【ディアブロイモータルプレイ日記16】背後に立っていたのは

それ、俺じゃねえ!w

 同僚のたっちー先生と、『ディアブロ イモータル』で初めて協力プレイをしたときのお話、その続きとなります。

 前回の記事の最後で、

 “ウェストマーチに帰還した俺たちは、つぎの目的地を検討し始めたんだけど……ここで思わぬ出来事が!?”

 と思わせぶりなことを書いているんだけど、その前にひとつ、常闇の森に開いた“忘れられし塔”というダンジョンにふたりで潜ったので、そのときのことを軽く書いておきたい。

 忘れられし塔に向かったのは、

 「この塔、なんか入れるみたいなんで、話のネタにとりあえず行っておくかねぇ……」

 という、積極的でも消極的でもない“ただの惰性”からの行動であったw

 でも、目的もなく森や砂漠を延々とウロつくよりも、最終的には“ボスを倒さねばならない”という目的が生まれるダンジョンに潜ったほうが、協力プレイは圧倒的に遊びやすくなると思う。ダンジョン内でバラバラに行動していても、“最奥に向かう”という目的は共有しているので、ちょっとはぐれたくらいでは何の問題もない。

 「ちと、このへんの敵を一掃してから行くわ!」

 「んじゃ、先に中ボスと戦ってる!!」

 なんて、箱庭の中でワチャワチャと騒ぎながら冒険できるので、協力プレイ時はなるべく、こういったダンジョンに潜りたいのである。

 このときも、おのおのが好き勝手に行動しているという感じだったものの、

 あ……! このイヤらしい、行動制限する岩の柵を作ったのは……!

 中ボス、“血の巫女イナロス”だ!!

 「そっち終わったら、急いで合流してや!!」と俺。

 「いまいく!! うぉぉぉおおおお!!!」とたっちー先生。

 合流するや、互いの得意スキルを全開にして、血の巫女イナロスに容赦のない攻撃を浴びせていった。

 そして、老バーバリアンの俺が“奥義”をくり出し、一気呵成に攻め込むと……!

 よし!!! 中ボス、ここに討伐!!!

 「やったぁぁぁあああ!!! この勢いで、ボスまでやっちまおうぜ!!!」

 勢いに乗るたっちー先生はアイテム回収もそこそこに、奥へ奥へと駆けていく。俺も慌ててその後を追い、ついに到達した忘れられし塔の終点で……!

 !!!?! なんか超デカい女がいる!!!

 そう、この巨大な女性こそ……!!

 忘れられし塔の所有者、“忘れられた女王”こと“伯爵夫人”だった。その見た目からして、明らかに俺たちよりも武力に優れる怪物だと思ったんだけど……!

 老バーバリアンのワールウィンドと、ネクロマンサーの召喚攻撃にひとたまりもなく……!

 よっしゃあああああ!!! 忘れられし塔、制覇ぁぁぁあああ!!!www やっぱり協力プレイだと、圧倒的に楽になるなーーー!!www

 伯爵夫人亡き後、その場にたくさんの宝箱が出現。

 これを丁寧に開けて、中身を回収するときのヨロコビよ……w

 「よし! いったん、ウェストマーチに戻ろうか!!」

 俺たちはホクホク顔で、拠点の街へと飛んだのであった。

 でも、ここでようやく冒頭の“思わぬ出来事”について書こう。

 街に戻ってくるや、たっちー先生が俺に向かって、怒気を含んだ声で↓こんなことを言ったのである。

 「おい!! さっきから、なんでわしのキャラにベッタリとくっついてくるんや!!! しつこいで!!! 歩きにくくてかなわんやろ!!!(怒)

 ん?? こいつはいったい……何を言っているんだ?? いま俺のキャラの視界にたっちー先生のネクロマンサーは映っておらず、けっこう離れた場所にいるというのに……。

 「え??? キミ、どこにいんの?? 俺のまわりには、誰のキャラもいないぜ??

 戸惑いながら言う俺に、たっちー先生はプリプリと続けた。

 「ウソつけ!! いるやん!! 赤いスカーフを巻いたデカいおっさんがさあ!! これ、キサマのバーバリアンやろ!!!(怒)」

 ちと、そのときのスクショはなかったので、後日そのキャラを撮影して送ってもらったんだけど……w

 従者~~~ん……www

 「え……? こ、これ、俺じゃなく……キサマの防具が生み出してるガイコツ戦士じゃねえか!!!www オメーの従者なんだから、くっついてくるの当たり前だろ!!!www

 たっちー先生、目を白黒させながら反論してきた。

 「え、ええ……?? んなわけないやろ!!! わし、そんな防具なんて……!」

 戸惑うたっちー先生からiPadを奪い、その装備を確認すると……頭部にやっぱり……!w

※このスクショは角満がβテストのときに撮影したものです。

 「この、レジェンダリーの頭装備だよ!!ww “1体の強力なスケルタル・チャンピオンを召喚”って書いてあるじゃねえか!!!ww」

 茫然とたたずむたっちー先生はアウアウと唇を震わせながら、

 「なんや……。そうだったのけ……。さっきからなんとか振り切ろうと、街中を突っ走っていたわしっていったい……(((( ;゚Д゚)))

 自分の行動に、深く恥じ入っていたのでした^^;

 続くw

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ディアブロ イモータル』公式サイト:
https://diabloimmortal.blizzard.com/ja-jp/

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