vol.51-5
《終末縫合王 ミカドレオ》
《鬼ヶ邪王 ジャオウガ・ゼロ》
《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
・vol.55-5
《ニクジール・ブッシャー》
《兵繰凄の鎖 サイノ・ブサイ》
《星龍パーフェクト・アース》
・vol.60-5
《屍術師インフェルノ・カイザー》
《天風のゲイル・ヴェスパー》
《闘魂混成 エンペラー・アクターシャ》
・vol.63-5
《未来王龍 モモキングJO》
《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》
《爆龍皇 ダイナボルト》
《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》
《MAX-Gジョラゴン》
《強奪者 テラフォーム》
《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》
《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
《超運命 アミダナスカ》
《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》
・vol.69-5
《ガチャンコ ガチロボ》
・vol.71-4
《蒼き王道 ドギラゴン超》
・vol.74-4
《終炎の竜皇 ボルシャック・ハイパードラゴン》
・vol.76-4
《超暴淵 ボウダン=ロウ》
今回はちょうど明日発売となる王道篇第4弾「悪魔神、復活」からパートナー候補を探していこう。
さて、デュエパーティーのパートナーを探すにあたっては、「他のクリーチャーを出せる能力」が重要であることは前回述べた。
そしてその条件に従ってカードリストを見ていくと……とある1枚のカードが視界に入ったのである。
《五輪の求道者 清永》。わずか6コストのクリーチャーが3体ものクリーチャーを毎ターン踏み倒せるというのは、どう考えてもサ終寸前のソシャゲが出すヤケクソ最強キャラクラスである。もしかしてデュエマ、終わるのか。2024年の年末をもってサービス終了なのか。
いや、終わらない。なぜなら《五輪の求道者 清永》にも弱点があった。それは3体踏み倒すためには、めくれた3枚のコストがバラバラである必要があるということだ。
そんなの弱点じゃない?否、冷静に考えてみて欲しい。たとえば通常環境で雑に以下のようなデッキを作ったと仮に想定してみよう。
『サンプルデッキ』
4 | 《哀樹 コシン》 | 4 | 《極楽鳥》 | 4 | 《ポッピ・冠・ラッキー》 | 4 | 《ルナコバルト アサギ》 | 4 | 《五番龍 レイクポーチャー ParZero》 | 4 | 《五輪の求道者 清永》 | 4 | 《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》 | 4 | 《飛翔龍 5000VT》 | 4 | 《邪帝類五龍目 ドミティウス》 | 4 | 《Black Lotus》 |
そもそもの見た目が絶望的に弱そう過ぎるという点には目をつぶっていただくとして、もしも0~9コストまでの各マナ域で選りすぐりのクリーチャーを集めたこのデッキで《五輪の求道者 清永》を出したらどうなるだろうか?
0~9コストまでバラバラなんだから毎回安定して3体踏み倒して万歳三唱?否。これだけコストをバラけさせた普通にちょいちょいコストが被りまくって世間の冷たさを呪って台のパン冒険に決まっているのである。
「コストを揃えればいい」《ガチャンコ ガチロボ》とは異なり、「コストが異ならなければならない」《五輪の求道者 清永》の場合、デッキ構築の段階でできることは限られている。あとは強要された神への祈りに運命を委ねるしかないのか……と、そう諦めかけたそのとき。
天啓が降りてきたのだ。
コストが異ならなければならないというのなら、初めから異なるコストを持つカードを使えばいいのである。
そう、すなわち。
ツインパクトを使えばいいのでは???🤔🤔🤔
1枚で2つのコストを持つツインパクトならば、2枚のコストが異なることは保証される。そして3枚目の上下どちらかがそれらのコストと異なれば、その時点で3体のクリーチャー踏み倒しが確定するのだ。
つまり、デッキ全体を限りなくツインパクトに寄せることで、《五輪の求道者 清永》のめくり成功率を100%に近づけることが可能となるのである。
ただ、これにも落とし穴はある。3枚ともが同じ2つの数字でできたツインパクトだった場合、踏み倒しが成功しないというパターンがあるからだ。
では、これが起こるのはどのような場合か。それは強力なツインパクトの頻出コスト同士がくっついたツインパクトが存在し、それを多く入れすぎた場合だ。
特に「3+7」と「7+3」の組み合わせは、何も考えずにツインパクトを集めると気が付けば多くなりがちなコストなので、意図して枚数を絞る必要があるだろう。
また、ただコストがバラバラなら良いというわけではなく、踏み倒したいのはあくまでもクリーチャー側が高コストのパワーカードとなる。とはいえ序盤の動きも欠かせないということを考えると、クリーチャー側が4~6コスト帯の中途半端なツインパクトは極力採用しない方がマシということは念頭に置いておいた方が良い。
それでは、上記に気を付けながら光・水・自然の強力なツインパクトを片っ端からデッキに入れていくとしよう。
《五輪の求道者 清永》が踏み倒せる中で最大のコストは9なので、9コストで最も強力なツインパクト・クリーチャーは自然とデッキに入ることになる。《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》は相手のデッキ次第とはいえ、S・トリガーも含めて呪文すべてを封殺できる点は実に頼もしい。
また、光水自然という文明は通常W・ブレイカーやT・ブレイカーでのっそり殴りかかる以外にゲームを決着させづらいところ、《天地命動 バラギアラ/天上天下輪廻独尊》がいれば一緒にめくれたクリーチャーと合わせてゲームをかなりスピーディに畳みに行くことができるようになる。通常環境ではあまり使われなかったカードだが、パートナーに依存せずとも単体でフィニッシャーになるという点で、デュエパーティーにおいては他のバラギアラよりも強力な選択肢となるかもしれない。
《五輪の求道者 清永》の能力で着地した後、さらに他のクリーチャーを踏み倒せるカードは貴重な存在だ。《ストロング・ゴライアス/氷結ハンマー》は普段はあまり使わないカードだが、このデッキではより多くのカードにアクセスして《地封龍 ギャイア》などの強力なフィニッシャーにつなげられるので非常に心強い存在と言えよう。
また、手札がツインパクトだらけになるので《五輪の求道者 清永》の着地ターン以外は呪文側をプレイする機会も多々ある。そんなときに《氷牙アクア・マルガレーテ卿/スペルブック・チャージャー》がいれば、手札を減らすことなく自分が有利になるアクションをとることができるだろう。
《五輪の求道者 清永》の踏み倒しにツインパクトが不可欠であるとしても、それだけではデッキパワーが落ちてしまうし、逆にコストが被らなければ問題ないのだから、各マナ域で1枚ずつの非ツインパクトの採用は許容できると言える。
《マンハッタンの心絵》や《龍装者 ジスタジオ》といったデュエパーティー常連の強力なカードたちもしっかり採用できるので、ツインパクト縛りがあるとはいっても、他のパートナーと比べてそこまで対応力や決定力に劣るということもないはずだ。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『パートナー:五輪の求道者 清永』
《とこしえの超人》 | 《異端流し オニカマス》 | 《幻緑の双月/母なる星域》 | 《シビレアシダケ/インビンシブル・パワー》 | 《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》 | 《救済のカルマ ミルク/リリーフ・水晶チャージャー》 | 《神判のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー》 | 《清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー》 | 《星姫械 マリハダル/レプリカ・オークション》 | 《同期の妖精/ド浮きの動悸》 | 《ポッピ・冠・ラッキー》 | 《キング・シビレアシダケ》 | 《キング・シビレアシダケ/インビンシブル・テクノロジー》 | 《堅防の使徒アースラ/グローリー・ストーン》 | 《韋駄天モー/鼓動する石版》 | 《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》 | 《アカシック・B/「バブルの泡に溺れるのヨ!」》 | 《コンダマ/魂フエミドロ》 | 《全虹帝 ミノガミ/ハザード・パクト》 | 《衒影の精霊 リアリテル/「この記憶もロック完了だね」》 | 《マジック・H・コレクター/♪マジソンを 集めて早し ストリーム》 | 《流星のガイアッシュ・カイザー》 | 《口寄の化身/強欲の王国》 | 《光神龍セブンス/バイオレン・スパーク》 | 《無双の縛り 達閃/パシフィック・スパーク》 | 《第六戦街 ラヴ・ガトラー/漆黒の裏六戦街》 | 《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》 | 《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》 | 《マナの長老 ジョウモン爺/枯れ葉マナ隠し》 | 《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》 | 《レレディ・バ・グーバ/ツインパクト・マップ》 | 《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》 | 《竹馬の超人/テイクバック・チャージャー》 | 《音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》 | 《聖沌忍者 シャーリーシー/シャーリー・チャージャー》 | 《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》 | 《氷牙アクア・マルガレーテ卿/スペルブック・チャージャー》 | 《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》 | 《ナ・チュラルゴ・デンジャー/ナチュラル・トラップ》 | 《龍装の悟り 天命/ヘブン・デ・エンドレーサ》 | 《ゴルパガーニ-A7/ダウンフォース・サーキュラー》 | 《D-Jealousy-灰撫/♪五本まで 集めて林 森ジャングル》 | 《龍装者 ジスタジオ》 | 《飛翔龍 5000VT》 | 《ストロング・ゴライアス/氷結ハンマー》 | 《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》 | 《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》 | 《地龍仙ロマネアース/仙なる大地》 | 《超球の超人/父なるタッチダウン》 | 《摩破目 ナトゥーラ・トプス/ストンピング・ウィード》 | 《配球の超人/記録的剛球》 | 《地封龍 ギャイア》 | 《閃光の神官 ヴェルベット/フェアリー・パワー》 | 《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》 | 《キャベッジ・セッションズ/ソイルピンプ・キャベッジ》 | 《天地命動 バラギアラ/天上天下輪廻独尊》 | 《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》 | 《フェアリー・ギフト》 | 《マンハッタンの心絵》 |
ぶん回りの最大値が高く、メタやロック要素も多いこともあり基本的にはレベル3を想定しているが、そうは言っても踏み倒しはランダムだし、踏み倒しはするもののそこからすぐに勝つのも文明の組み合わせとツインパクト縛りゆえになかなか難しいこともあり、レベル3の中でも比較的パーティー感高めという異質なデッキとして成立している可能性がある。
もちろん細部を調整してレベル2相当に組み替えることも容易であり、しかもツインパクト縛りなのでデッキを組むために古いカードをわざわざ探す手間も少ない。総じてデュエパーティー入門にはもってこいのパートナーと言えるのではないだろうか。
ではまた次回!来週は休載なので、年始は1月3日(金) にまた会おう!それでは、良いお年を!!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。