気を良くして……!
リムグレイブ中央にある大きな湖“アギール湖”にて、そこに棲まう巨大なドラゴン“飛竜アギール”と激突してしまったときのお話……!
ここでいったい、何度「YOU DIEDwww」の表示を見たかなぁ……w
これだけ強大なモンスターが相手となると、それまで無双してくれていた遺灰・霊クラゲ君は、まさに陸に上がったクラゲのごとく(?)無力になって、まったく活躍してくれなくなる。
「クラゲ君!!>< 頼むから注意を引き付けて!!! 俺を少しでも楽にしてくれ!!!><」
と喚こうが叫ぼうが、
「わし、こういう敵は担当外ですねん。こっからは、あんま頼りにしないでね^^; サイナラー。シュワァァァ……(消滅の音)」
ってんで、開始数分……いや、十数秒でアギールの炎に焼かれて消滅してしまったりした。とはいえ、この段階では最強遺灰“写し身の雫”も持っていなかったので、最終的に頼れるモノは“己が身ひとつ”という状況に……。
そんなにたいへんだったら飛竜アギールの討伐は後回しにしてもよかったんじゃ……と思われるかもしれないけど、乗ってしまった飛行機からは簡単に降りられないのと同じことで、10回以上もやられると逆に、
「絶対に今日中に終わらせてやる!!!(フンガー)」
というモードになってしまうもので……。
……いま出した飛行機のたとえ、まったく合ってねえなと書いてから思ったんだけど、消すのもナンなのでそのまま進むことにする^^;
そんな飛竜アギール戦はたいへんな苦労をさせられたわけだけど、徐々に、
・距離を取られると厄介な遠距離攻撃が来るので、霊馬にまたがってなるべくアギールの近くに張り付く
・ブレスが来たら、霊馬で左側にダッシュしてすべて避ける
・アギールの眼前は意外と無防備なので、冷静に顔を殴る
↑こんな立ち回りが身に付いてきて……!!
これ、「YOU DIEDwww」が表示される直前なんだけど(苦笑)、注目はアギールの残りHP!!!
あと1歩!!!><
攻撃にして……あと“2殴り”くらいで勝利できたのにぃ!!!><
でも、動体視力や反射神経が激しく衰えたおっさんでも、辛抱強く積み重ねていけばいつかは巨大な壁も越えられるようになるのだ。
まあ当然、
1回も殴らないうちに消し炭にされることもあったけど^^; それでも俺とアギールの間には、
「決着の時、近し!!!」
という空気が流れ始めていたのである。……ぶっちゃけ、アギールからしたら、
「え??? もう20回くらい決着付けてるんですけど……」
↑こう言いたくて仕方なかったと思うけどなw
そして……!
飛竜アギールとの戦いが始まってから、2日目--。
霊クラゲ君に頼らず、オノレの身ひとつで巨大竜とバチバチのしばき合いを演じた結果……! ついについに!!
バシューーーーーン……ッ!!!
よっしゃぁぁぁあああ!!!ww ついに、アギール湖のヌシを討伐したぞぉぉぉおおお!!!www
そしてもたらされた、
“竜の心臓”は俺に、
「これ……もしかして、他の場所にいる邪魔なドラゴンどもも蹴散らせるようになったのでは!?」
そんな感慨を抱かせた。となると……この勢いのまま向かうのは!!!
かつて苦杯をなめさせられた、湖のリエーニエに棲まう巨竜、“輝石竜スマラグ”!!! 今日、この場で、オマエとも決着付けてやるぜ!!!
その結果……!!
「うおおおおおおおおおりゃりゃああああ!!!」
「YOU DIEDwwwww」
「……………」と俺。
「……………………………」とスマラグ(苦笑)。
はてさて、その結末は……?
続くw
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/
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