【あつ森】『あつまれ どうぶつの森』プレイ日記 角満島開拓日誌 第812回 さらば、永遠の友よ(3)

引っ越していくのは……><

 突如、ルナステラ島に降ってわいた“人材交流”の動き。

 今後もバリバリと角満島開拓日誌を書き続けるためには、マンネリ化の元凶とも言える“閉じた世界”に風穴を開けなければならない。よって、住民の入れ替えは真っ先にやらなきゃいけない文字通りの“急務”だったわけだけど……!

 プロテクト住民(引っ越しNGの住民のことね)には入っていないももこが、いよいよ引っ越しフラグを立てたか……!?

 あ!! これ!! 元気系どうぶつの、引っ越し提案の常套句じゃね!!? つつつ、ついに!!>< 2年間いっしょに暮したももこが我が島から卒業をッ!!!(涙)

 って、思わせぶりかよ!!!!(驚) あのセリフからの宝探しって、オメー、わざとやってっだろ!!!!(怒)

 こんな感じで、ももこに男心を弄ばれ続けていたのである(苦笑)。

 これが、5月末あたりの出来事だ。

 以降は、半ば意地になってももこの動向を追い続けていたんだけど、不思議と頭からフキダシを出すことがなくなってしまった。

 その代わり……と言ってはナンだけど、まったく別のどうぶつに“フキダシ病”が伝染ったようで……!

 あ……。メープルか……!

 いまやルナステラ島で、初期メンバーのヒノコに次ぐ古株となったメープル。彼女がやってきたのは2020年4月26日(!)なので……いっしょに生活を始めてから、2年2ヵ月になろうとしている……!

 1ごうも、ジュンも、ちゃちゃまるも、リリアンもいなかった黎明期のルナステラ島において、メープルは唯一絶対的な“ビジュアル担当”のどうぶつであった。もしもあのとき、離島ツアーでメープルを発見できなかったら、

 2年以上にわたる毎日更新なんて、絶対にできなかったと思う。

 「どうせウチ、いいどうぶついないし。ケッ(涙)」

 とやさぐれて、早々に連載を休んでいたと思うわ。

 そんな、まぎれもない恩人のメープルは、長く引っ越し禁止のプロテクトが掛かったアンタッチャブルな住民だった。どんなに頻繁に引っ越しの提案をされようとも、

 「メープルは、ダメェ!!! 絶対に島から外には出さないぞ!!!」

 言下に却下。ヒノコに並ぶ島の長老のひとりとして暮らしてもらってきたのである。

 でも--。

 加入から2年以上が経ち、昨年夏には同じふつうタイプの新鋭であるジャスミンも引っ越してきた。さらに、ヒノコは唯一無二の“移住の同期”という切り札を持っているけど、メープルはいつまで経っても2番手なので説得力も薄い。気付いたときにはメープルのプロテクトは解け、

 「場合によっては……引っ越しを許してもいいかな……

 俺も↑このような心模様になりつつあったのである。

 そのタイミングで見てしまった、メープルが出しているフキダシ……。

 ここで声を掛けてしまったら……俺は決断してしまうかもしれない……!

 でも……!

 何も見ないのは「もっとないな」と思えたので、意を決してフキダシを出すメープルを呼び止めたのである。

 そしたら……!

 なんだwww そんな話かよwwww

 心からホッとする俺。そんなにドギマギするのなら話し掛けなきゃいいんだけど、このころはまさに“身を切る改革をするかどうか”で揺れていた時期なので、優柔不断な場面も許してほしい^^;

 しかし。

 それから毎日のように、フキダシを出すメープルを見掛けるようになる。

 ときには、

 アイテムの押し売りだったり(苦笑)。ときには、

 またフナムシか!!www 何回目だよ!!w メープルにフナムシのお願いされんの!!www

 このようなナゾの要求だったりしたので、俺はホッとするやらガッカリするやらでなかなか心がたいへんだった。

 でも、そんなやり取りをくり返すうちに思ったのである。

 「こいつはももこといっしょで、引っ越しフラグは出さない流れかもしれんぞwww

 とね。よって“そのとき”も、俺は大いに油断をして、

 思いつめた顔をして歩くメープルに話し掛けたのだ。

 「またまたあwww 深刻そうな顔しちゃってwww どうせカメムシ獲ってきてとか言うんだろ??w もうヤダよww 自分で獲ってきなさいねwww」

 ↑こんなことをフガフガとつぶやきながら。

 でも……!

 俺を「あいぼう!」と呼んでくれる“永遠の友”は……!

 いつにない焦った表情で反応した後、ついに……!!><

 あ…………!

 引っ越しフラグが出ちゃった……。

 どうしよう。

 まさかここで出るとは思わなくて深く考えていなかったけど……メープルはプロテクトじゃないし、役割は十分に果たしてくれたどうぶつだし、引き留める理由が……。

 脳裏を駆け巡る、この2年の思い出……。

 それらが大いに俺の髪を引っ張ったが、ここでプロテクト外の住民すら留めてしまったら、マジで一生、いまのメンバーが動くことはない気がする。

 そっか。そうだよな。

 「いまのルナステラ島に、カンフル剤を!!」

 って決めたのは、ほかの誰でもない俺自身なのだ。これからもこの日記で新鮮な話題を提供していくために……! ここは涙を飲んで!!!><

 嗚呼……>< これを選んだら、もう引き返せない!! でもメープルの引っ越しを許可したら、ルナステラ島の生活が大きな地殻変動を起こすのは絶対的な事実だ!!!

 そして、俺は許すのだ。

 永遠の友のひとり、メープルの旅立ちを……!!!><

 ああああああああ!!! やっちゃった……!!!

 涙の次回に続く。

 

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『あつまれ どうぶつの森』公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html

※ゲーム画面はNintendo Swicthソフト『あつまれ どうぶつの森』のものです。
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