再び最初のご神木へ
前回まで、『カブトクワガタ』のダウンロードコンテンツ第1弾として配信されたコーカサスオオカブトの全長MAXコンテストに参戦した話を書いてきましたがね。
どうにか343cmという最大クラス(ほかの人の記録を知らないので遠慮がちw)の個体を作り上げ、公式日記を書いている人間としての面目を躍如した……と綴らせてもらっている。
このつぎに行われるコンテスト対象は間違いなく、コーカサスと並んで実装されたマンディブラリスフタマタクワガタであろう。
俺はまだこっちの交配には手を付けていないのだが、いまからガンガン交尾させて最速のスタートダッシュを決めてしまいたい……!!
との思いも強くあるんだけど、昭和世代のおっさんの遺伝子には必ず、
“追い詰められないと動けない”
↑この呪われたDNAも含まれていてだな……w けっきょく、
「まだ慌てる時間じゃない。マンディブラリスフタマタクワガタの交配は、コンテストの詳細が発表されてからにしよう」
ってんでよろず屋の地下室から脱し、俺は再び“あの場所”に向かったのであった。
それは……もちろん!w
夜のノーマルご神木!!!www
先日、ようやくヒラタクワガタの別遺伝子3種を集め終わった……と書いたけど、その続きをやりたくて仕方がなかったのだ。
てなわけでさっそく、ピピピピピ……っとムシサーチをしたところ……!!
あ!!! このオオクワガタ……遺伝子に“マット”と明記されている!! こいつは間違いなく……いままで出会ったことのないオオクワガタのレア色だぁぁぁあああ!!!www
……いや、この間ずっと“レア色”という表現を使ってきたんだけど、ぶっちゃけヒラタクワガタにしても、“つや”、“はんつや”、”マット”の3色の中で、どれがいちばんレアなのかは素人の俺にはよくわからないという……w なので今回のオオクワガタも、初めて見たこちらのマット君が希少性がもっとも高い……とは言い切れないわけで。じつは、
「マット、オオクワガタの最大派閥ですけどwww」
なんてことを言われる可能性もある。
……ま、とは言え、俺がマットに初めて出会ったのは覆しようのない事実なので、当然迷わず……!
最大最強のヘルクレスオオカブトを出して、こいつを捕まえることにしました!!ww
その結果……!
恐怖の超大型巨人・ヘルクレスオオカブトを前にしたら、マニア垂涎のオオクワガタですらこの小ささ……w 火力の差も歴然としており、
ヘルクレスオオカブトの“94”に対し、野生のオオクワガタができたことは……!
たったの“13”での対抗……。大人に怒られた子どもが、ギャン泣きしながら手を振り回しているみたいなものか……。
当然、このまま勝負は決しまして……!
よしよし……! オオクワガタのマット、初入手!!!
なかなか幸先がいいぞ……!! 今日はこのまま夜のご神木に張り付いて、レア色を集めまくることにしようや!!!
そんな、意気上がる俺の目の前に……!!
ピピピピピ……!
「……え???」
シルエットは明らかにカブトムシなんだけど……!
その尻、月明かりに照らされて光っているような……!! それも……思いのほか、赤く輝いている気がするぞ!!?
衝撃の次回に続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
(C)2023 小学館・うえむらひろし