会いたかった……!!
それは--。
本格的な酷暑が始まるちょっと前の、6月14日の出来事じゃった……。
朝、起床と同時にNintendo Switchの電源を入れるや、ここ2年以上の日課になっているルナステラ島のパトロールを行う。
この日の行商人は、密かに待ち焦がれているつねきち。
あと3種、ホンモノの美術品を手に入れられれば美術館が完成する……という、リーチ一歩手前の切ないところまで来ているので、つねきちの来島は見逃してはいけないのだ。
しかし、残り3種ともなるとなかなかピンポイントでその商品を仕入れてくれているわけもなく(そもそもニセモノばっかだしな)、残念ながらこの日も空振り……。
「うーん……。つねきちのお店で外すと、その日はロクなことがないような気がしてくるんだよなぁ……w」
一気にネガティブモードに突入するも、
ドラドを釣ったり、
ひさびさに見たラコスケといっしょに海水浴を楽しんだして、沈みがちな気持ちを奮い立たせていったのである。
ま、この日は言ってみれば、よくある“365分の1の日”だったってことだ。
島生活をもっとも活性化させる手段は“新メンバーの発掘”であることは書くまでもないことだけど、離島ツアーを行ったばかりでマイルがスッカラカンなので誰かを引っ越しさせるわけにはいかないし、かと言ってたまに稼働するキャンプサイトにめぼしいどうぶつは訪ねてきてくれない……。
「あーあ……。プレイ3周目の俺をして、思わず卒倒するような衝撃の出来事が起こってくれないかなぁ……」
ないものねだりだとはわかっちゃいたが、そんなことを考えずにはいられなかった。
ベテランプレイヤーゆえの倦怠と無聊(ぶりょう。“たいくつ”ってこと)。
よく言えば安定、安全、無事故無違反な生活に入っているってことなのだが、やっぱり、こう……たまには、
「えッ!!!! な、なんだこりゃ!!?!」
と、腰を抜かすような驚きを感じてみたくなる。
そんなとき、俺が向かうのがタクミライフのあるリゾート島だった。
『ハッピーホームパラダイス』だと、『あつ森』本編以上にいろんなどうぶつと簡単に出会えるし、ルナステラ島に誘えなくても別荘を作ってあげることでつながりを持つことができる。
「今日はどんなどうぶつがいるのかなー^^」
さっきまでのアンニュイな気持ちはどこへやら。
気付けば俺はニコニコと頬を緩めながらリゾート島に降り立っていたのである。
すると……!
お!! 思いがけず、野外フェスをやっていたわ!!ww 気分を上げていくのに、これ以上の環境はないな!!!
リゾート島では定期的に現れる“DJ K.K”(とたけけだけどw)が主宰となり、アゲアゲな野外フェスティバルが行われる。当然、ここにはコロナ禍もないので参加者はノーマスクで盛り上がることができるとあってか、世界各国からどうぶつが集まっては夜通し踊りまくっているのである。加えて、アパレルショップでは限定商品が売られたりしているので、俺はフェスの日は真っ先に服の物色に向かうようにしている。
この日は……!
なかなかウィットに富んだことを言うクロベエの横で、ドラフト1位どうぶつのジャックが髪飾りをチェックしていたw
このジャックも、別荘地からぜひともルナステラ島に連れて行きたいんだけど……そういうアップデート、これからやってくれないかなーーー!ww
「それができるようになったら、『あつ森』本編がさらに活性化するんだけどなw」
ホクホクとそんなことをつぶやきながら、フェス会場に歩いていく俺。
とはいえ、さすがに2年以上も毎日ログインして遊んでいると、何らかの形でドラフト1位どうぶつたちには出会ってきているんだよね。このジャックがそうだし、ビアンカやモニカ、クリスチーヌも、すでに別荘を制作してあげているし。
「となると……」
俺はひとりごちた。
もしかすると、ルナステラ島にぜひとも招待したいと思っているどうぶつの中で、いまだ一度も会ったことないのって……ミッチェルとみかっちくらいなのではなかろうか?? ……いや、みかっちはたぶんどこかで見たことがあると思うので……完全なる“未発見”は、ミッチェルのみかもしれない。
そもそもウサギのミッチェルは、昨年11月の『あつ森』最終アップデートで追加された完全新規のどうぶつだ。その時点でエンカウント率が低いのは当たり前なんだけど、同じ条件のギーガーやよしのには遭遇済みなので……!
「ぼちぼち、どこかでミッチェルにも会えるかもしれないぞ。それがキャンプサイトだったら、いちばんうれしいんだけどな^^」
目の前には、野外フェス独特の光の空間が広がっていた。
明滅するスポットライトと会場のデコレートは見事なもので、ここに来ただけで冒頭の塞いだ気持ちは完全に払しょくされたと思われた。
そんな、美しくもアゲアゲな会場に--。
かつて一度も見たことがない、他のどうぶつとはまったく違う存在感を放つ緑色のウサギが……ッ!!!
「うおッッッッ!!!!!!!」
目が合った瞬間、俺の心臓は完全に止まって死んだ。
こここ、このどうぶつこそ……ッ!!!(((( ;゚Д゚)))
間違いなくッッ!!!
「ミッ!!!!!!!(気絶)」
続く!
1年前の今日は?
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は?”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います!
ちょうど1年前、2021年7月1日の様子は↓こちらです。
夏本番! やっぱカブトムシだよねー!
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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