By まつがん
「ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~」は、収録カードのほぼすべてが闇文明という特徴を持ったパックだ。
そして闇文明はコンボに長けた文明なので、今回はコンボに向いた様々なカードが収録されているというわけである。
《デカボッチ・ボロフ》。《帝神龍装 ティーゾリス》と似たような、クリーチャーの破壊時効果を倍にできる能力を持ったカードだ。
《帝神龍装 ティーゾリス》との違いは、《デカボッチ・ボロフ》自身でクリーチャーを破壊して破壊時効果倍増の恩恵にあずかれるという点にある。
《帝神龍装 ティーゾリス》の場合は「《帝神龍装 ティーゾリス》召喚」「破壊時効果を持つクリーチャーを召喚」「破壊」という3つのステップが必要だったが、《デカボッチ・ボロフ》なら「《デカボッチ・ボロフ》召喚」「破壊時効果を持つクリーチャーを召喚」という2つのステップだけ踏めば、あとは前のターンから出ていた《デカボッチ・ボロフ》を攻撃に向かわせるだけで破壊時効果を倍増させられるため、かなり強力な1枚と言えるだろう。
さて、では《デカボッチ・ボロフ》でどんなクリーチャーを破壊するべきだろうか?
まず思いつくのは、《爆竜兵ドラグストライク》や《賢門の精霊ヘブンストライク》だろう。なんと言っても2ターン目のマナ加速から4マナ目で《デカボッチ・ボロフ》を出してからの5マナ目で綺麗につながるのがマナカーブ的に美しい。
だがこれらは手札からの踏み倒しになるため、《デカボッチ・ボロフ》の2ドローがあるとはいえ踏み倒しが不確定な点が弱点となってしまう。
ならば、確定で踏み倒しをすればいいのではないか?
そう、すなわち。
《霊翼の宝アルバトロス》を破壊したら楽しいのでは???🤔🤔🤔
《霊翼の宝アルバトロス》の破壊時能力なら墓地からクリーチャーを蘇生できるので、手札に抱えるよりもハードルが低い墓地肥やしによって踏み倒し先を用意することができる。
しかも蘇生先にスピードアタッカーを持たせるので、一気に大量の打点を用意することができそうだ。
火闇自然という3文明になるので、《鬼札アバクと鬼札王国》は高速墓地肥やし兼マナベース補助として活躍が見込める。
《デカボッチ・ボロフ》と同じく「ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~」に収録されている《漆黒の深淵 ジャシン帝》も、序盤の露払い兼墓地肥やし要員となりつつ最終的にはフィニッシャーにもなりうるという素晴らしい性能の持ち主だ。
《烈火大聖 ソンクン》も単体で相手のメタクリーチャーを対処できることはもちろん、《デカボッチ・ボロフ》がいる状態で《悪魔妖精ベラドンナ》などの自壊クリーチャーと組み合わせれば相手のシールドを一瞬にして割り切ることが可能となる。
というわけで、できあがったのがこちらのデッキだ!
『デカボッチ・アルバトロス』
4 | 《霞み妖精ジャスミン》 | 4 | 《悪魔妖精ベラドンナ》 | 4 | 《爆砕面 ジョニーウォーカー》 | 4 | 《骨折人形トロンボ/デビル・ハンド》 | 4 | 《漆黒の深淵 ジャシン帝》 | 4 | 《鬼札アバクと鬼札王国》 | 4 | 《デカボッチ・ボロフ》 | 4 | 《闇の破壊神ゼオス》 | 4 | 《烈火大聖 ソンクン》 | 4 | 《霊翼の宝アルバトロス》 |
回らんな???🤔🤔🤔
原因は明白だった。3文明でタップインがクソほど多い割りに準備に手間がかかりすぎて速度が死にかけのカタツムリに等しいのだ。
だが《霊翼の宝アルバトロス》を使う以上、3文明の軛からは逃れられない。
であるならば、《霊翼の宝アルバトロス》以外の《デカボッチ・ボロフ》の相棒を見つけるしかない。
《霊翼の宝アルバトロス》の問題点は、「文明が多い」ことと「墓地肥やしが必要」という2点にあった。
となれば、山札から直接踏み倒し先をサーチできる単文明クリーチャーがいれば最強ではないか?
そう、すなわち。
《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》を破壊したら勝ち確では???🤔🤔🤔
《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》は破壊時に山札からコストの合計が6以下になるように非進化クリーチャーを好きなだけ出せるという、ただでさえ強力な破壊時効果を持っている。この破壊時効果が《デカボッチ・ボロフ》で倍になったならば、適当に《烈火大聖 ソンクン》2体と《悪魔妖精ベラドンナ》2体をサーチするなどして対戦相手をアルデンテに茹で上げることも可能となるはずだ。
だが問題は、《デカボッチ・ボロフ》がいる状態で《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》をどうやって着地させるか、である。4コストのカードを出した次のターンに7コストのカードを出すには、《ドラゴンズ・サイン》のようなカードがなければ成立しない。だがジャイアントやアンノウンが出せる《ドラゴンズ・サイン》は今のところ (たぶん) 存在しない。
ならばどうするか?
私が考えたのは2段ロケット方式だった。
《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》のパワーは7000なので、《ドンジャングルS7》でぴったりマナから踏み倒すことができる。そして《ドンジャングルS7》は《ソーナンデス》からの「Jチェンジ」で出せるので、これで《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》が着地するターンを1ターン縮めることができる。
さらに《狂気と凶器の墓場》を使えば《ソーナンデス》が5ターン目に出せるので、4マナで《デカボッチ・ボロフ》→5マナで《狂気と凶器の墓場》で《ソーナンデス》釣って《ドンジャングルS7》にチェンジしてマナから《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》でミッション達成というわけだ。
ちなみに《狂気と凶器の墓場》で《ソーナンデス》が落ちるかは完全に祈りの領域なので寺社仏閣を頼らざるをえないことはもちろん、この段階で5枚コンボくらいになっていて要求値がカンストしているので路上で300人くらいのおじいちゃんおばあちゃんを助けてからデッキを回すことが推奨される。
それはともかく、あとは闇単で良い感じに《デカボッチ・ボロフ》を探しながらマナを伸ばせるカードとして《スクリーム・チャージャー》を適当に放り込めば完成だ。
というわけで、できあがったのがこちらの「デカボッチ・スパゲッティーノ」だ!
『デカボッチ・スパゲッティーノ』
4 | 《霞み妖精ジャスミン》 | 4 | 《悪魔妖精ベラドンナ》 | 4 | 《デカボッチ・ボロフ》 | 4 | 《烈火大聖 ソンクン》 | 4 | 《ソーナンデス》 | 4 | 《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》 | 4 | 《ドンジャングルS7》 | 4 | 《トレジャー・マップ》 | 4 | 《スクリーム・チャージャー》 | 4 | 《狂気と凶器の墓場》 |
???「こら!カードゲームの引きのために一時的におじいちゃんおばあちゃんを助けるんじゃなくて、ちゃんと普段からも助けなさい!」
そ、その声は!?
破壊と博愛、デッドマン!!(なぜヨネダ2000……?)
デッドマン「次なる新パックが待ち遠しい研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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