ついに決勝戦だけど……
神に選ばれた者だけ参戦できる伝説の舞台、
“激ムズ!ついか虫記念大会”
に、ふらりふらりと参戦してしまった俺。
「しょせん、虫相撲大会だしwwww」
と、失礼なほどゲラゲラと笑い転げながら1回戦になだれ込んだけど、
相手、強っよ……!!(((( ;゚Д゚))) 強さはふっつーにMAXで、こっちにアドバンテージがひとつもないんですが……!!!
こんな、修羅たちが集う大会ではあったが、
俺は52歳の老練さを発揮して、小学生のひかり君を一蹴。大人げないところをまざまざと見せつけて、どうにかこうにか、
決勝戦へコマを進めたのである。
……ってところまで、前回の記事で書いた。
決勝戦の相手は、↓こちらのタケル君。
ジャイアン風な見た目で、どちらかと言うと脳筋タイプを思わせるけど、
「ガチでいくぜ! ヒントはナシだ!!」
まったく油断してない……! ルックスとは裏腹に、意外や策士タイプなのかもしれんぞ……!!
いやでも、これは困ったことになったぞ。
虫相撲大会は思いのほかガチンコの勝負で、1回戦と決勝のあいだでもインターバルはいっさいない。つまり、一度大会が始まってしまったら“途中でムシにエサを与えることはできない”ってことなのだ!!!
こ、この鉄のルールが、俺にとっては致命的でさぁ……!((゚Д゚;))
1回戦でも元気な戦士を選ぶのに苦労したってのに、そいつらもすでに擦り減ってしまって……>< 決勝の前では、なんと……。
う……。
うう……!
ううう……ッ!!
うおおおおお!!!((゚Д゚;)) 元気なムシ、まったくいねええええ!!!!>< ただでさえ相手の強さが極まっているってのに、これじゃあお話にもならないのでは!!!><
それでも、先鋒を選ばないことには話が進まないので、強さMAXの500はあきらめて……。
元気8のアクティオンゾウカブトがいてくれた……! こ、こいつなら目押しルーレットしだいで、どうにか喰らい付いてくれるのでは……!!
そして、緊張の1本目。
対戦相手のタケルが出してきたのは……!!!((゚Д゚;))
「……ん????」
タケルが放った巨大なムシの顔を見て、
(;・ω・)…………
↑こんな感じで、表情を失くす俺……。
ちょ、ちょっと待てよ……w
こ、このムシ……! “ヘルクレスヘルクレス”って……!!! 光る赤目ってッッッ!!!
リッキーブルーの突然変異種なんじゃありませんかぁぁぁああああ!!?(驚)
まさかまさかの、突然変異種の登場……!
強さMAXなうえ、技も2回使える“最強の敵”を相手に、どう戦えばいいのか……!?
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
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