もう……記憶が……＞＜
引っ越しが決まったメープルに、
｢せめてリゾート地では、いままで通り｢あいぼう！｣と呼んでもらいたい！！＞＜｣
ってことで、まだルナステラ島の記憶があるうちに別荘をプレゼントしようと、大急ぎで作業を進めている。
さあ、いよいよメープルが希望する“とにかくクマに囲まれたい”をテーマにした別荘が完成するぞ。でも内装をお見せする前に、今回は珍しく庭も凝ったものにしたので、そちらをご紹介したいと思う。
クマのぬいぐるみを散りばめた別荘内部と同様のコンセプトを庭にも持ち込み、まず初期段階として↓こんな準備を行った。
クマ～～～～ん……ｗｗ
この中に“本物の”メープルもいるんだけど、クマのぬいぐるみ軍団に溶け込んでパッと見ではよくわからんなｗｗｗ
俺の狙いは何かと言うと、この2段構造になったロケーションを活かして、まるでお雛様の段飾りのようにクマをズラリと並べようと思ったんですねえ＾＾
上のスクショにあるぬいぐるみを、いい感じにバラして配置し、そのあいだに隙間なく花を散りばめれば……！！
おおおお！！！ｗｗｗ これまた秩序あるカオス！！！ｗ 美しい！！！ 完成じゃ～～～～！！！ｗｗｗ
……って思ったのも束の間、じつはこれだと右上のデカいぬいぐるみが邪魔でスロープから下に降りられないという、脱出不可能な密室になっていたわ（苦笑）。なので、ぬいぐるみの場所をいい感じに整理して……！！
今度こそできた！！ メープルのお庭、完成～～～！！
どうどう？？ 言ってみれば“ぬいぐるみと花を置いただけ”という手抜き庭ではあるんだけどｗｗ かわいいもの好きなメープルにピッタリのロケーションになったのではないでしょうか！！？ｗ
そして、室内に関しては前回の記事で紹介したものでほぼほぼ完成していたので、中に入ったら……！！
納品！！！ お待ちかねの内見会だ！！！
おお……！
おおおお！！！ ぬいぐるみが邪魔でほとんど歩き回れないという奇天烈な空間ではあるんだけど、見栄え的には十分じゃね！？ｗ とくに内見会のときに流れた、
↑このシーンなんて、まるでメープルが久しぶりに生まれ故郷に帰省して幼馴染たちに再会し、
｢みんな……元気だった？？ だベア！！＞＜｣
と、いまにも駆け寄ってハグをしそうな雰囲気じゃないですか！？ｗ
この完成度に、クライアントのメープルは大喜び！
……だったんだけどさ。
俺はつぎに表示されたセリフを見て、とてつもない衝撃を受けることになるのである。
お礼の終わりに、メープルはさりげなく↓こんなことを言ったのである……。
｢え………………｣
絶句して、言葉を失う俺。
かどまんさん……だって？？ メープルがこのよそよそしい呼び方をしたの、初めてルナステラ島に来たとき以来2年ぶり以上のことでは……。ほんのちょっと前まで、
親密度MAXを表す“あいぼう”というあだ名で呼んでくれていたのに……！！！！！
俺はこの瞬間、ひとつの確信を得た。
メープルをリゾート島に連れてきて別荘の制作を請け負ったときから感じていた、あの違和感（前回の記事を参照してくれ！）。
｢もしかして……すでにルナステラ島の記憶が失われかけているのでは……！！｣
そう思わずにはいられないほど、メープルとの間に見えない壁ができつつあることを実感していたのである。
それが……この“かどまんさん呼び”で確信に変わったよ……＞＜ そっか……＞＜ もう、メープルは……！
｢メープル……。もう俺との思い出も、ルナステラ島での記憶も消えかけているんだね……｣
自分で背中を押してあげたとはいえ、この一連のやり取りは堪えた。少しずつ彼女の中の記憶が薄れていくのを目の当たりにし、まるで映画やドラマのツラいシーンにブチ込まれてしまったかのような、不思議な感慨を覚えたよ……。
失意（？）のままルナステラ島に戻って来ると……あ！ メープルだ！！ そうだそうだ。まだ引っ越しが決まっただけで、今日と明日はルナステラ島にいるんだよな！
話し掛けてみると……！
ほっ……。ルナステラ島に戻ってきたことで、再び記憶を取り戻したらしい……ｗ もしかしたらこの流れで……引っ越しそのものもキャンセルになっていたりとか！？ｗ
一縷の望みを持って会話を続けたんだけど……。
あ……。
やっぱりか……ｗ そりゃそうだよなぁ……。俺が引っ越しを許したんだから……。
次回ついに、2年2ヵ月をともにした“永遠の友”が、ルナステラ島を去ってゆく－－。
続く。
1年前の今日は？
せっかく丸1年、1日たりとも欠かさずにプレイしているので新企画“1年前の今日は？”と題して、“昨年の今日のスクショ”を1枚掲載していこうと思います！
ちょうど1年前、2021年6月13日の様子は↓こちらです。
俺が考えてあげた合言葉に、ちゃちゃまるが難色を示していた日ｗ
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部！”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか！』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『あつまれ どうぶつの森』公式サイト：
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html
※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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