【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第1000回 ありがとう! 角満島開拓日誌、前人未踏の連続1000日1000回達成~~~!!!(涙)

読者の皆さん、読んでくれてありがとう!!

 『あつまれ どうぶつの森』の第一報が報じられたのは、いまから4年も前の2018年9月14日。任天堂のWeb情報番組“Nintendo Direct 2018.9.14”でのことだった。その後、2019年6月16日に行われたNintendo Directで、

 “2020年3月20日発売”

 が告げられたことを受けて、こんにちに至る最初の歯車が回り始める。

 シリーズ1作目からの大ファンであり、ファミ通時代に開発者への長時間インタビューをもとにした“『どうぶつの森』誕生物語”という12ページに及ぶドキュメンタリーを書いたことがある俺は、即座に同僚のたっちー先生に告げたのだ。

 「『あつ森』のプレイ日記、発売当日からスタートさせよう!!」

 『どうぶつの森』シリーズでプレイ日記を書くことは、ゲームエッセイストを標榜する俺にとって“悲願”のひとつだった。

 あの、究極的に牧歌的な世界の中で、とくに目的もなく、日がな一日のんびりと暮らしている“だけ”の風景を切り取って、どこかに貼り付けることができたなら……! “日記”というカテゴリーにおいて、これほどふさわしい記事はないのではなかろうか……!

 ファミ通にいたころから『どうぶつの森』シリーズの新作が出るたびに、そんなことを考えてやまなかった。

 しかし、当時はいろいろな部署を掛け持ちで持っていたし、その合間を縫ってサラリーマン作家として活動を続けていたので、毎日のようにプレイして心情を綴るような連載を抱えることができずにいた。けっきょく、悲願を達成できぬまま俺は古巣から旅立ち、独立して、仲間とたったのふたりで小さな小さな事務所を立ち上げるに至るのである。

 そして、経営は本っっっっっ当にたいへんながらもサラリーマン時代のような足かせは無くなり、アレコレと自由に書く余裕も生まれたことで、決して忘れることのなかった上記の想いがふつふつと再沸騰し始めるのである。

 「『どうぶつの森』の新作が発売されたら……今度こそ、プレイ日記を書くぞ……!!!

 とね--。

 幸い、同僚のたっちー先生も『どうぶつの森』シリーズは俺以上のガチユーザーだったので、俺の提案に否はなかった。それどころか、

 「『ぶつ森』(あつ森以前は、このように略していたw)は、生半可な気持ちで向き合ったらあかんで……!! 全精力を注いで、立派な連載に育てていこうな!!!

 鼻息荒くこんなことを言って、俺を叱咤したのだった。唯一の同僚とコンセンサスが取れたことが、当時どれほど頼もしかったことか……。

 そして、『あつ森』のプレイ日記を書くメディアは、

 「ぜひウチでやってください! 好きなだけ書いてもらってけっこうですので!!!

 と当時のコロコロオンラインの責任者に口説かれ、古巣ではなくこの場所で書くことに決める。いま思えば、おそらく別のメディアだとこれほどの量の記事を掲載することは不可能だったと思うので、1000回到達に至った柱のひとつは間違いなく、あのときの責任者さんだったなと思う。本当に、ありがたかったわ……。

 そんな“角満島開拓日誌”の記念すべき1回目で、俺はつぎのようなことを綴っていた。

◆◆◆

 初めての土地に向かう日の朝は、どうしてこうも恍惚と不安がないまぜになった、不思議な気分になるんだろう。

 あの場所には……何があるのかな?

 早く行きたいけど……でも、行きたくない気もする!

 会いたいけいど会いたくない……という、初恋に戸惑う少年少女のような甘酸っぱい気持ち。目的地がどこであれ、旅にはそんな空気が付きまとう。

 もしもそれが、初めての場所であったらなおさらだ。しかも……人跡未踏の無人島なんてことになったらアナタ!! その心模様ときたら……!!

 「もう、ワクワクがあふれすぎて空飛んじゃいそう!!! 早く無人島に行きたいよぉぉぉおおお!!!」

 ってことになる。期待と焦燥が振り切れると、ナゼか人はそれを喜びに転嫁しようとする生き物なのだ。有史以前から、そういうことになっているのである。

(中略)

 ……というわけで、ついに始まりましたよ『あつまれ どうぶつの森』の無人島生活が!!

 Nintendo Switchという小さな箱に入った小さな小さな無人島で、勝手気ままでユルユルなスローライフを堪能する日々がスタートしたんだよーーー!!

◆◆◆

 ……コーフンしすぎて、何を書いているのかよくわからんけど(苦笑)。いいトシしたおっさんが、1本のゲームの発売を心の底から喜んでいることだけは伝わってくる文章だなぁwww

 そしてこの日以来、俺は1日たりとも休むことなく長文の(これ重要)日記を書き続け(※記事の公開設定に失敗してアップできなかった日は除くw)、じつに連続1000日1000回という、誰もなしえたことのない領域に到達したのである。

 前回の記事にも書いたけど、最初はこんなに連続で更新するつもりは1ミクロンもなかった。

 読者に読み癖を付けてもらうために、ゲームの発売からしばらくは連続して更新する……という手法は、俺が毎回のように採用する“常套手段”のひとつ。『あつ森』のときもそのつもりで、

 「開始から1週間くらいは、週末も休まずに書いていこうかね!」

 とたっちー先生に話し、その通りに書いたんだけど……。

 なし崩し的に、

 「せっかくだから、今週末も書いておくよ

 「ゴールデンウィークだけど……祝日の分も書き溜めたから、更新しちゃおうかね^^;

 ↑こんな会話をくり返すうちに月日は経ち……気が付けば、止まれない状況に!!!www

 連続100回を迎えたときに、

 「せっかくだから、『あつ森』1周年の2021年3月20日までは1日も休まずに書いてみるよ!!www」

 このように決めてしまったことが、今回の偉業の根底にある(苦笑)。けっきょくその後も、

 「もうちょっとだけ……w」

 をくり返すことになり、2回目の誕生日を島で迎え、2回目の年越しもし、『あつ森』2周年も皆勤賞のまま祝って……現在に至ってしまったのであるwww 足を止めるところを見失いがちな俺の性格(?)を考えると、1周年を終えた後も突き進んでしまったことが運の尽きだったのかもしれない^^; それでも……一分の隙もなく、後悔なんてしていないけど。

 この1000日間、『あつ森』は、俺に季節の移り変わりと時の流れを教えてくれる格好の相棒であり続けた。

 初めてルナステラ島に上陸した2020年3月20日。このときすでに、新型コロナウイルスの猛威は世界を覆い始めていたんだよね。

 外に出ることが憚られるようになり、我が角満事務所もリモートワーク主体に切り替えて、会社に行く機会は月に数回……という体制に。日々の移ろいはテレビやネットを通じて知るという、じつに虚しくも悲しい現実に突き落とされてしまったのだ。

 でも--。

 そんなとき、俺……いや、全国のユーザーの背中をチョンチョンとつつき、

 「この中に、季節があるよ」

 と教えてくれたのが、ほかでもない『あつまれ どうぶつの森』という、“眺めているだけでもいいゲーム”だったのだ。

 『あつ森』の中には、コロナ禍において忘れてしまいがちだった季節の移り変わりが確かに存在した。

 夏は、みんなで集まって花火を楽しみ。

 俺の誕生日には毎年、サプライズを仕掛けてくれたっけ。

 12月になればしっかりと島は雪化粧され、

 そのまま、1年でもっとも盛大なイベント“カウントダウン”と新年のイベントへ……。

 そして、変わらず時は巡り、4月になると満開の桜が目を楽しませてくれる。

 それまでの日本と同じように、ね。

 忘れかけていた“日々のなんでもないこと”を『あつ森』は思い出させてくれ、この1000日のあいだユーザーを温め続けてくれた。こういった事実に改めて想いを馳せたとき、

 「『あつまれ どうぶつの森』に出会い、ずっと寄り添い続けて本当によかった……!!」

 と思わずにはいられないのである。

 でも、こうやって連載を続けてこられたのは、他でもない読者の皆さんと、好き放題に書くことを放っておいてくれた任天堂の皆様、そして記事の編集をずっとやってくれているたっちー先生のおかげであると心から思っている次第です。本当に、ありがとうございました!!!

 当然、永遠に続けられる連載ではないので、いつか終わりは来てしまうんですけど、それまでは全力で書き続けようと思っています。まだ……1000回記念のルナステラ島改造計画が1歩も進んでいないしね!!!www

 でも、今日だけはイヤなことも忘れて、ただただこの偉業に身を委ねたいと思います。

 連続更新1000日1000回……ッ!!!

 ホントにできたよ!!! やったぁぁぁぁああああ!!!!

 くり返しになりますが、まだちょっとだけ(意味深)この連載は続きます!!! これからもご愛読のほど、よろしくお願いいたします!!!

 では、何度も言いますが……!!

 読者の皆様、本当にありがとうございました!!!

 そしてこれからも、角満島開拓日誌を、どうぞよろしくお願いいたします!!!

 続く!!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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