【角満のエルデンリングプレイ日記30】“黄金樹の化身”との激闘(1)

連載30回!

 俺は疲れていた。

 ……いや、ゴールデンウィークだと言うのに原稿と取材漬けでレジャーらしいレジャーを何もできないチクショウこんにゃろう……という疲れではなく(それもそれでどうかと思うが)、この、

 湖のリエーニエの広くてややこしいマップと湿気、さらには出てくる敵のイヤらしさに辟易とさせられていたのだよ……。

 「待ち合わせだよ!」

 と言われてワンワンキャンキャンと尻尾を振って飛んでいったら、

 とんでもねえドラゴンがいて殺されるしよぉ……(((( ;゚Д゚)))

 「それがフロムゲーってもんだよ!!」

 って言われればそれまでなんだけど、もうちょっと、こう……平和な陸地で心休まるような場所はないんですかねえ!?

 なんてブツブツと念仏を唱えながら、寂しくポクポクと霊馬を歩かせていると……!

 キララ~~~ン……w

 なんと! 湖のリエーニエの西側に、けっこう広めの陸地があったではないか!! しかも、キチンと祝福まで置かれているという至れり尽くせり度!!w これは時節柄……美しい湖の景色を堪能しながら、バカンスでバケーションなゴールデンウィークを満喫しちゃっていいってことかな!! 幸い、

 コイツから買ったザリガニ弁当もあるし!!www ガハハハハ!!!www

 俺はゴキゲンで、その陸地の散策を始めた。

 もちろん、血と汗と憤怒が渦巻くこの世界において、まったく敵がいない場所なんてほとんどないんだけどさ。

 ここはさほど敵の色が濃くなく、ビールを飲みながらの“ながらプレイ”でもどうにかなりそうだった。なんというか……新宿歌舞伎町から、さいたま市の飲み屋街に帰ってきたときのような安心感があるよwww(意味不明)

 が……。

 「やっぱり、地元はいいね~ww 心休まるわ~~~www」

 なんて言っていられたのも……わずか1分くらいのことだったわ(((( ;゚Д゚)))

 何体かの雑魚ガイコツを破壊して、「タンタラランラン♪」なんてタラちゃんみたいな音を立てながら陸地の奥の方に進んでいったらだなぁ……!!!

 「む…………??」

 あの、黄金色に色づいた木々とデカい壺の間に……妙にこんもりとした根っこのカタマリみたいなモノがいるみたいなんですが……あれはいったい、何なんですかね……???

 じつは、先ほどからちょっとだけイヤな予感がしていたのだ。ナゼかというと、根っこのカタマリが見えたあたりから、“遺灰”の召喚可能マークが点灯していたから……。コレが出た場所って、たいがいロクなことが起こらねえんだよ……(((( ;゚Д゚)))

 3秒前までのゴールデンウィーク気分はどこへやら。

 俺は慎重な忍び足になって、根っこのカタマリを回り込むようにチクチクと接近していったのである。

 そそそ、そしたら……!!!

 「ドガアアアアアアアアアッッ!!!」

 !!?!?!!?

 根っこのカタマリ、いきなり俊敏な動きになってこちらに……!! ブレててよく見えなかったけど、その名は……“黄金樹の化身”ってか!!! これ、明らかにこのエリアのボスキャラじゃん!!!

 「どどど、どこが平和なゴールデンウィークやねん!!!(驚)」

 突然のボス戦に完全にパニックになった俺は、どうにか態勢を立て直そうとしたんだけど……。ややや、やっぱり……(((( ;゚Д゚)))

 「YOU DIEDwwww」

 って、なんじゃぁぁぁああああ!!!!><

 これが、その後この世界のアチコチで激闘を繰り広げることになる、黄金樹の化身との邂逅の瞬間であった……w

 続く!

大塚(おおつか) 角満(かどまん)
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。

『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/

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