デカくなって参りました
前回の記事で、ついに栄養合計“900”の壁を越えて、“930”の虫を作ることに成功した話を書いた。
その方法を簡単にまとめると、
・その虫のMAXのつがいを交配する
・卵→“万能伝説のエサ”を与える
・1れい幼虫→“万能伝説のエサ”を与える
・2れい幼虫→“万能伝説のエサ”を与える
・3れい幼虫→万能シリーズはやめてふつうのエサを与える
こんな感じ……のはず!!ww
この理論に則って、新たにヘルクレスオオカブトの交配を行ってみよう。
まずは、何を置いても……!
ゆっさゆっさwww
交尾させないことには始まらない!!!
いまやこのつがいは、どちらもアルティメットスーパーヘビー級とも言える猛者どもである。ここから誕生する卵は当然……!
アルティメットスーパーヘビー卵!!!ww これ以上大きい卵は地球上に存在しないに違いない!!!
……と書きつつ、これはあくまでも異世界の話なので、今後何が起こるかまだわからないんだけど。
そしてここからは、幼虫君も楽しみにしているであろう究極のグルメタイムである。とにかくひたすら、もっとも栄養価が高く、もっとも高価でおいしい(食ったことないから知らんけど)万能伝説のエサを与え続けるのだ。
そして、3れい幼虫になったところで、
投入するのが……理外の↓こちら!!
万能シリーズは何を食わせても、
「食い飽きた。けッ!」
と文字通り吐き捨てられるので、ここで一気に“庶民のエサ”に戻さねばならない。前回は栄養価が30の“カブトようちゅうのえさ”にしたので、今回は……!! 栄養価60の“カブトようちゅうのよいえさ”にしておこうか!!
これはアレだな。
超絶金持ちで、毎日のように和牛ステーキやら高級寿司やら特選うな重やらを与えられ、すっかり舌が肥えてしまったところで、
「なんか……飽きた。肉じゃがとか、豚汁が食いたいなぁ……」
と感じるのと似ている気がする。……いや、そんな経験ないので想像だけど、よくマンガなどでお金持ちのお嬢さんがお忍びで庶民の町にやってきて、そこで触れた“ふつうの”食べ物のおいしさに衝撃を受けるシーンをよく見るので、それと同じようなものなんだと思う。
とはいえ、カブト幼虫の良いエサは、それでも栄養価は60もあるのだ。
「こんなん、味が濃すぎるよぉ!!」
と突っぱねられる可能性はゼロとは言えない。
緊張の一瞬……! 生まれたサナギの栄養合計は……!!
あッ!!! 栄養合計、過去最高となる“960”を叩き出してるよ!!! うおおおお!! できたできた!! やっぱりこの理論は間違っていなかったんだね!!!
当然、このヘルクレスオオカブトのメスの評価は……!!
最大体格の花丸虫!!! しかも、競いどころである全長はだな……!!
これまた過去最高!! 243cmを叩き出すことができたぁぁぁあああ!!ww このメスを母体にすれば、さらにさらに大きなヘルクレスオオカブトを生産することが可能かもしれないぞ!!!
となれば、それまで活躍してくれた別のメスは……!
金策のため、あっさりドナドナ^^; がんばってくれたのに、ゴメンな^^; でも、得られた81000円でさらなる戦士を量産するので、草葉の陰から見守っていてくれい!!
さて、ぼちぼちストーリーも進めなきゃだな……!
続く!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info
(C)2023 小学館・うえむらひろし