トッププレイヤー イカすガチ対談マッチ!!
【あとばる×れんぞーん 第4回】
あとばる選手とれんぞーん選手による対談のラスト。
最後はスペシャルのカニタンクについてふたりに語ってもらったぞ。強いハズなのに、自分が使うとうまく敵を倒せない、なんて悩みがある人は要チェックだ!
あとばる
驚異的なエイム力を持つカリスマプレーヤー。「第2回スプラトゥーン甲子園」では、不利な状況から相手を次々と倒す神がかり的なプレーを連発し、優勝に大きく貢献。H3リールガンの名手としても知られ、彼の影響でH3リールガンを使い始めたプレーヤーも多いとか。おもな実績は「第2回スプラトゥーン甲子園」優勝、「第4回スプラトゥ-ン甲子園オンライン代表決定トーナメント」優勝など。チーム・よしもとゲーミング カラマリ所属。
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ナワバリバトルで開催されるフェスで幾度となく上位に入るなど、『スプラトゥーン』でも名の知れた超実力者。あらゆるブキを使いこなすとともに、常に安定感抜群の立ち回りを見せるそのプレイは多くのプレイヤーにとって参考になる。大会の実績も豊富で、GGBoyZのサポートメンバーとして出場した「第5回スプラトゥーン甲子園2020」では見事に「関東地区大会DAY1」優勝という結果を残している。『3』では新たにDETONATORに所属。今後のさらなる活躍が非常に楽しみなプレイヤーのひとりだ。
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カニタンクを効果的に使うために知っておくべきこと
――いま環境的にはスペシャルのカニタンクが強いとされていますけど、いまいちうまく使いこなせていなくて。カニタンクを使う際のポイントを教えてほしいんですけど、基本的には吐く位置をちゃんと考えることが一番大事になってくる?
れんぞーん:吐く位置は大事ですね。たとえば手前に敵がいる場合に吐いても、カニタンクって近くの敵にエイムを合わせるのに時間がかかってしまうので、そういう手前の敵はメインとクイックボムで対処するのが基本ですね。
あと、カニタンクの役割として一番大事なのは、奥にいる敵をどれだけ退かせるかというところで、カニタンクってめちゃくちゃ射程が長くて、カノン砲の爆風だけでいったらリッターよりも長くて、触れる位置もかなり広い。なので、理想は逃げた敵も触れる位置に陣取って、そこから相手の逃げ場をなくしつつダメージを入れるということが大事になってきます。まだ近くに敵がいる状況で吐くと不意打ちでやられたりするので、クイックボムとか塗りで敵のラインを下げたあとにカニタンクを入れて逃げ場をなくしてというのが一番強いですね。
――それを狙いやすいのが高台ということになんですね。
れんぞーん:そうですね。上から狙えば逃げ道も全部見えて、こっちは敵が逃げるであろう方向を撃っているだけで倒せるみたいな状況が理想です。
あと、触れる位置の敵であればクイックボムを挟んでからカニタンクを入れるのがおすすめです。クックボムでダメージも入るので、あとはカノン砲を1発入れるだけで倒せたりするので、クイックボムの精度を磨くこともカニタンクを効果的に使う上では重要ですね。
――あとばる選手はいかがですか?
あとばる:けっこう吐くタイミングが重要だなというのは感じますね。
僕自身、最初は相手のスペシャルにカニタンクを返すという意識でやっていたんですよ。たとえば、相手がポップソナーを吐いてきたから、高台からカニタンクを返そうみたいな。そういう感じで使っていたんですけど、そうするとポップソナーで自分のカニタンクの動きを邪魔されるし、向こうは避けるだけでよくなって全然カニタンクが刺さらなくて。なので最近の意識としては、相手の打開を予想して、早めに吐くということをやっていて、そうするとちょっと前のめりに出てきた敵に対してけっこう刺さるんですよね。
れんぞーん:確かにカニタンクは連射モードで最速の射撃速度になるまでに時間がかかるので、早めに吐くと相手のカニタンクとかナイスダマに対して強気に割りに行けたり、スペシャル同士の撃ち合いで有利になったりというのはありますね。逆にあと吐きだと、相手のカニタンクも先に吐いている分、連射が速かったり、ナイスダマで割られたり、メガホンもきついとかなっちゃうので、そういう意味でも先に吐いた方がいいというのはその通りですね。
――じゃあ、打開が来たから返そうじゃなくて、打開が来そうだからここで吐こうというのがよい?
れんぞーん:それが強い吐き方になります。
あとばる:僕も最初、「なんでこんなにカニタンクが刺さらないんだろう」となったんですけど、タイミングを変えたら刺さるようになったので、そこはけっこう意識するといいかもしれないです。
――新シーズンではXマッチも実装されました。Xマッチでなかなか勝てなくて苦労している人も多いと思うのですが、安定して勝つためにはどんなことが必要だと思いますか?
れんぞーん:味方の立ち回りを見てからなにかをするってのも一応アリなんですけど、一番勝っている人は自分がやりたいことを通して、みんながそれについてきてというパターンが多いですね。逆にそれをしてくれる人がいないと、みんなそれ待ちみたいになって相手に押し込まれて負けたりするので、いかに自分のやりたいことをできるようにするかがポイントかなとは思います。
特に初動に関しては、このステージはスペシャルが最初に刺さったらラインを一気に上げられるから最初はスペシャルを溜めるとか、このステージはスペシャルを吐いても強い位置がないから最初はメインで様子を見るという感じで決めて、それを実行するのがいいと思います。
毎回、どうしようと考えているとその時間がもったいないし、Xパワーの上位帯だとレベルが高くてそんなことを考えているヒマはないので、最初にやることを考えておいて、あとは味方がどうついてきてくれているかみたいな。特に前線ブキは自分のプレイでけっこう展開を作れるので、味方についていくことより、味方がついてきてくれることを考えて試合を進める方が、より勝てる気はしますね。
あとばる:僕も大体同じ意見ですね。自分でゲームメイクするというのはすごく大事かなと。
『2』のガチマッチはそれをしても変な話、周りがついてこられなかったり、「ヘイトを稼いだからエリアをとれたと思ったけど、味方が塗ってくれなかったか」とかが多かったので、できる限りチーム全体のミスを減らす動きが大事だったんですけど、『3』のXマッチはみんな動きがすごくよくて、自分が筋を作ったらそれに応じて動いてくれるし、ミスったらカバーしてくれるので、勝ち筋を作りに行き得だなと思っています。感覚としてはXマッチのレベルがすごく上がったなという印象ですね。
れんぞーん:それはめっちゃ感じます。『2』の頃に比べたら相当レベルが上がっていて、味方も敵も全員基本的に強い人と当たるので、勝ち筋をつかむときもそうだし、負けるときも「これはやられたな」というのが多いので、かなりレベルは高いと思いますね。
――『3』のXマッチはマッチングもかなりうまくできているんですね。ちなみに負けが続くとどうしても気持ちが切れてしまいがちなんですけど、れんぞーん選手はそういうときに気持ちを切り替えたり、冷静になるためになにかやっていることはあったりしますか?
れんぞーん:一番簡単なのはブキを変えるとかなんですけど、それで切り替えられないときは完全に忘れることですね。
引きずるのが一番次につながらないので。負けたことを反省するのも大事だとは思うんですけど、その1試合をその時間で反省してもどうせすぐには活かせないので。自分のせいで負けた試合だったら反省はするんですけど、そうでないときはそんなことはなかったと思って、いまから潜り始めるぞくらいの気持ちでやり始める感じですけね。
結局、Xマッチってずっとやるので、負けて引きずるくらいなら忘れちゃった方が楽くらいの気持ちを持つことが大事かなと思います。
――そうした切り替えもXパワーを上げるための大事なポイントですよね。では、最後にれんぞーん選手の今後の個人やチームとしての目標を教えてください。
れんぞーん:チームとしては今後もいろんな大会に出場していく予定なので、そこでの優勝はもちろん、チーム全体の練度もさらに磨いていければなと思っています。個人としては、フェスに力を入れいきたいと考えていて、第2回のフェスでは2位をとれたので、次は1位を目指していきたいですね。
・カニタンクは奥にいる敵をどれだけ退かせられるかが大事!
・カニタンクは相手の打開に合わせるのではなく、早めに吐く方が強い!
・試合の勝ち筋を意識したプレイを身に着けることがXマッチで勝つポイント!
次回は小学生時代から活躍する、あのプレイヤーが対談に初登場! お楽しみに!