デュエマ妄想構築録 vol.58-2 ~再現性へのこだわり!オルガンクルー・テクノロジー!!~

By まつがん

 いよいよ発売となったアビス・レボリューション第1弾「双竜戦記」。デュエマプレイヤーたちは新たるオーバーレア・スーパーレアやベリーレアなどを使って様々な新デッキを模索していることだろう。

 そんな中で私はというと、とある1枚の地味なレアカードに注目していた。

▲アビス・レボリューション 第1弾「双竜戦記」収録、《KING THE オルガンクルー》

 《KING THE オルガンクルー》。光り物でこそないものの、よく読むとすごいことが書いてあるカードである。

 何せ《KING THE オルガンクルー》がいる状況では、どんなに重い呪文も半分のマナで唱えられるということになるからだ。

 逆に言えば、「呪文を唱える限りにおいてはマナが倍量になる」ともとらえることができる。そして、「マナが倍になって楽しい」というIQ2のカードといえばやはりこれだろう。

▲双極篇 第2弾「逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」収録、《ドルツヴァイ・アステリオ》

 《ドルツヴァイ・アステリオ》。デュエパーティーにおいては最強カードの一角とも言われるこのカードだが、通常の2人対戦では4枚だけだとデッキコンセプトとしてはそこまであてにできない上に、マッハファイターの殴り先がいないとマナが倍量にならない不安定さも抱えているという弱点があった。

 だがそこに殴り先が不要でかつ呪文を唱える限りにおいては《ドルツヴァイ・アステリオ》の5~8枚目となる《KING THE オルガンクルー》が加わったことで、「2→4→6でマナを倍量にして重い呪文を唱えて勝つ」という脳内お花畑コンセプトの再現性が大幅に高まったと言えるのである。

 となると残る問題は、どんな呪文を唱えるか。

 《KING THE オルガンクルー》は出した次のターンに14マナ以下の呪文が唱えられるが、《ドルツヴァイ・アステリオ》の側は殴った次のターンには13マナまでしか伸びないため、検索条件の重なり合いから「13マナ以下で唱えたら勝つ呪文」を探すことになる。

 では「13マナ以下で唱えたら勝つ呪文」といえば……?

▲「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚」収録、《オールデリート》
▲超天篇 第4弾「超超超天!覚醒ジョギラゴン vs 零龍卍誕」 収録、《煌銀河最終形態 ギラングレイル》

 《オールデリート》?否。

 《煌銀河最終形態 ギラングレイル》?否。

▲「超王道戦略ファンタジスタ12」収録、《インビンシブル・テクノロジー》
▲「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」収録、《キング・シビレアシダケ/インビンシブル・テクノロジー》

 《インビンシブル・テクノロジー》を唱えればいいのでは???🤔🤔🤔

 そう、理性の放棄(甘え強パンチ)である。

 《インビンシブル・テクノロジー》は唱えると手札と山札の内容を好きに操作できるので、デッキ構築の段階で「《インビンシブル・テクノロジー》を唱えたら勝ち」という風にデッキ内容を調整しておけば、実質的に「13マナ以下で唱えたら勝つ呪文」の要件を満たすことができる。

 加えて《キング・シビレアシダケ/インビンシブル・テクノロジー》でツインパクト化もしており、2→4→6→13という動きの再現性も見込める上に、水+自然という文明が《ドルツヴァイ・アステリオ》《KING THE オルガンクルー》と一致しているのもありがたい。

▲「最強戦略!! ドラリンパック」収録、《エンドレス・フローズン・カーニバル》
▲「キングマスタースタートデッキ ハイドのディスペクターN・EXT」収録、《妖精 アジサイ-2》

 「《インビンシブル・テクノロジー》を唱えたら勝ち」にするためには、まず《エンドレス・フローズン・カーニバル》を挟むことが前提となるだろう。

 となるとデッキ内にスノーフェアリーの枚数をある程度確保する必要があるが、2→4→6のマナジャンプの動きを構成する部分を《妖精 アジサイ-2》などで可能な限りスノーフェアリーに寄せておけば問題はない。

▲「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」収録、《神の試練》
▲「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」収録、《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》

 《エンドレス・フローズン・カーニバル》で相手に何もさせずにマナを起こしたら、あとは《インビンシブル・テクノロジー》で調整した山札から恒例の《神の試練》《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》のセットで4億ターンくらい獲得して勝利できるはずだ。

 というわけで、できあがったのがこちらの「オルガンクルー・テクノロジー」だ!

 『オルガンクルー・テクノロジー』

枚数
カード名
4 《霞み妖精ジャスミン》
4 《再生妖精スズラン》
2 《桜風妖精ステップル》
3 《キング・シビレアシダケ/インビンシブル・テクノロジー》
3 《妖精 アジサイ-2》
4 《ドルツヴァイ・アステリオ》
4 《KING THE オルガンクルー》
3 《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》
4 《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》
3 《神の試練》
4 《インビンシブル・テクノロジー》
2 《エンドレス・フローズン・カーニバル》

 

???「確かに再現性は高いかもしれませんが、やりたいことをやるためだけに40枚全部使っちゃったらトリガーなくて《凶戦士ブレイズ・クロー》にひき殺されますよ!」

 そ、その声は!?

 デュエマLOVE、デッドマン!!(なんかプロレスリスペクトらしい)

デッドマン「再現性を重視する研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」

 はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?

 次回に続く!


ライター:まつがん                      
 
フリーライター。クソデッキビルダー。        
 
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。  
 
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。

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次回更新は5/5(金)更新!!