いける!!
「優勝するまで帰りまてん!!」
を誓って参戦している激ムズ虫相撲大会の“コーカマン記念大会”。
激闘の1回戦を勝ち抜き、迎えた決勝戦で待ち受けていたのはまさかのヒカリ氏だったわけだが、そもそも虫相撲大会に出てくるのは4名しかいないので、誰と当たるかは大した問題ではないのである。
その先鋒戦。
互いにネプチューンオオカブトを出すという波乱含みの展開だったが、さすが決勝戦。ヒカリのネプチューンオオカブトは突然変異種という、
「わし、あんたのようなロートルと違うけん」
と嫌味に主張されつつの(被害妄想)対戦となった。
しかし、ネプチューンオオカブトの技は“すばやさアップ”という、攻撃力に関係ない効果なことから、
我が軍、94!!!
ヒカリも94!!!
お互いに、同じ攻撃力で殴り合うと言う“千日手”の様相を呈してしまったのである。
……ということまで、前回の記事で書いた。
それから、幾星霜--。
いったい何度、
「94だ!!!」
「なにくそ!! こっちも94!!!」
「ええい、今度は94だぞ!!!」
「うおおお!! じゃあウチも94で!!!」
という、不毛な殴り合いを続けたろう(苦笑)。
でも、さすがに200回も300回も続くような無間地獄に陥るようなことはなく、ついに……!
はぁはぁ!!>< なんとか今回も94を出したぞ……!!
我が軍の攻撃に対し、ヒカリが集中力を切らしたのか……。
あ!!! 均衡が破れた!!! ヒカリ、75を出す大失態!!!www
これで、ついに1本先取!!! その勢いのまま……!
俺は万全を期してすばやさアップを使い……!!
続けて94!!!
対するヒカリは疲れ切ったのか……。
!!! またもや75!!!
……ってことは!!
バチューーーーン……!!
からの~~~……!!
「勝負アリッ!!!」
よっしゃああああ!!!! 決勝戦で、先に勝利することができたぞおおおお!!!
さあ、あと1勝で夢の頂点だ。
でも、後がないヒカリも本気で……!
ぬうううう!! 性格勝負で我が軍を上回る、マンディブラリスフタマタクワガタか……!!
白熱の2本目に続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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