【カブトクワガタ日記】第256回 選ばれし者の決勝は(1) 

ついに決勝戦だけど……

 神に選ばれた者だけ参戦できる伝説の舞台、

 “激ムズ!ついか虫記念大会”

 に、ふらりふらりと参戦してしまった俺。

 「しょせん、虫相撲大会だしwwww」

 と、失礼なほどゲラゲラと笑い転げながら1回戦になだれ込んだけど、

 相手、強っよ……!!(((( ;゚Д゚))) 強さはふっつーにMAXで、こっちにアドバンテージがひとつもないんですが……!!!

 こんな、修羅たちが集う大会ではあったが、

 俺は52歳の老練さを発揮して、小学生のひかり君を一蹴。大人げないところをまざまざと見せつけて、どうにかこうにか、

 決勝戦へコマを進めたのである。

 ……ってところまで、前回の記事で書いた。

 決勝戦の相手は、↓こちらのタケル君。

 ジャイアン風な見た目で、どちらかと言うと脳筋タイプを思わせるけど、

 「ガチでいくぜ! ヒントはナシだ!!」

 まったく油断してない……! ルックスとは裏腹に、意外や策士タイプなのかもしれんぞ……!!

 いやでも、これは困ったことになったぞ。

 虫相撲大会は思いのほかガチンコの勝負で、1回戦と決勝のあいだでもインターバルはいっさいない。つまり、一度大会が始まってしまったら“途中でムシにエサを与えることはできない”ってことなのだ!!!

 こ、この鉄のルールが、俺にとっては致命的でさぁ……!((゚Д゚;))

 1回戦でも元気な戦士を選ぶのに苦労したってのに、そいつらもすでに擦り減ってしまって……>< 決勝の前では、なんと……。

 う……。

 うう……!

 ううう……ッ!!

 うおおおおお!!!((゚Д゚;)) 元気なムシ、まったくいねええええ!!!!>< ただでさえ相手の強さが極まっているってのに、これじゃあお話にもならないのでは!!!><

 それでも、先鋒を選ばないことには話が進まないので、強さMAXの500はあきらめて……。

 元気8のアクティオンゾウカブトがいてくれた……! こ、こいつなら目押しルーレットしだいで、どうにか喰らい付いてくれるのでは……!!

 そして、緊張の1本目。

 対戦相手のタケルが出してきたのは……!!!((゚Д゚;))

 「……ん????」

 タケルが放った巨大なムシの顔を見て、

 (;・ω・)…………

 ↑こんな感じで、表情を失くす俺……。

 ちょ、ちょっと待てよ……w

 こ、このムシ……! “ヘルクレスヘルクレス”って……!!! 光る赤目ってッッッ!!!

 リッキーブルーの突然変異種なんじゃありませんかぁぁぁああああ!!?(驚)

 まさかまさかの、突然変異種の登場……!

 強さMAXなうえ、技も2回使える“最強の敵”を相手に、どう戦えばいいのか……!?

 続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

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