By まつがん
王来MAXもいよいよ最終弾の発売を明日に控え、プレイヤーたちは新カードを待ちわびていることだろう。
だが、王来MAX第1弾にもまだまだ遊びがいのあるカードがあることを忘れてしまってはいないだろうか?
《インフェル星樹》。競技シーンにおいては既に活躍しているカードだが、このカードをオリジナル・フォーマットでも活用できないだろうか……と思ったのが今回の出発点となる。
《インフェル星樹》の問題は、マナ送りする非クリーチャーカードが常に盤面に用意できているとは限らないという点にある。アドバンス・フォーマットでは《禁断 ~封印されしX~》の「封印」が必ず盤面に存在しているためいつでも能力を有効活用できるが、《禁断 ~封印されしX~》が置けないオリジナル・フォーマットではそうはいかない。
だが、だったら逆に考えよう。オリジナルでも《禁断 ~封印されしX~》のように、自在に「封印」が作れるカードと合わせて活用できないだろうか?
そう、すなわち。
《Black Lotus》を使えばいいのでは???🤔🤔🤔
《Black Lotus》は普通に使うと効果発動のために3ターン待たなければならないという弱点を抱えていた。これがどういう事態を招くかというと、「初手に引けたときには4ターン目に最大バリューを発揮できる」が、「2ターン目以降に後引きするとマナに置く以外に使い道がなくなってしまう」のだ。
だが《インフェル星樹》と組み合わせれば、「初手に引けたときには4ターン目に最大バリューを発揮できる」上に、「2ターン目以降に後引きした際には《インフェル星樹》とセットで出すことですぐ次のターンに最大バリューを発揮できる」ようになる。つまり《Black Lotus》の弱点を帳消しにできるわけで、「謎のブラックボックスパック」の発売から2年、遅れてやってきた最高の相棒と言えるだろう。
それでは《Black Lotus》を《インフェル星樹》と合わせて使うとして、実際にこの組み合わせからつながる最大バリューのカードとは何だろうか?
それを探すには、具体的なマナカーブを想像してみればいい。2ターン目か3ターン目のマナ加速から4ターン目にマナチャージして5マナがある状態で《Black Lotus》を設置、そこから《インフェル星樹》を出すと「封印」が2枚マナに送れて7マナに到達する。ということは、5ターン目にマナチャージ+3軽減で11マナのカードを使用できることになる。
では、11マナのカードで最も強いものと言えば何だろうか?
いや、お前じゃない。今回は相手の腕を折ることを目的にしていないのでジャンケンの出番はない。
11マナのフィニッシャーといえば、やはり《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》だろう。着地すれば多くのデッキの行動を封じることができるので、アドバンテージを失ってしまう《Black Lotus》を使用してまでも早出しする価値は十分にある。
また、1ターン目に《Black Lotus》を設置した際には4ターン目に7マナのカードが使用できることに着目すると、7マナの強力なカードも入れておきたい。そこにきて上側が7マナのクリーチャーとして及第点のスペックであり、下側も単にマナ加速というだけでなく墓地対策にもなる《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》は、このデッキにピッタリのカードと言えるだろう。
他方で、「《Black Lotus》を引かないときの《インフェル星樹》の使い道」も当然考えておかなければならない。《ジャスミンの地版》はマナ加速でありながらタマシードとして盤面に残るので、《インフェル星樹》との相性は抜群だ。
また、《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》もアドバンテージを失わずに《インフェル星樹》用のカードを盤面に用意できる。私には水単ムートピアを絶対に許さないという強い気持ちがあるのでここぞとばかりに4枚入れておこう。
「1ターン目に《Black Lotus》を設置」+「2~3ターン目にマナ加速」を挟んだ場合は8マナに到達できる。そこで8マナのカードとしては、せっかくなので特定のデッキ相手にはゲームを終わらせるほどのインパクトがある《ドンジャングルS7》がうってつけだ。私には火単ブランドを絶対に許さないという強い気持ちがあるので容赦はしない。こうして今日も世界から争いはなくならない。
S・トリガー枠には《インフェル星樹》との相性が良い《バイナラドアの心絵》を採用することにしよう。マナ送りにするクリーチャーの条件を問わない割りに手打ちもできるマナ域なのが地味にありがたい。
というわけで、できあがったのがこちらの「インフェル・ロータス」だ!
『インフェル・ロータス』
4 | 《ベイB セガーレ》 | 3 | 《裏斬隠 カクシ・レシピ》 | 4 | 《インフェル星樹》 | 4 | 《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》 | 3 | 《ドンジャングルS7》 | 3 | 《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》 | 4 | 《Black Lotus》 | 4 | 《ジャスミンの地版》 | 4 | 《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》 | 3 | 《未来設計図》 | 4 | 《バイナラドアの心絵》 |
???「コラ!そんな風に『〇〇だけは許さない』みたいなデッキばかり作ってると、いざ大会に出たときに限ってそのデッキに当たらなくて0-2しますよ!!」
そ、その声は!?
朝も夜も恋焦がれる男、デッドマン!!(なぜマツケンサンバ……?)
デッドマン「もっと自分都合のデッキが組みたい研究仙人のために、また新しいカードを持ってきましたよ!」
はたしてデッドマンが持ってきてくれたカードとは!?
次回に続く!
ライター:まつがん
フリーライター。クソデッキビルダー。
論理的な発想でカード同士にシナジーを見出すのだが、途中で飛躍して明後日の方向に行くことを得意とする。
オリジナルデッキでメタゲームに風穴を開けるべく日夜チャレンジを続けている(が、上記のような理由で大体失敗する)。
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