By まつがん
恒例の宣伝からだが、皆さんは先々週発売したコロコロコミック10月号はもう入手されただろうか?
デュエル・マスターズの原作コミックが読めることはもちろん、10月に発売する「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」に関する情報も色々と掲載されている。ぜひとも手に取ってみて欲しい。
7月に発売したジョー編の最後を飾る「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」は、まだまだ我々に宿題を残してくれていた。
《お願い!デッキー》。どんなクリーチャーもジョーカーズにしてしまうという、《希望のジョー星》を彷彿とさせる大規模な種族の上書きを可能にするカードだ。
とはいえ、《希望のジョー星》と違って効果範囲は自分だけ、しかもバトルゾーンにいるクリーチャーに限られる。それでどうやってシナジーを発揮するのか……と、思われるかもしれない。
だが、5年半にもわたるジョーカーズの強化によって、ただジョーカーズであるというだけでゲームに勝てるレベルのシナジーの恩恵が受けられるようになっていたのだ。
そのシナジーとは、《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》からの《燃えるデット・ソード》だ。
ジョーカーズでもなんでもないコスト5以上のただのクリーチャーも、《お願い!デッキー》でジョーカーズにすれば「旅路デット・ソード」ができるようになる。
けれども冷静に考えてみると、それだけなら最初から《チキン・タッ太》や《キャタピラ親方》を使えばいいだけの話である。わざわざ《お願い!デッキー》によってジョーカーズではないクリーチャーをジョーカーズに変換する手順を踏むことの優位性を主張したいなら、最低でも3ターン目には (それでもマナ加速を挟んだ《チキン・タッ太》と同速だが) 「旅路デット・ソード」を決めたいところだ。
ただ、そのためには2ターン目にコスト5以上のクリーチャーを出す必要がある。そして「2ターン目に5マナのクリーチャーを出す」のは、「5軸暴竜爵」を作った際に現状では《ダースシギ卿》しか手段がないことを確認したはずではなかったか。
だが、否。「5軸暴竜爵」の場合は、実は「《暴竜爵の爪》の能力が発動するよう攻撃するクリーチャーがコスト5でなければならない」という縛りと、「《暴竜爵の爪》の能力で出せるようデッキに入れるカードがコスト5のクリーチャーでなければならない」という縛りの2つが同時に存在していた。
ところが《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》の「革命チェンジ」条件を満たしたいだけなら、「攻撃するクリーチャーがコスト5である」必要はあっても「デッキに入れるカードがコスト5のクリーチャーである」必要は別にないのである。
そう言われても、それらの違いはどこにあるのか?と思われるかもしれない。
しかし、具体例を聞けば想像がつくのではないか。
そう、「コスト5のクリーチャーによってコスト5のクリーチャーを出す必要はない」とはつまり、「クリーチャー以外の手段によってコスト5のクリーチャーを出せばいい」ということなのだ。
ならば、すなわち。
「オレガ・オーラ」を使えばいいのでは???🤔🤔🤔
「オレガ・オーラ」によるGR召喚ならば、超GRをコスト5以上のGRクリーチャーで固めておけば2ターン目にコスト5以上のクリーチャーを出せる。そして3ターン目に《お願い!デッキー》を出せば、《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》の「革命チェンジ」条件を満たせるという寸法だ。
これにより、(「オレガ・オーラ」を2枚以上マナ置きしていない限り) 3ターン目から《燃えるデット・ソード》で相手のマナを潰すことが可能となる。そう、やはり潰したいのはマナだ。
カードゲームとは対戦相手の嫌がる行動を選択するゲームだ。ここで相手の嫌がる行動=うんこと定義すると、カードゲーム=うんこの投げ合いと捉えることができる。
当然相手もうんこを投げてくるのでそのままでは埒があかない。だがそこで相手の足を封じてうんこを機敏に投げられなくすれば、一方的に相手をうんこまみれにすることができるのだ。No mana, no unkoである。
それはさておき、2ターン目マナ加速→3ターン目《チキン・タッ太》のプランとの差別化ポイントは、《チキン・タッ太》の場合デッキを安定させるためには火自然にならざるをえないところ、《お願い!デッキー》を使った形なら水単で済むという点だ。
そして水単ならば《ザババン・ジョーカーズ》や《ジョジョジョ・ジョーカーズ》を搭載することで《お願い!デッキー》《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》《燃えるデット・ソード》といった「オレガ・オーラ」以外の必要パーツを1ターン目から集めにいける。
この点、オーラを《στ ボテグッタ》などの自然に寄せて《ガガガン・ジョーカーズ》で同様の構成を再現する手も考えられるが、セカンドプランである《ジョリー・ザ・ジョルネード》をマナ置きしたときのマナも生かせる点で、安定性の面で水文明の方に軍配が上がるだろう。
また、相手が4~5文明のデッキの場合に《ジョリー・ザ・ジョニー Final》から直接《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》や《ジョリー・ザ・ジョルネード》につなげるというのももちろん有力なオプションだ。
超GRにはコスト5以上のGRクリーチャーをあまり選択肢がない中で有用度順に入れていくことになるわけだが、《凶鬼000号 ゼロヴォイド》や《暗黒の騎士ザガーン GR》はめくれた場合に超次元から《時空の禁断 レッドゾーンX》を「P侵略」できるので、《The ジョラゴン・ガンマスター》《The ジョギラゴン・アバレガン》に次いで優先的に採用したい。
というわけで、できあがったのがこちらの「旅路デッキー」だ!
『旅路デッキー』
4 | 《お願い!デッキー》 | 2 | 《ゼッキョーすらい太》 | 4 | 《ジョリー・ザ・ジョルネード》 | 4 | 《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》 | 4 | 《燃えるデット・ソード》 | 4 | 《ジョリー・ザ・ジョニー Final》 | 4 | 《ジョジョジョ・ジョーカーズ》 | 4 | 《ザババン・ジョーカーズ》 | 4 | 《*/零幻ルタチノ/*》 | 4 | 《*/零幻トリムナー/*》 | 2 | 《*/零幻ノギューゾ/*》 | 2 | 《The ジョラゴン・ガンマスター》 | 2 | 《The ジョギラゴン・アバレガン》 | 2 | 《暗黒の騎士ザガーン GR》 | 2 | 《凶鬼000号 ゼロヴォイド》 | 2 | 《煌銀河 サヴァクティス》 | 2 | 《”魔神轟怒”ブランド》 | 1 | 《時空の禁断 レッドゾーンX》 |
デッドマン「ちなみにこのデッキは《とこしえの超人》を出されるとどうなってしまうんですか?」
まつがん「一応《*/零幻ノギューゾ/*》は入っていますが、基本的には熱した油を対戦相手の背中に流し入れますね」
デッドマン「いや、中世の拷問のやり方は別に聞いていないんですが……」
まつがん「あとは対戦相手の両手と両足の爪を……」
デッドマン「おまわりさーん!!!!」
まつがん「ミ゛ッッッ (熱した油を背中に流し入れられ死亡)」
ではまた次回!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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