ここがスタートライン
全国の動体視力の衰えたカブトクワガタ戦士を救済する神の技、“すばやさアップ”を持つムシを自軍に揃えるべく、オウゴンオニクワガタに目を付けて交配作業をくり返している。
しかし、前回の記事で書いた通り……!
一刻も早く大きな種オスが欲しいというのに、なんと7回連続でメスが生まれるという謎の物欲センサーが発動!!((゚Д゚;)) これじゃあぜんぜん強い戦士にたどり着かねえよぉぉおおお!!!><
こんな、悪夢のような状況に陥っていたのである。
それでも、この地獄から脱する方法は“交配をくり返す”ほかなく……w なので今日も元気に……!
ゆっさゆっさwwww
オウゴンオニクワガタお父ちゃん、孤軍奮闘……!
レア遺伝子“オレンジ”を持つオスはいまのところ1匹しかいないので、息子が生まれるまではひとりでがんばるしかないのであるよ!!>< 健気すぎて、涙出てくるわ……。
でも……!
そんな、ナントカダディを想起させるお父ちゃんのがんばりが天に届いたのか、
8匹目となる子どもの性別は……! ついに!!
きたぁぁぁあああ!!!ww 女性の城と化していたオウゴンオニクワガタ家に、待望のオスの赤ん坊が誕生!!!ww これでようやく、お父ちゃんも仕事を引退する日が来るわ!!!
生まれてきた長男のサイズは……!
210cm!!!
まだまだこれからの大きさだけど、お父ちゃんは175cmだったからな!!ww それと比べると、一気に……35cmもサイズアップ!!! つまり、ここが最大サイズを生産するためのスタートラインってことだ!! 時間掛かったなあおい!!!(怒)
では、さっそくだけど生まれたばかりの長男に種オスとしての仕事を引き継いで……!!
ゆっさゆっさwwww
交配作業、再スタート!!
すると……!
おお!!! またしてもオス!! いいサイクルになってきたんじゃね!?
ちなみに、次男……いや、すでに血縁関係が複雑になりすぎているので言及は避けるけど(苦笑)、2番目に生まれてきたオスの大きさは……!
211cmか!!
どうやらこのあたりが、MAXのポイントになりそうだな。
となれば、あとはとにかく最大サイズおよび突然変異種を目指して量産するしかない。
慎重に、いまいる中からもっとも大きな個体を選んで……!!
交配!!! そして……!
……って、またメスか!!!ww しばらくメスにはお休みしてもらって、ひたすらオスを狙いたいんですけど!!!><
物欲センサーの効力はいまだ切れず、しばらく俺を苦しめることになるのであった……w
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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