キャラの脱がせにドキドキ!
制作陣のこだわりがファンを魅了
――続いて皆さんにお聞きしたいのですが、特に思い入れのある回はありますか?
寺本:ありすぎて。
相原:どの回も良いですよね。
寺本:そうなんです。最初の方向性を作った第1話は、もちろん思い出深いですけど。
しもがさ:1話を見たとき、「これは良い!!!!」という衝撃を受けました。
寺本:ありがとうございます。嬉しいです。
相原:アニメの1話で思ったのが、ハチ(※ジョーカーの助手)はまんがだともうちょっとドライじゃないですか。でも、アニメのほうは「ジョーカーさん、格好良い」ってなってて。でも、私もアニメのハチと同じ気持ちでした。あと、話が進むにつれてハチの料理の腕にジョーカーさんがメロメロになっちゃうのが良いですね。
寺本:ジョーカーが、だんだんハチがいないといられなくなっていく感じが可愛いですね。ほかの話数だと、「トラベリング・ジョーカーズ(第20話)」はすごく格好良かったです。
相原:分かります。ジョーカーさんとシャドウ(※ジョーカーそっくりの怪盗)が江戸時代にタイム・スリップしちゃうお話。劇場版並の作画でした。
寺本:作っている側ですが、目を見張っちゃいました。
しもがさ:私も「トラベリング・ジョーカーズ」は好きですね。カレイの煮付けが、美味しそう……。
寺本:あと、「アイドル・ステージ」(※第22話「激突!!アイドル・ステージ」)も面白かったです。。馬鹿話はやっぱり楽しいです。
しもがさ:あとはやっぱり最終回。
寺本:みんな幸せになって終われたのが気持ちよかったです。
相原:本当、素敵です。
――では、思い入れのあるシーンは?
相原:たくさんありますが……フェニックスが捕獲されちゃった後に黒いピタピタスーツになってる場面が格好良いです。
しもがさ:あのシーン、ドキドキするでしょ?
相原:い、言っちゃっていいのかどうか分かりませんが……、めちゃくちゃエロいです。
しもがさ:シナリオかコンテを見たとき、フェニックスが(マスクや一部衣装を)脱いでいる場面があって、そこの設定を描くことに決まったときは本当に嬉しかった。
寺本:いや、本当にあのシーンはいいですね。
しもがさ:私は基本設定を踏まえた上で、応用するのがすごく好きなんですよ。新しいコスチュームを着せるのもありだけど、すでに着ているものを脱がしたり剥がしたりするのが結構好きで。ほかにもジャケットを肩にかけるとか着ている途中とか、シャツだけ、ネクタイを外しているなど、そういうのがすごく好き。それを描くチャンスをいつも待っています(笑)。
寺本:ジョーカーのキャラは露出度が少ないから、少し脱ぐだけでも色っぽいんですよね。
相原:そう! ドキドキしちゃいます。
しもがさ:ちなみに、スペード(※ジョーカーのライバル)の、コートを脱いだ姿も描きたかったなぁ……なかなかチャンスがありませんでした。
――声優陣も豪華でしたね。
寺本:私は少年の声は女性声優さんが担当するものだって思っていたのですが、ジョーカー役のオーディションのとき、村瀬歩さんの声を聞いて「あ、この人だ!」と感じました。周りのスタッフさんたちも「村瀬さんがいいんじゃないか」となり、決定しました。ちなみに、スペード役の下野紘さんは、村瀬さんとの掛け合いをしたときに声のトーンが被らず、声を聞いただけでスペードだと分かる方が良いということで決まった感じです。
相原:へぇ~、そうだったんですね。
寺本:ほかの役だと……ハチに関してはすごくイメージがあって、私が「小林由美子さんにお願いしたいです」って言ったら決まっちゃいました。
相原:ご指名だったと。
寺本:ありがたいです。
相原:ぴったりですよね。
寺本:クイーン(※ジョーカーたちと怪盗の修行した女怪盗で、シルバーハートの孫)役の沢城みゆきさんは、すごくお忙しい方だから最初はスケジュールが合わなかったんですが、偶然なにかで空いたので入ってくださったそうです。
しもがさ:本当に豪華ですね。
寺本:ロコちゃん(※クイーンのことが好きな怪盗犬)役の久野美咲さんは、じつは他のキャラクターでオーディションを受けに来られたんですが、彼女の声を聞いたときに「これはロコちゃんなんじゃないかな?」と思って。そこで急遽、原作にあるセリフでロコを演じてもらったんですよ。そしたら、周りのスタッフの方たちも「ああ、ロコちゃんだね」となって、そのまま役が決まりました。
相原:すごい。そうやって決まるんですね。
――もしアニメ化できる話数に余裕があれば手がけたい話はありますか?
寺本:もちろんありますよ。まだまだ面白い話がいっぱい残っていますし。もし機会が与えられるならやりたいですね。そもそもBlue-ray版が出る出るって言ってて全然出なかったから、そのチャンスもまったくないと思ってもう諦めかけていたんですよ。そうしたら、ついに発売されるという事になって、本当に喜んでます。
相原:しかも、予約数によって特典が増し増しになりますよね!
寺本:ボックスのカバーイラストも格好良いですよね。あんなにいっぱいキャラを入れていただいて。
――最後に、今回の発売が決定したBlue-ray・DVD発売にあたって、皆さんからファンの方へ一言お願い致します。
寺本:自分で言うのもちょっとアレですけど、見ていて幸せな気持ちになれるアニメなんじゃないかなと思っています。私たちも作っていて幸せな気持ちでしたし、作り手がみんな本当に愛情を持って手がけた作品です。その楽しさは、きっと見てくださる皆さんに伝わると思います。絶対に楽しい、そして幸せな気持ちになれる作品なので、ぜひ何度でも見て楽しんで頂けたらうれしいです。
しもがさ:アニメーションとしてすごく楽しめる作品だと思います。最近は結構ガチガチというか、キャラ崩れを許さない作品が多いですが、ジョーカーは幅広く自由に描かせて頂きました。そんな風にできる作品はすごく気持ちいいんです、描き手からすると。アニメならではのキャラクターたちの動き、演出を楽しんでもらいたいですね。
相原:えっ、えっ、私がトリですか? じゃ、ちょっと気持ち悪いオタ的なコメントを……。とにかく作画が崩れなくて、すごく格好良いです。あと、しもがささんが仰るとおりめちゃくちゃ動くので、「子ども向けアニメってこういうもんだろ」って斜めで見ちゃっているような、斜めに見ちゃっている人にこそ見て欲しい。違うから。怪盗ジョーカーってこんなにすごいから、って。いい大人が本当に夢中になってハマっちゃう。だからお子さんはもちろん、親世代の人にも見て欲しい。私もこれからも見ます。むっちゃ見ます!
――ありがとうございました!
しもがさ美穂さん&相原実貴先生直筆!
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■価格:9,000円+税
■収録分数:各巻約286分
■発売元・販売元:フロンティアワークス
■公式サイト:https://s.mxtv.jp/joker/
商品概要
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前期…2018年10月31日 10:00 ~ 2018年12月11日 23:59
後期…2018年12月12日 10:00 ~ 2019年01月31日 23:59
■発売元・販売元:フロンティアワークス
■販売サイト:http://a-shop.fwinc.co.jp/shopdetail/000000004362
©たかはしひでやす・小学館/怪盗ジョーカープロジェクト