準備は少しずつ整って……!
前回の日記の最後で、
「俺はマルギットを倒すために、荒野を彷徨った」
と書いたが、今回はそのときの一部を切り取ってお見せしようと思う。
いや、べつにマルギットとの決着戦をもったいぶってお見せしないわけではなく、ヤツを超えるために行った努力があまりにも膨大だったため、ちょっとは記事にしないと大量の「YOU DIEDwww」が浮かばれないなぁ……と思ってね^^;
その日、俺は、
「俺の武力に決定的な確変を起こす、そんな武器が落ちていないかなぁ……」
なんてブツブツと念仏を唱えながら、リムグレイブの街はずれ(?)にある海岸までやってきた。
そこには、穏やかな波が揺らめく平和この上ない風景が広がっていて、殺伐とした日常にいささか食傷気味になっていた俺にはピッタリの環境であった。サクサクと砂浜を踏みしめながら散歩していれば、あの忌まわしきマルギットのこともちょっと忘れられるかもしれない--。
「『エルデンリング』の世界にも、こんなにも優しくてキレイな場所があったんだなぁ……」
遠い水平線に目を細めながら、ゆっくりと砂浜を歩いていく。
見れば……おお^^ カニがいるぞ^^ そこそこ大きくて、キャンプの食材調達で発見したら狂喜乱舞してしまうレベルでうまそうだなあ^^^^
先日、事務所のスタッフと一念発起して食べに行った、カニ料理専門店のご馳走の数々が脳裏をよぎる。
松葉ガニのお刺身、美味だったなぁ……! あと、焼いたタラバガニも……!!
ジュルりとヨダレをぬぐいながら、
「こらこら^^ まとわりつくんじゃないよカニども^^; ほら!ww 歩きにくいだろ!!w」
足にジャレついてくるカニを軽くあしらう。気が付けば、先ほどまで1匹しかいなかったカニが、いまや俺のまわりにイチ、ニィ、サン……って、あれ?? 7、8匹になってんだけど。しかも、まるで俺を……囲うように((゚Д゚;))
「な、なんだよ^^; いかにもこれから、襲い掛かってくるみたいじゃんwww やめろってwww こんな平和な浜辺でさwww」
なんて言いつつ、すでに俺は小走りである。
な、なんだか……めっちゃイヤな予感がする。こういう、パッと見で平和に見える場所こそ、フロム・ソフトウェアのゲームでは注意しないと……! ……って!!!!
ずざざぁぁぁ~~~www
!!!?!? なんか……デッカいカニが出たぁぁあああ!!!www
なんだよこの……めったやたらとリアルなカニは!!!www しかも巨大すぎて、こっちがミクロ化しちまったのかと錯覚したじゃねえか!!www
ずーーーーーんwww
巨大カニとはその後、この世界にある浜辺、川、沼、湖……という、ありとあらゆる水場で遭遇して、醜い縄張り争いを展開することとなる^^; そしてこのときは、
とりあえず冷静に立ち回って倒すことができたんだけど、場所によって強さに個体差があるのか、めっちゃ強いカニのソルジャーみたいなヤツに当たることもあるんだよなぁ……w
また浜辺には↓こんなバケモノがいることがあるので、注意しないといけないよ……。
あのカタマリは……なんだ?? よく見ると、ヒモみたいなものがウネウネと動いているようなんだけど……??
近づいてみるとだな……((゚Д゚;))
うッ……。おええええええ……(;゚;艸;゚;)
いまにもこの物体から、強烈な腐敗臭が漂ってきそう……。いったい、何がどうなってんの?? こいつはタコか?? それともヘビとか???
さらに接近して、「まあ、とりあえず……」ってんでターゲッティングしてみたところ……!
ニョロニョロニョロwww
うはwww なんか腕が伸びたwww しかし動きは緩慢だし、細くて長い腕はいまにも千切れそうだし、こいつは大した敵じゃないことが決定……!
なんて安心した、その瞬間ッ!!!
!!?!?!?! な、なにその、軽快なその場ジャンプは!!!? しかも、それ口!? オマエ、浜辺に打ち上げられたタコゲソじゃなかったのかよ!!!><
やっぱりこの世界には、心安らげる場所なんて存在しないんだなぁ……。
そう心に刻み込むにはピッタリな、海辺の“カニタコ事件”なのであった……w
それでも、俺の放浪の旅は続く。
霊馬・トレントに乗って行けるところまで行き、目に付いた場所を片っ端から調査する……というじつにテキトーな旅路なため(それを、行き当たりばったりという)、“効率”とか“順番”なんてものは端から考慮していない。
なので、俺がつぎに潜ったダンジョンは↓こんな場所でありました。
お? なんか、ドーム状の建物があるぞ。中に入ってみますかね^^
ちょうど面倒な敵に追われていたところで、身を隠せる場所を探していたのだ。よって、嬉々としてここに入っていくと……。
ん?? これまた、初めて見る名称だな。“シーフラ河の井戸”と出て、建物の中央にはエレベーターらしきものがあるぞ。
こんなものを発見してしまったら……引き返すことなどできぬww その先で何が待っているのか皆目見当がつかなかったけど、こうやって未知の世界に飛び込んでいくときの高揚感こそ、『エルデンリング』が他のゲームの追随を許さないところなのだ。
よって、このエレベーターに乗り(くっそ長いんだコレが……w)、
地下に連れていってもらったわけだけど……!!
おおお……! ここは……地下遺跡か??? フラっとパチンコ屋に入るくらいの気軽さでやって来ちゃったんだけど、
見るからに血の跡(※他のプレイヤーがゲームオーバーになった地点を表している)が多くて、めちゃくちゃ入りにくいんですがッ!!!!www
この場所は、いったい……?
そして……マルギット戦はどうなった!!?www
続く。
大塚 角満
1971年9月17日生まれ。元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。在職中からゲームエッセイを精力的に執筆する“サラリーマン作家”として活動し、2017年に独立。現在、ファミ通Appにて“大塚角満の熱血パズドラ部!”、ゲームエッセイブログ“角満GAMES”など複数の連載をこなしつつ、ゲームのシナリオや世界観設定も担当している。著書に『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』シリーズ、『折れてたまるか!』シリーズなど多数。株式会社アクアミュール代表。
『ELDEN RING』公式サイト:
https://www.eldenring.jp/
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