夢の対決
初めて臨んでいる『カブトクワガタ』の対人戦も、いよいよ佳境に突入した。
チュートリアルの対戦を終え、
「つぎが決着戦だ!!!」(同僚のたっちー先生)
ってことで、互いのムシの強さをそろえて(つまり、ファーストデータのほうでもショボいムシを選ぶw)、ガチのルーレット勝負へと突入。その1本目ではベテランの貫禄で俺が勝利し、
「つ、つぎが決着戦だ!!!(汗)」(同)
たっちー先生はいよいよ尻に火が付いて、
焦りながらの2本目へとなだれ込んだのであった。
そこで互いが厳選したムシは、
俺がノコギリクワガタで、たっちー先生はミヤマクワガタ……!
群馬の田舎で育った俺にとっては、憧れ中の憧れだった“2大クワガタ”である。その対決は、果たして……!!?
……ってところまで前回の記事で書いた。
その強さはほぼ互角で、
俺がフルパワーの8(ショボいがw)を出せば、たっちー先生も……!
8を出す、と……。このへん、フルパワーが同等の場合は、何かしらの外的要因がないと延々と千日手が続くことになるんだよな。
……なんてことを俺が考えていたところ、後のないたっちー先生は早くも!!
「喰らえ!!! Xボタン攻撃の“ふきそく”や!!!」
ってんで、出し惜しみせずにルーレットの回転がめちゃくちゃになる技を使ってきた!! そしてこれにまんまと取り込まれた俺は、
うっは!!! こんなのフルパワーで止められるわけねええええ!!!
屈辱の4……。これに乗じたたっちー先生は、
見事、フルパワーを叩き出して、1本目を奪取したのでありました。
しかし、ルーレットは徐々に……そして確実に速くなっていく。
何本か互いに8を出し合ったあと、俺はどうにか、
フルパワーをキープできたものの、たっちー先生は……!
「ぬおおお!!! ルーレット、高速回転しすぎやろ!!!(怒)」
なんとここで、痛恨のミス!! これにて同点となり、勝負はサドンデスへと突入したのである。
そして、つぎのルーレットで……!
俺が8を出したのを見て「ヤバい!」とつぶやいたたっちー先生は、
おお!! 正当な技である“すばやさアップ”を使ってきたか!
これで目押しルーレットの回転は、1回限りだが劇的に遅くなる。となれば当然、
なるほど……! ついてきたか……!!
でもこれにより、たっちー先生の技は打ち止め……!
いよいよ、次回決着がつく!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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