【カブトクワガタ日記】第2回 史上もっとも”虫が美しいゲーム”

さあゲームを始めよう!

 コロコロコミックと『甲虫王者ムシキング』の植村比呂志氏が放つ“ムシゲー”、Nintendo Switch用ソフト『カブトクワガタ』プレイ日記の2回目だけどね。

 1回目の前回は、まさかの……!

 ゲームの冒頭で出てくるコロコロコミックのロゴと、1文字残らず合成音声が読み上げてくれる”超絶フルボイス”にツッコミを入れていただけで終わってしまったので(苦笑)、まともなプレイ日記は今回からとなる^^;

 いや、それすらも……!

 1歩進むごとにツッコミポイントが出てくるので、達成できるかわからないんですが!!!

 でも、ひとまず粛々と序盤を進めていこう。

 まずゲームの舞台となるのは↓こちら。

 ”じぶんのまち”

 ピュルルルルル~~……w

 この、ゲーム性には直結しない余計な贅肉とも言える固有名詞を徹底的に排除していく方針は、じつに潔くて「アリだな」と思ったね。考えようによっては、

 「じゃあここ、ボクが住んでる下仁田町(※角満の故郷)ってことにしよ!!

 なんて、プレイヤー自身が脳内補完できるわけだし。この、不要なものを削ぎ落していく方針が、返って感情移入を促しているってことだ。さすがコロコロコミック。さすが植村比呂志。

 そしてゲーム内時間はもちろん、日本全土が甲虫パラダイスと化す”少年たちの夏休み期間”だ。

 つぎのシーンで、

 やたらと美人なお母さんが出てきて「今日は登校日でしょ」と教えてくれるので、おそらく8月の初旬から中旬あたりなんだろうな。ちなみにお母さんのセリフも、

 みずからツッコミを入れているこの独り言も、くどいようだがすべてフルボイスである。

 では、”でる”を選んで学校に向かおう。……くどいようだが、この「でる」もフルボ(以下略)

 家を出ると、↓こちらの街のマップが現れる。ご覧の通りマーカーが立っている場所があるので、それを選んで話を進めていくのが基本的な仕様だ。

 ここではナゼか学校ではなく、”むしショップ”を選択するようになっている。

 「急いで学校に行かなくていいのか……?」

 なんて疑問を覚えながらも、むしショップを選んでみると……!

 あww かどまん君が、俺が心に思った疑問に答えてくれてるww どうやら早めに家を出て、むしショップに立ち寄る時間を捻出してくれたようだ。

 すると……!!

 !!! さっそくキタッ!!! いかにも虫育成ゲームっぽい、甲虫売買のフラグ!!!ww しかも、素人目にも希少度が高そうなオオクワガタをいきなり買っていいってことか!?

 「買う買う!!ww オオクワガタとか、ぶっちゃけラスボスレベルなんじゃね!!?ww

 なんて言いながら、入荷したてのオオクワガタを見せてもらうと……! これが、もう……!! ”圧巻”以外のナニモノでもない、とんでもない観察モードが始まってだな……!!

 ずーーーーーんwww

 「うお」

 リアルに声が漏れたわ……w え、これって、もしかして……!

 黒びかり~~~ん……w

 腹~~~~ん……ww

 尻~~~~~ん……www

 ……って、甲虫モデルの精度がやべぇぇええええ!!!www

 え! ええ!? どんだけこのモードに力を入れてんのこのゲーム!!!ww 現時点で間違いなく、世界でもっとも美しいカブトムシとクワガタが見られるゲームだろコレ!!ww 眺めているだけで、少年時代に触りまくってたカブトやクワガタの質感が手に蘇ってくるレベルなんだけど……!!(驚)

 このへんはさすが、小学館の大人気図鑑シリーズ『図鑑NEO』が協力しているだけあるわ……! 虫好きはこの観察モードを見た瞬間に、

 「500円分くらい元を取ったな。間違いない」

 と言ってほくそ笑んだに違いない。それくらいの超絶精度を誇っているよコレ……。

 しかも、このオオクワガタ……!

 さっそくここで買えちゃうんですよね!!?

 「君がいま持ってるお金じゃ足りないね。ぷw」

 !!? 勝手に俺のサイフ覗くんじゃねえよ!!!>< 夏休みだってのに、1000円しか持ってなくてすんませんでしたね!!><

 さらに……!

 「あらあら。お金が無いって寂しいものね

 って、あんた誰ぇぇえええ!!? ていうか、いきなり出てきて憐れむとか、ずいぶん失礼な子だなオイ!!!ww

 彼女はいったい誰なのか!?w

 次回に続くw

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『カブトクワガタ』公式ツイッター:
https://twitter.com/kabukuwa_info

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